トレーラー運転手の運転技術はすごい!難易度MAXの運転難易度を解説

   

トレーラーが走行している時や右左折時、バックしているときなどにトレーラーの運転手って凄いなと感じることは多くありますよね。

そんなトレーラーを見て自分でも運転してみたいと思う方は少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は、現役の大型トラック運転手でもすごいと感じるトレーラー運転手の凄さや運転の難しさについて解説します。

見た目からでもわかる運転難易度の高さ

車両の全長

トレーラーには、セミトレーラーとフルトレーラーがあります。よく見かけるトレーラーは、荷台のないトラクタ(引っぱる方)にトレーラー(荷台)を連結したセミトレーラーで、その全長は最長18m。

追い越しをするだけでも一苦労です。セミトレーラーのトレーラーには前輪がなく、トレーラー単体で自走することはできません。

これがフルトレーラーとなると、その全長は21m。しかも規制緩和により、最長25mのフルトレーラーも登場しました。

フルトレーラーのイメージは、大型トラックの後ろにもうひとつ荷台を引っ張っているといったところです。

フルトレーラーのトラクタには荷台が付いているため、セミトレーラーとは違って自走可能なので、非連結時には普通の大型トラックとして使用できます。

積載量と車両総重量

大型トラックを含む道路運送車両法上の普通自動車は、車両総重量20t以下とされており、新規格の20t超でも最大25tとされています。

一方トレーラーの場合は、一般道27t以下、バラ積み緩和などによって高速道路では36t以下です。

トレーラーの最大積載量は、車両重量によって左右されますが、バラ積み緩和などで車両総重量36tとした場合、26t程度まで積載できるようになります。

大型トラックの場合は、車両重量にもよりますが、最大で15t程度といったところでしょう。

そもそもの運転方法が違うことが難しい理由

トレーラーの操舵軸は、トラクタにあります。しかもトラクタとトレーラーの間にある連結部だけでトレーラーを引っ張るわけですから、その運転方法は大型トラックとは全く違うものと言ってもいいでしょう。

また、20t以上もの荷物を積んでいるわけですが、そのトレーラーを引っ張るわけですから、すんなり発進できないことも多々あります。

その他にも、トレーラーには16段などの多段ギアがあったり、トレーラー(台車とも呼ぶ)を制御するための台車ブレーキがあったりと、挙動だけでなく操作もトラックとは違います。

そんな複雑な操作に加えて、トレーラーならではの挙動をする被牽引車をコントロールするわけですから、トレーラーの運転手はすごいと言われるのです。

では、トレーラーの運転手がどれだけ凄いか、具体的に挙げてみましょう。

トレーラー運転手のここが凄い

右左折時が凄い!

皆さんも見かけると思いますが、トレーラーが右左折する際には、かなり大回りして曲がりますよね。

それも当然、トラクタだけで曲がる感覚でハンドルを切ってしまえば、トレーラーは大きな内輪差で曲がり角を破壊してしまいます。

また、オーバーハング(いわゆる「ケツ振り」)も大きいため、隣の車線にいる直進車を引っかけてしまう危険もあります

さらに、右折の場合は窓から顔を出せば見えますが、左折時にはトレーラー部分は完全に死角になってしまいます。そんな車体を自由自在に操るわけですから、トレーラーの運転手は凄いのです。

バックが凄い!

右左折よりも凄いのがバックです。何しろ進行方向と逆にハンドルを切って下がるのですから、理屈ではわかっていても、実際に運転席に乗ってみたら、初めての人は間違いなく混乱するでしょう。

バックしているトレーラーのトラクタだけを見てみたら、それがどれだけ難しいことかが想像できるかと思います。そしてもちろん左側は見えないわけですから、勘に頼るしかありません。

今はバックモニターがありますから少し難易度は下がりますが、それでもやっぱり「凄い」と言いたくなるでしょう。

道路幅に対して余裕のない車幅!

トレーラーの中でも、重機を積載するような幅広車両ともなると、その幅はなんと3.2m。軽自動車の全長が3.4m以下と定められていますから、ほとんど軽自動車を横向きにしたような車幅です。

郊外の広い道路ならそれほどでもありませんが、首都圏でいえば環七や環八といった都心部の狭い幹線道路などでは、車線をはみ出してしまうこともあります。

乗用車の中にはトレーラーの幅なんておかまいなしで抜いていく車両もいますから、運転には細心の注意が必要になるのです。

トレーラーの運転手は所持免許も凄い!

大型トレーラーを運転するには、トラクタを運転するための大型免許に加えて、トレーラーをけん引するためのけん引免許が必須です。

積み荷によってはそれだけで運転できるトレーラーもありますが、業務内容によってはフォークリフトや玉掛け、重機の搬送ならば大型特殊免許が必要な場合もあります。

トラック運転手がスキルアップし続けた果てに辿り着くのがトレーラー運転手だと言っても過言ではないかもしれませんね。

トレーラーを運転するポイントとは?

車両感覚の把握

トレーラーを運転するには、まずは車両感覚を把握することが大前提です。幅や長さはもちろん、トラクタをどう動かせばトレーラーがどう動くのか、そのイメージをしっかりと捉えることが大切です。

よく言われるのは、「トラクタはトレーラーの前輪だと思え」ということです。それでもイメージを掴みきれないようなら、自分が乗っているトレーラーを外から見たイメージを思い描いてみるのもいいですね

また、急ブレーキで車両が「く」の字になってしまうジャックナイフ現象、トレーラーのブレーキがロックすることで大きくスイングしてしまうトレーラースイング現象(ロック現象)など、トレーラーに特有な現象にも注意が必要です。

バックは死角を少なくしてから

トレーラーは、トラックよりもミラーで確認できない死角が多くなりますから、可能な限り安全を確認してからバックの操作に移る必要があります。

また、トレーラーはどんなに頑張って真っ直ぐにしたつもりでも、バックすると必ずどちらかに折れていきます。

トラクタ全体がトレーラーの前輪であるイメージを描き、こまめに微調整をしながら下がることで、挙動を掴みましょう。思うようにいかなかったら、前進してやり直すことも大切です。

トレーラーの運転は経験を積むことでしか上達しない!

いくら理屈を覚えても、実践に勝るものはありません。とにかく練習を重ね、慣れることが最も大切です。車庫や配送先の物流施設など、スペースと時間があれば練習させてもらいましょう。

特に物流施設でのホーム付けなどは、練習には最適です。仲間や先輩ドライバーに見てもらって、動画を撮影してもらうのもいいですね。自分の運転でトレーラーがどのような挙動をするのかを確認できます。

先輩ドライバーの助手席に乗せてもらうことも勉強になるので、時間を見つけて乗せてもらいましょう。また、地域の練習場や教習所に行く方法もありますし、トレーラー運転のアプリやゲームもあります。

いろいろ試してみて、ひとつでも多く経験を積みましょう

まとめ

トレーラーの運転手はたしかに凄いですが、みんな最初から凄かったわけではありません。経験を重ねていくことで、凄腕のドライバーになっていくのです。

ひとつずつ経験を積み重ねていけば、いつかあなたも「トレーラー運転手なんて凄いね!」と言われるドライバーになれるでしょう。

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