大型トラックのお風呂事情とは?長距離ドライバーの車中泊事情
日をまたいでの勤務になることが多い大型トラックの長距離ドライバーなどは毎日自宅で寝ることができないことが多くあります。では、風呂には入れないのでしょうか。
ここでは大型トラックでドライバーの風呂事情について紹介していきたいと思います。
Contents
車中泊の多い大型トラックドライバー
大型トラックは長距離輸送を担当することが多く、一度勤務に入ると何日も家に帰ることができないということがあります。
寝る場所は車中で用意できたとしてもトラックの中には風呂はありません。しかしその間一度も風呂には入れないのかというと決してそうではありません。
実はトラックドライバーのための風呂やシャワー施設などが
- 高速道路沿いのサービスエリア
- ガソリンスタンド
- 道の駅
などに整備されているのです。トラックドライバーはそういった場所を利用して風呂に入っていることになります。
トラックドライバーのお風呂事情は?
止まれるところが少ない!
まず銭湯などの風呂に大型トラックを停めることができる駐車場が完備されていることはあまりありません。
大型トラックはその大きさから普通のコインパーキングなどに駐車することができず、まして路上駐車しておくわけにもいきません。そのため利用できる風呂の絶対数が少ないという現状があります。
基本はシャワー!
大型のサービスエリアや道の駅には巨大な風呂施設がある場合もありますが、ほとんどのところにはそれほど大きい風呂は設置されていません。だいたいの場合は大きい湯船はなく、シャワーを利用するだけになっています。
シャワーだけの施設であればそれほど場所をとらないということも関係しています。
いつ何処でお風呂に入るの?
自社各営業所
まず全国展開していてそれぞれの都道府県に支社や営業所があるような運送会社ではそういった場所で風呂に入ることができます。
荷物の積み降ろしなどを行った後、営業所で風呂に入ったり、備えられている仮眠室で寝たりすることができるのです。
ガソリンスタンド
大型トラックが給油することができるガソリンスタンドにはシャワー室が備えられていることがあります。ただし、すべての店舗に必ずあるわけではありません。
- 「宇佐美」
- 「一光」
- 「エネフリ」
などの大手には備えられていることが多くなっています。
トラックステーション
「トラックステーション」とは公益社団法人全日本トラック協会の施設事業部が管理している施設のことを指します。
トラック協会会員事業者、協会員であれば利用することができ、食事、休憩、給油、入浴などを行うことができます。それぞれの施設によって利用できることは違っていますが、入浴であれば
- 大宮
- 浜松
- 名古屋
- 大阪
などの施設で利用できます。ただし24時間営業ではない場合や施設員がいなければ利用できないということもあり、常に使用できるわけではありません。
高速道路のSA
高速道路のサービスエリアにも入浴施設がある場合があります。サービスエリアによってはかなり大規模な入浴施設があり、トラックドライバーだけでなく一般の客も利用するタイプのものもあります。
もちろん長距離のドライバーも利用することができます。サービスエリアによって規模がかなり違っていますので事前に調べておく必要があります。また、簡易的なシャワー室が備えられているところもあります。
銭湯・温泉
温泉地などの近くの高速道路のサービスエリアやインターチェンジ付近に簡単な温泉施設が設置されていることがあります。
その温泉地によって形態はさまざまで
- 24時間利用できないもの
- 季節や時期によって利用できないもの
などもありますが、うまく利用すると温泉に手ごろな値段で入ることができる施設となっています。
道の駅
道の駅にはコインランドリー、コインシャワーが併設されていることがあります。その名の通り小銭を利用して「10分〇〇円」のように時間を決めてシャワーを浴びることができます。
料金や時間はそれぞれの施設でことなっており本格的な風呂ではありませんがシャワーで汗を流すことはできます。
洗濯が可能な施設も!
上記で紹介した風呂に入ることができるところにはコインランドリーが併設されている場合があり、そこで簡単な洗濯を行うことができる場合があります。
洗濯機、乾燥機が並んでおかれている場合が多く、町のコインランドリーのように小銭を使って使用するタイプとなっています。
最近では女性用シャワー室も増加中
以前は長距離ドライバーと言えば男性というイメージが強く、実際にそうでした。そのため風呂の施設やコインランドリーなども「男女共用」といっても男性が使用する専用のようになっている場所がほとんどでした。
しかし近年では「トラガール」と呼ばれる女性のトラックドライバーも急激に増えてきており、女性の利用できる風呂も必要となってきました。
大規模な道の駅やサービスエリアにある入浴施設などでは問題ありませんが、ガソリンスタンドなどのシャワー室は女性のものが必要となってきました。
そういった声を受けて「トラックステーション」には女性専用のシャワールームが作られてきていますし、ガソリンスタンドなどでも男性と女性のシャワー室を区別するところがでてきています。これからさらに増えていくとされています。
まとめ
何日も家に帰ることができない大型トラックドライバーにとって風呂やシャワー室を利用することができる施設は非常に重要なものです。
ただし、どこにでも必ずあるわけではなく、すべてが24時間利用可能とも限りません。事前に利用できる場所を確認しておくと良いでしょう。