パッカー車の操作方法は難しい?パッカー車の操作手順について紹介
ゴミを収集するパッカー車はその構造から操作方法が難しいイメージがありますが、しっかりとシステムを理解していればそれほど難しいというわけではありません。正しい仕組みと操作方法を知ることで的確に操作することは可能です。
ここではそういった操作方法について紹介していきたいと思います。
Contents
パッカー車の操作方法や手順は必ず守ろう!
パッカー車はゴミを収集するという重要な役割があるものですが、その構造の複雑さと、ゴミをプレスして粉砕しているパワーのために操作方法を間違えると非常に危険な車両でもあります。
実際にスピードを重視したり、慣れから安全確認を怠って作業をしていた人がパッカー車に巻き込まれたり、火災事故を起こすというトラブルも起こっています。
何よりも操作方法を正しく理解し、操作手順に従って操作をしていくということが重要なのです。
パッカー車の積み込み操作手順について
PTOをオンに
パッカー車でゴミの積み込みを行っていくときには安全を重視しているためにいくつかの手順を踏まなければいけません。
まずはPTO(パワーテイクオフ)を操作してオンにします。これはパワーを伝達していく「油圧シリンダー」を操作していくためのものです。
車内で積み込みボタンを操作
車内からゴミの積み込みボタンを操作して積み込んでいくことが可能な状態にしていきます。安全確認をしてゴミの投入口に人がいないことを見てから行いましょう。
後部で積み込みボタンの操作
車両の後部、ゴミの投入口の場所にある積み込みボタンを操作して実際にゴミを粉砕していく動作を行うようにします。この時に巻き込まれる事故がもっとも起こりやすくなるために十分に注意しましょう。
車内の積み込みボタンをオフ
作業が終わったら車内から積み込みボタンをオフにします。
PTOをオフ
最後にPTOをオフにして一連の作業が終了となります。もっとも重要なのはスイッチを操作する際に投入口の近くに人がいないことを確認することです。
パッカー車の排出手順
積み込んだゴミは集積場で排出することになります。排出方法には
- 押し出し式・・・ゴミを荷箱の中の押し出し板を使って外に押し出す
- ダンプ式・・・荷箱をダンプカーのように傾けて一気に排出する
などがあります。ここでは押し出し式のパッカー車のゴミの排出の仕方を紹介していきます。
PTOをオン
まずゴミを収集するときと同じようにPTOのスイッチをオンにして油圧エネルギーを使用可能な状態にします。これで排出を可能な状態にしていきます。
車内の排出ボタンをオン
車内の排出ボタンをオンにしてゴミの排出を行う段階を進めていきます。
テールゲートボタン操作
後方の扉を開けてゴミを出すためにテールゲートボタンを操作していきます。
排出板を操作しゴミを押し出す
実際に荷箱の中にある排出板を操作してゴミを押し出していきます。細かいゴミまですべて押し出してしまうことができるのが押し出し式の強みでもあります。
テールゲートボタンを操作
すべてゴミを押し出したらテールゲートボタンを操作して扉を閉じます。
PTOオフ
最後にPTOをオフにして一連の作業が終了となります。
パッカー車で絶対にしてはいけない事
ポッパ内に手足を入れない
パッカー車はとにかく事故が多い車両でもあります。特に危険になるのはゴミの投入口から荷箱にかけて、つまりポッパの内部です。ここから離れていれば急激に危険になることはそれほどありません。
ゴミを収集して投入していく際でもこのポッパの内部に手足を入れることは絶対にしてはいけません。ゴミは基本的に投げ入れるようにして投入していきます。
ポッパ操作時の安全未対策
ポッパに関連する作業には安全確認がいちいち必要になります。特にポッパを開けて作業をする際には安全棒、降下防止スイッチを使用することで挟まれるということを未然に防いでいかなくてはいけません。
エンジン作動時のポッパ内での作業
洗車、点検、整備などのためにポッパに入るときにはエンジンが停止していること、急に誰かが操作しないようにキーは自分が持っていくことを徹底しなければいけません。
まずエンジンが作動しているときにポッパには入らないようにすることは当然として、誰かが操作することも防ぐことが重要なのです。
まとめ
パッカー車は使用方法を間違えると非常に危険な面もある車両です。使用方法や使用手順を正しく守ることが何よりの危機管理になります。安全を最優先して作業を行うようにしましょう。