フォークリフトの高さの制限に注意しよう!接触事故が多発する原因とは?
フォークリフトはサイズや種類によってその高さが違っているためにそれらを確認しておかないと大きな事故を起こす可能性があります。
まずはフォークリフトのサイズを把握した上で、安全を意識した運転を行うことが重要なのです。
Contents
フォークリフトの高さとは?
マスト高
マストとはフォークリフトの命とも言える「フォーク」「ツメ」の部分を上下させるためのレールの役割を果たす部分のことです。フォークはこのマストとリフトチェーンによって上下することが可能となっているのです。
色々なメーカーの最大荷重が1500kgのフォークリフトを見ていくとだいたい平均的なマスト高は「1970~1995mm」ほどとなっています。
ヘッドガード高
ヘッドガードとは荷物が落下してしまった際に運転者を守るためのものです。このヘッドガードはフォークリフトの最大荷重の2倍の強度が必要とされています。
低い位置で荷物を積み下ろししている場合は関係ありませんが、高い位置で操作するときには非常に重要なものとなります。こちらもそれぞれのメーカーを見ていくとだいたいが「2025~2110mm」ほどとなっています。
フォークリフトの接触事故の原因とは?
マストをあげたままの走行
フォークリフトで走行する際はフォーク(ツメ)、マストの部分を低い位置に落として走行する必要があります。
これを面倒に思って高い位置のままで走行したりすると
- マストが天井部分に当たったり
- フォークが人や荷物に当たったり
することになります。必ずフォークは下ろして走行するようにしましょう。
荷役中
荷物の積み降ろしをする際にも事故が起こりやすくなります。荷物を正しく積めなかったために落下したり、上に上げ過ぎたことで天井などに当たることがあります。
また、もっとも多いのは荷物を積んで走行している際の事故です。フォークで荷物を運搬しているときは視界がかなり狭くなってしまうために人や物に衝突しやすい状況になります。
また、左右に大きく回転して荷物を移動させる際にも同様に事故が多くなっています。荷物の運搬をする際には十分に注意しましょう。
フォークリフトが作業場所に合っていない
フォークリフトはそれだけでもかなり大きなものですが、フォークを操作するとさらに広い半径が必要となってきます。
もともとの広さがフォークリフトと合っていないところでの作業は非常に危険です。場所とサイズのバランスを考えて使用しましょう。
フォークリフトのサイズを種類別で紹介!
1.5トンフォークリフト
1.5トン ディーゼル | 1.5トン バッテリー | |
最大荷重 | 1,500kg | 1,500kg |
最大揚高 | 3000㎜ | 3000㎜ |
全長 | 2290㎜ | 2080㎜ |
全幅 | 1070㎜ | 1115㎜ |
マスト高 | 1995㎜ | 1970㎜ |
ヘッドガード高 | 2080㎜ | 2025㎜ |
2.0トンフォークリフト
2.0トン ディーゼル | 2.0トン バッテリー | |
最大荷重 | 2,000kg | 2,000kg |
最大揚高 | 3000㎜ | 3000㎜ |
全長 | 2450㎜ | 2180㎜ |
全幅 | 1100㎜ | 1145㎜ |
マスト高 | 1995㎜ | 1970㎜ |
ヘッドガード高 | 2095㎜ | 2055㎜ |
2.5トンフォークリフト
2.5トン ディーゼル | 2.5トン バッテリー | |
最大荷重 | 2,500kg | 2,500kg |
最大揚高 | 3000㎜ | 3000㎜ |
全長 | 2620㎜ | 2290㎜ |
全幅 | 1150㎜ | 1170㎜ |
マスト高 | 1995㎜ | 1970㎜ |
ヘッドガード高 | 2110㎜ | 2105㎜ |
購入するときは高さまでしっかりと確認しよう!
フォークリフトは運転席部分よりもマスト部分は高い位置まで操作できます。そのためその高さをしっかりと把握した上で購入しないと思うように操作できない、衝突事故を起こすということにつながってしまいます。
それぞれの部品のサイズを確認するようにしましょう。
まとめ
フォークリフトは意外なほど高い位置まで操作することができる車両です。そのため出入り口や天井などの高さを把握しておかなければ衝突、接触してしまうということがあります。
サイズ、寸法を確認してから操作するようにしましょう。