2tユニックは普通免許で運転できる?ユニック車の重量と必要な運転免許
ユニック車とは、運転席と荷台の間の部分にクレーンがついたトラックのことです。元となるトラックの重量によって、小型、中型、大型とそれぞれ分類されており、運転に必要な免許も異なります。
では、小型トラックにあたる2tユニックは、普通免許で運転できるのでしょうか。ここではユニック車の重量と免許について紹介していきたいと思います。
Contents
ユニック車とは
「ユニック車」の正式名称
「ユニック」とは正式名称「トラッククレーン」のことです。ユニックは古河ユニックが有名なのでこう呼ばれることが多くなっていますが、これは古河ユニックの登録商標となっています。
ユニック車の車両総重量
ユニック車の車両総重量とは、
「トラックの重量+クレーンの重量+乗務人員×55kg」
という式で出すことができます。元となる2tトラックの荷台にクレーンを載せたものが2tユニック車ですので、その分だけ車両総重量も重くなっています。
2t・3tユニックの車両総重量と免許
2t・3tユニックの車両総重量
2t・3tのユニックは小型ユニックと呼ばれるもので、その小回りが利く利便性と汎用性の高さから人気となっている車両です。
一般的には車両総重量5t未満で最大積載量が2~3tほどの小型トラックにクレーンを搭載しており、吊り上げ荷重は2~2.63tほどとなっています。
2t・3tユニックの運転免許
- 2007年6月2日までに普通免許を取得していた場合
「車両総重量8t未満」「最大積載量5t未満」のサイズまで。
- 2007年6月3日~2017年3月11日の間に普通免許を取得した場合
「車両総重量5t未満」「最大積載量3t未満」まで/
- 2017年3月12日以降に普通免許を取得した場合
「車両総重量3.5t未満」「最大積載量2t未満」まで
が普通免許で運転できる範囲です。自分の免許証を確認して、運転できるかどうかを調べておきましょう。
車両によっては運転できないものもありますので、その場合は「準中型」「中型」「大型」などの免許が必要となってきます。
4tユニックの車両総重量と免許
4tユニックの車両総重量
4tユニック車は車両総重量が8t未満、最大積載量が3~5tほどの中型トラックにクレーンを搭載しているものです。
吊り上げ荷重は2.63~2.93tのものが多くなっており、非常に使い勝手が良いサイズとなっています。そのため建築現場、運送会社、造園業など幅広く使用されています。
4tユニックの運転免許
「準中型免許」は「車両総重量7.5t未満」「最大積載量4.5t未満」
「中型免許」は「車両総重量が11t未満」「最大積載量が6.5t未満」
までの車を運転できる免許となっています。4tユニックの場合はたいていがこのあたりのサイズになりますので、対応している免許を取得していきましょう。
10tユニックの車両総重量と免許
10tユニックの車両総重量
10tユニック車とは車両総重量が20~25t、最大積載量が10tほどの大型トラックにクレーンを搭載したものです。
吊り上げ荷重は3t未満のものが多くなっていますが、さらに重いものを吊り上げる種類のユニック車もあります。その場合でも安定性に優れた角足アウトリガーなどが標準装備されていますので安心です。
10tユニックの運転免許
大型免許は「車両総重量が11tを超える」「最大積載量が6.5tを超える」「乗車人員が30人を超える」車を運転することができる免許です。
特殊車両でない限りはこの免許を持っているとすべてのサイズの車を運転できるということになります。大型のユニック車を運転する場合も大型免許を取得していれば可能となります。
クレーン操作に必要な免許
クレーン免許
ユニック車を運転するだけであれば運転免許があれば良いのですが、クレーンを操作するには別に免許が必要となります。
- 小型移動式クレーン運転に関する講習
0.5t~1tの荷物の場合
- 小型移動式クレーン運転技能講習
1t~5tの荷物の場合
- 移動式クレーン運転士
5t以上の荷物の場合
となっています。実際に5t以上の荷物の操作をすることはほとんどありませんので、「小型移動式クレーン運転技能講習」まで取得していれば安心です。
玉掛け
玉掛けはクレーンに荷物を取り付ける、吊るすという作業を行う際に必要となる資格です。クレーン免許とセットで取得することが多くなっています。
まとめ
ユニック車はその汎用性の高さからあちこちの現場で使用されている車両です。しかし、そのサイズによって必要となる免許が違ってきますので、対応している免許を取得する必要があります。
必ず運転前、操作前に確認しておきましょう。