タコメーターの見方を知っていますか?実は色々なことが分かるタコメーター!
乗用車やトラックなどに搭載されていたタコメーターをご存知ですか?でもどんなものなのか理由を知っている方は少ないかもしれません。
そこで今回はタコメーターってどんな役割を持ってるのか?そしてタコメーターの見方などをご紹介いたします。
Contents
タコメーターがない車が増えている理由
ここではタコメーターが無い車がどうして増えているのでしょうか?その理由の代表的なものをご紹介いたします。
AT車の増加
そもそもタコメーターというのはエンジンの回転数を見る事ができるメーターです。
昔はMT車が主流だったので回転数がギアチェンジする時の役に立ったのですが、近年ではAT車が増加した事によってタコメーターをチェックする必要がありません。
というのもAT車の場合はギアチェンジは車が自動的に行います。最適な回転数でチェンジしていくのでタコメーターが付いている意味がないのです。
さらに自動車メーカーなどの話によると、ユーザーの意見の中で「タコメーターは必要ない」という回答が多い事も影響しているようです。
ハイブリット車の増加
二酸化炭素の排出量が問題になっている現代では、自動車は二酸化炭素を大量に排出するものの一つでした。ガソリンを使って走る自動車は一番最初に二酸化炭素の削減の対象となったのかもしれません。
そこで各メーカーは電気とのハイブリッドカーの開発を行いました。これによってタコメーターを付ける必要がなくなったため、タコメーターを搭載している車両が減少していったのでしょう。
もちろん現在でもタコメーターを搭載している車はありますが、一部の高級車やスポーツカーに限られてきているようです。
タコメーターの見方は?
実際にタコメーターが付いている車であってもあんまりタコメーターを見て運転する人はいらっしゃらないのではないでしょうか。
なのでタコメーターの味方を知らないという方も多いのかもしれません。でもせっかく搭載されているのならば、タコメーターの見方を知っておいても損する事はありません。
まずタコメーターの目盛りは細かく1から記載されていて、×1000と記載されているはずです。この×1000はタコメーターの数字に1000をかけるという意味です。
つまりメーターの数字に1000をかけた数がエンジンの回転数という事になります。アクセルを踏み込んだ時にぐっと上がるメーターがタコメーターです。
シフトチェンジするたびに落ちては上がるというのを繰り返すのですぐにわかるでしょう。
タコメーターは何の役に立つのか?
ここではタコメーターが何の役に立つのかについてご紹介いたしましょう。
負担の少ないシフトチェンジ
タコメーターはエンジンの回転数を確認できるメーターです。通常自動車のギアチェンジを行う時にはギアチェンジに最適な回転数でクラッチを踏んでギアを変えます。
最適な回転数でギアチェンジすると車が傷まないのです。というのも最適な回転数でギアチェンジを行う事ができれば、クラッチにも優しくエンジンにも負担がかかりません。
もちろん慣れてくれば音や感覚で最適なギアチェンジができるので、車に慣れてくればタコメーターは必要ないと感じるのかもしれません。
オーバーレブ防止
オーバーレブとは何かをご存知ない方のために簡単に説明すると、エンジンには許容回転数というのがあります。これをオーバーしてしまう事をオーバーレブというのですが、タコメーターがあると回転数超過するのを防ぐ事ができます。
許容回転数を超えた状態で走行すると、エンジンの故障の原因になってしまいます。例えば突然低すぎるギアにチェンジしたりするとエンジンが壊れる危険があるので、こうした危険を防止する働きがあるわけですね。
エコドライブ
タコメーターを見て最適な回転数でギアチェンジができるようになると、エンジンに余計な負担がかからなくなります。
するとエンジンに優しいというのはわかましたが、実はそれ以上に効果が期待できるのがエコドライブです。
エンジンの回転数が一定になればそれだけエンジンに優しい走りができ、さらにはガソリンの消費を抑えるコツも覚えていきますので、その結果としてタコメーターでエコドライブができるようになるというわけなのですね。
坂道発進
坂道発進なんて教習所でMT車の練習をする時以外経験した事がないという方が多いと思うのですが、実はタコメーターは坂道発進の時にも役に立つのです。
例えばプロの方のタコメーターの使い方を説明しましょう。坂道発進をする時もエンジンの回転数が最適な回転数ならエンストを起こさないのです。
やり方としてはまずアクセルを先に少しだけ踏んで回転数が1,000回転~2,000回転になったらクラッチを戻します。するとスムーズに発進できるのです。
エンジンの異常発見
エンジンの回転数が普段どのように上がるのかをチェックしておくと、もしもエンジンに異常が発生した時にはすぐにわかります。
例えば
- いつもとは違う回転数まで上がる
- いつもよりも回転数が少ない
などの変化ですね。
もちろんそれだけじゃなくて音とか臭いなども同時に変化が起こる事も考えられますが、エンジンに異常が発生すると回転数にすぐにあらわれます。
変化を逃さないよう毎日チェックしておくと酷い破損をしなくて済むでしょう。
タコメーターはMT車のスムーズな運転に必要!
このようにタコメーターはMT車の運転をする時に非常に重要な役割を持っているのです。
最近はAT車に慣れてしまってなかなかMT車の運転をする機会が無かったりしますけれど、役割がわかっていれば怖くありませんね。
エンストが怖いからMT車は苦手という方でもタコメーターの回転数を見る癖がついていれば、難しいMT車をスムーズに運転する事ができるはずです。
特にドライバーとしてお仕事をされるのならなおの事大事な事です。
タコメーターの使い方、見方がわかっていればトラックのエンジンに優しく、ガソリンの消費を軽減したエコドライブが可能となり、故障の少ない走行ができるようになります。
まずはタコメーターを見る癖をつけるといいでしょう。
まとめ
今回は最近なかなか見る機会が少なくなったタコメーターとは何か?タコメーターの役割について、そしてタコメーターでわかる事についてをご紹介いたしました。
この記事がタコメーターに疑問を持っている方の疑問解消のお役に立てれば幸いです。