木製パレットの重量/重さは?積載量の計算にはパレットの重量も入れよう!
トラックに荷物を積載した時の重量は荷物だけの重みではありません。ついつい忘れてしまいがちなのがパレットを使った時の重さを計算に入れることです。
測定したら重量オーバーだったなんて事になれば過積載!今回は木製パレットの重量について調べてみました。
Contents
忘れがちなパレットの重量計算
トラックドライバーは荷物を輸送するのが仕事なのですが、自分の運転するトラックの最大積載量がどのくらいなのかも頭に入っているものですが、その時に荷物を載せているパレットの重さを計算に入れているでしょうか?
実はついつい忘れてしまいがちなのですが、パレットの重さは除外することができないので、荷物をトラックに積み込む時には荷物の重さだけではなくて、パレットの重さも一緒に計算しなくてはならないのです。
もしも計算せずにギリギリの重量の荷物を積んで走っていた時に、過積載の抜き打ちなどに出会ってしまったら、確実に過積載で捕まってしまうので、必ず荷物を積み込む際にはパレットの重さを足して荷物を積み込む必要があるのです。
木製パレットの重量をサイズ別で紹介!
ここでは木製パレットの重量をサイズ別にご紹介いたしますので、重量の計算をする時にお役立てください。
正方形のパレット
正方形の木製のパレットと言えば「イチイチ」と言われているパレットですね。このパレットの重量はおよど16kg~17kgです。
手で持ち上げろと言われたら持ち上げられないことはありませんが、かなりずしっと感じるはずです。
ちなみにこの木製の正方形のイチイチパレットは1枚で耐荷重が1トンなので、これを覚えておくと積み込みをする時の重量計算がしやすくなるかもしれません。
ただし水分を含んでいると多少重くなるので、その点だけは気を付けて使いましょう。
長方形のパレット
長方形の木製パレットはユーロパレットやヨーロッパパレットなどと言われていますが、サイズは1200×800のサイズになります。
フォークリフトの爪を指す差込口が付いているので、こちらも運送会社で使われていますね。
このタイプの木製パレットの重量はおよそ25kgとかなり重めです。正方形の木製パレットの方が荷物がたくさん積めるということになるかもしれません。
ただし軽い荷物を大量に輸送するならこちらのサイズでも問題はないでしょう。
パレットの材質による違いと特長は?
パレットに使われている材質は木だけではありません。ここでは様々なパレットに使われている素材についてご紹介いたします。
木製パレット
まずは木製パレットの種類と違いと特徴をご紹介いたします。
杉製パレット
杉は日本各地にある木の種類で、様々な製品に使われている木材になります。
杉の特徴は引張強度や圧縮強度が強いだけじゃなく硬度が高く曲げ弾性率もあり、パレット用の素材としては非常に優秀な性質を持っている木材です。
日本中どこにでも生えているので間伐材が豊富なので、生産コストが安く価格も安いというメリットがあります。杉製のパレットは丈夫で使いやすいと言えるでしょう。
価格が安くてある程度使えるパレットが欲しいなら杉製がおすすめです。
松製パレット
日本で使われている木製パレットは杉、そして南洋材、そして松です。松で作られたパレットの特徴は強度の強さです。
杉製に比べるとパレットとしての寿命も長く、破損しにくいので長く使えてコストを抑えることができるでしょう。
しかも購入する時の価格も杉製よりは多少高いですが、それほど価格差は無いので寿命を考えると松製のパレットの方が維持するコストはかからないかもしれません。
見た目が白っぽく表面のザラザラ感もあまり感じません。
南洋材パレット
南洋材パレットというのは強度が非常に強い木材です。
強度が強いだけではなくパレットとしての寿命も非常に長いので、維持するコストを考えると一番安く、長く使うことができる材質のパレットだと言えるかもしれません。
ただし、この素材は非常に強くて長持ちするだけあって、価格が高い材質ですので最初の購入費用が最も高くなります。
重量もそれなりにあるので購入する際には材質による重量の差なども計算しておくと良いでしょう。
プラスチック製パレット
1970年代頃は木製のパレットが主流でした。
もちろん現在でも木製パレットを使っている企業が無いわけではありませんが、木製パレットよりも軽くて頑丈なプラスチック製のパレットを使用する企業が増えたことは事実です。
プラスチック製パレットは重量が軽いので荷物を木製パレットよりも多く積み込めます。さらに木製パレットのように雨が降ったら水を吸うこともありません。
特に衛生面を考えて食品業界ではプラスチック製のパレットが主流になりつつあります。
鋼製パレット
金属を使ってつくられたパレットは、強度が高く耐久性もありますし、高温で溶かせば比較的自由な形状やサイズに加工することが可能です。
当然木製よりもプラスチック製よりも長持ちすることも考えられるでしょう。
でも金属製のパレットの最大のデメリットはパレット1枚の重量にあります。
金属の比重によって変わりますが一番軽いであろうアルミを使ってもかなりの重さになってしまい、購入する費用も高くなってしまい現実的ではありません。
紙製パレット
紙製のパレットは使い捨てで使われるパレットです。一回で使い捨てするので衛生的で喜ばれるかもしれません。しかも軽くて女性でも簡単に持ち運びができるのも良いですね。
ただし紙製のパレットは水濡れに弱いというデメリットがあります。
さらに紙製なので価格は非常に安く抑えることができるのかもしれませんし、パレット自体の重さも他の材質に比べると非常に軽いのですが、一回しか使えないので逆にコストが高く感じることがあるかもしれません。
パレットに乗せることの出来る重量は?
パレット1枚にどのくらいの荷物を乗せることができるのかをご存知でしょうか。パレットには「静荷重」「動荷重」があります。この二つを見ると静荷重の方が動荷重よりも多く記載されていますよね。
そしてこの重さはパレットの種類や材質によって変わります。
ちなみに静荷重というのはパレットを動かさずに、パレットの上に荷物を積み込める最大の重量のことを指していて、動荷重というのはパレットに荷物を乗せて輸送できる最大重量のことです。
から静荷重の方が動荷重よりも何倍も重く記載されているのです。つまり静荷重が4トン、動荷重が1トンの場合、荷物を積んで輸送できる最大の重さは1トンということになります。
この数字はパレットの材質やサイズや構造でも変わります。
まとめ
今回は、木製パレットの重量や素材の違いとそれぞれの特徴、異材でつくられたパレットの特徴やパレットに積み込める最大重量についてもご紹介いたしました。
この記事がパレットの重量について知りたい方のお役に立てれば幸いです。