自走ドライバーとはどんな仕事なのか?車両回送の仕事内容と給与と資格
自分の車ではない乗り捨てられたレンタカーの回収や、新車の納入などを行うのが自走ドライバーの仕事です。
運転が得意な人、車が好きな人、電車やバスでの移動が好きな人には楽しい仕事となります。
ここでは自走ドライバーの仕事の種類、内容、気になる給料などについて紹介していきたいと思います。
Contents
自走ドライバーとは
運びたい車両を移動させるには自分が運転して移動させる「自走」とキャリアカー、レッカー車などで移動させる「積載運搬」とがあります。
自走ドライバーはこの「自走」を行うドライバーのことを指します。
移動させたい車が故障などをしていなくて自走できる場合は自走ドライバーが運転することが多くなっています。
自走ドライバーには会社に属している人やパート、アルバイトで行っている人、フリーで仕事を行っている人などさまざまです。また、近隣で仕事をする人から遠距離の回送をする人もいます。
自走ドライバーの仕事
レンタカーの回収
最近増えている「乗り捨てレンタカー」の回収を行うものです。利用者は車を借りた場所ではなく、他の場所で乗り捨てても良いというもので、それを回収しにいきます。
観光地などでの仕事が多く、その場所の観光シーズンなどにはかなりの繁忙期となります。回収した車両は営業所まで回送します。
新車の納入
新車を移動させるものがこれに当たります。大きく二通りあって、
- 「販売所などから客の家まで」
- 「販売店まで」
があります。客よりも前に運転できるというメリットはあるのですが、新車ということで汚れやキズについては特に厳しく、ミスは絶対に許されない仕事になります。
整備車両の回送
車検や整備点検などのために整備工場やディーラーまで運ぶのがこれに当たります。故障していない限り自走するのが基本となっています。
また、普通車だけでなく中型や大型の車両を移動させる場合もあるので、免許を色々と持っているとそれだけ仕事の幅が広がります。
特殊な車両の回送
一般車ではなくイベントなどで使用する特殊車両をイベント会場まで運ぶということもあります。
この場合も普通免許だけでは運転できない車がありますので、色々な種類の免許を持っているとそれだけ仕事の幅が広がります。
自走ドライバーに必要な資格と能力
運転免許
自走ドライバーは当然ですが運転免許が必要となります。
普通車を運転するのは普通免許になるのですが、中型や大型を移動させる仕事もあるので色々な種類の免許を持っていると仕事の幅が広がることになります。
また、免許を持っているだけでなく、運転経験があるとさらに会社側からは喜ばれます。
電車・バスなどで移動する能力
乗り捨てレンタカーの場合などはその乗り捨てられている場所までは電車やバスなどを利用して行くことになります。
そのため、公共交通機関をうまく利用できる人でなければたどり着くのに苦労することもあります。また、新車の納入や整備工場まで届けた後はそこから帰ってこなくてはいけません。
それだけ電車やバスを使うことが多くなる仕事なのです。
スマホの基本的な操作ができる
乗り捨てレンタカーの場所の確認、届け先の確認など出先で場所を確認しなければならないことが多くあります。また、電車やバスの時刻の確認などにもスマホを使うことが多くなります。
普通にスマホを使いこなす程度は必要になります。
車が好き、運転が好き
この仕事のメリットの一つに
- 「色々な車の運転ができる」
- 「新車の運転ができる」
というものがあります。これを楽しいと感じることができる車好きには非常に向いている仕事だと言えます。
中にはかなり高額な車や日本に上陸したばかりといった貴重な車両もあります。こういった車を運転できるというのはかなりのメリットだと言えます。
逆に車の運転があまり好きではない人にとってはかなり辛い仕事になるでしょう。
経費をやりくりする能力
会社や依頼主にもよりますがほとんどの場合、乗り捨て場所までの交通費や車を届けた後の帰宅に関する交通費は立て替えておくことになります。
それらの経費の確認や領収書などの管理は確実にできなければいけません。
自走ドライバーの給料
パート・アルバイト
回送ドライバーには正社員や契約社員、アルバイトなどいくつかの雇用形態があります。そういった雇用形態によっても給料は変わってきますし、地域差が大きいのも特徴です。
一般的に東京や大阪、福岡などの大都市では給料は高く設定されており、地方に行くと安くなっていきます。
一般的な都市で時給は1000円前後、東京などでは1200円前後となっています。大都市は仕事の量も多くありますので稼ぐのであれば大都市の方がおすすめです。
また、フリーで仕事を行っている場合などは時給ではなく「一件あたり」で報酬が支払われることもあります。
この場合は「移動交通費」が含まれている場合と別に後で請求しなければいけない場合がありますので、必ず先に契約内容を確認しておきましょう。
正社員
会社に正社員として雇われている場合は当然会社によっても大きな差ができてきます。地域差もありますが、一般的な都市で20万円前後、大都市の忙しい地域で22~25万円ほどとなっています。
ほとんどの場合は移動交通費は後で経理に請求するという形になりますので、しっかりと経費の管理を行っていきましょう。
まとめ
自走ドライバーは車両を回送する仕事で、地域や時期によって仕事量がかなり変わる仕事でもあります。車好きには非常に向いている仕事だと言えますので、興味がある人はぜひ挑戦してみましょう。