1ナンバーと4ナンバー、維持費が安いのはどっち?車両ナンバーの種類と特徴
1ナンバーと4ナンバーはどちらも貨物用自動車なのですが、その車両のサイズによって税金などにも違いがでてきます。ここではその区分の仕方や維持費の違いなどについて紹介していきたいと思います。
Contents
車両ナンバーの種類
車両ナンバーの見方と種類
車両ナンバーにはそれぞれ意味があります。簡単に説明すると、
- 1ナンバー・・・普通貨物車
- 2ナンバー・・・普通乗用車(定員11人以上)
- 3ナンバー・・・普通乗用車(定員10人以下)
- 4ナンバー・・・小型貨物車、軽貨物車
- 5ナンバー・・・小型乗用車、軽乗用車
- 6ナンバー・・・4ナンバーを使いきった際に使用する
- 7ナンバー・・・5ナンバーを使いきった際に使用する
- 8ナンバー・・・特殊用途自動車
- 9ナンバー・・・大型特殊自動車
- 0ナンバー・・・大型特殊自動車の建設重機
となっています。
ナンバープレートの色でわかること
ナンバープレートの色もそれぞれに意味合いがあります。
軽自動車 | 普通自動車 | |
自家用 | 黄色 | 白色 |
事業用 | 黒色 | 緑色 |
となっています。これとは別に「青色」というのもあります。
あまり見る機会はないかもしれませんが、これは「外交官用」のプレートで、外交特権が認められているために交通違反で取り締まれず、税金も免税となるなど多くの特権があります。
1ナンバーと4ナンバー
1ナンバーと4ナンバーは何が違うの?
上記の通り、1ナンバーと4ナンバーはどちらも貨物用自動車なのですが、車両の大きさによってナンバーが分けられています。
事業用と自家用の違い
自動車は大きさなどの他に「自家用」と「事業用」という分け方があります。自家用というのは個人や家庭でプライベートで乗る自動車です。事業用は仕事に使う自動車です。
最初に登録したものを後から変更することは可能です。ただし、荷台の大きさなどの条件を満たす必要があるので注意しましょう。
貨物車に後で変更する場合は以下のような条件を満たさなければいけません。
「荷物を積載するトランクスペースの面積」
- 床面積が1平方メートル以上
- 軽自動車の場合は0.6平方メートル以上
- 車両の乗車設備を最大限に利用した状態の面積が残りの積載床面積よりも小さい
「乗車定員と積載重量」
- 乗車設備を最大限に利用した状態で積載できる重量が、乗車定員の重量よりも重くなること
「貨物の積み下ろし口の広さ」
- 積み下ろし口の広さが、縦横それぞれ800mm以上で、垂直面が0.64平方メートル以上
「保護仕切り」
- 乗車設備とトランクスペースの間を、保護用の仕切りや幌などの隔壁で区切る
ただし、最大積載量500㎏以下の場合は、背あてなどで代用が効き、仕切りは不要になります。
1ナンバー車両の維持費
1ナンバー車両の自動車税
1ナンバーの自動車税は最大積載量によって決定され、その金額は以下のようになっています。
最大積載量 | 自動車税(自家用) |
1t以下 | 8,000円 |
1t超2t以下 | 11,500円 |
2t超3t以下 | 16,000円 |
3t超4t以下 | 20,500円 |
4t超5t以下 | 25,500円 |
5t超6t以下 | 30,000円 |
6t超7t以下 | 35,000円 |
7t超8t以下 | 40,500円 |
1ナンバー車両の車検費用
自賠責保険は強制保険とも言われるもので必ず加入しなければならない保険です。事故を起こしてしまった場合には相手側に対して莫大な損害賠償請求がされる場合があります。
十分な資産がある場合であれば別ですが、事故の内容によっては保険に加入していなければとても払える額ではないほど高額になることがあります。
そうして加害者が被害者に対してい車両や損害賠償金を支払うことができないということを避けるためのものが自賠責保険です。
1ナンバーや4ナンバーのように貨物車の場合は荷物を積んで走行する、長距離を走行するということが想定されているために自賠責保険料が高めに設定されています。
車検の際に必要になる自賠責保険料は以下のようになっています。
- 1ナンバー車(最大積載量2トン以下) 23,970円/12カ月
- 1ナンバー車(最大積載量2トン以上) 28,720円/12カ月
1ナンバー車両の高速料金
高速道路の料金は車両の大きさの分類によって決定します。1ナンバーの車両は「中型車」より大きい車両の扱いになるため、それぞれの大きさに合わせて料金を支払うことになります。
1ナンバー車両の維持費
4ナンバー車両の自動車税
最大積載量 | 自動車税(自家用) |
〜1t以下 | 8,000円 |
1~2t | 11,500円 |
2~3t | 16,000円 |
4ナンバーの自動車税はこのようになっています。4ナンバーの車は小型車か軽自動車の分類になるため、基本これよりも高くなることはありません。
4ナンバー車両の車検費用
車検期間は車両総重量で決定されます。
- 車両総重量8t以上・・・初回1年、以降も1年
- 車両総重量8t未満・・・初回2年、以降は1年
- 軽自動車 ・・・初回2年、以降も2年
自動車賠償責任保険料
自賠責保険料 | 12ヵ月 | 24ヵ月 |
自家用 | 17,350円 | 29,470円 |
事業用 | 24,290円 | 43,220円 |
となっています。
4ナンバー車両の高速料金
4ナンバーの車両は高速料金は「軽自動車」か「普通車」の区分となります。それぞれの区分に応じた料金を支払うということになります。
まとめ
1ナンバーや4ナンバーなどナンバープレートの種類によって税金や自賠責保険料も変わってきます。車の使用用途に応じて登録をして適したナンバーを取得することが維持費を適切にすることができると言えるでしょう。