大型トラックのLEDテールランプは車検に通る?
テールランプのLED化によって大型トラックでも標準装備している車両が増えています。そうではないトラックのユーザーも自らLEDのテールランプに交換する方もいらっしゃいます。
でも車検で通るかが心配ですよね。そこで今回は大型トラックの保安基準と車検の情報をご紹介いたします。
Contents
人気の高いテールランプのLED化
トラックのテールランプにLEDが採用されると、従来型のテールランプをLED化する動きがみられ、中にはドライバー自らがテールランプをLEDランプに交換する事例が増えていきました。
LEDは明るくて長持ちする印象があるからでしょうか。
実はLEDランプはとても明るく走行中でも周囲のドライバーが見やすくなります。LEDのテールランプは視認性が高くなるので人気なのですね。
もちろんそれだけではなくドレスアップ効果が期待できるため、LEDランプに交換するドライバーが増えているのです。
ちなみにLEDのテールランプにすることで、バックモニターを使う時にも見やすくなります。球切れがないので頻繁に交換する手間も省けますので、今後もトラックのテールランプのLED化は加速していくでしょう。
大型トラックのテールランプの保安基準について
そもそもトラックのテールランプは後続車からの追突を避けるために、自分のトラックがどこにいるのかを知らせるためのランプです。そのため周囲に自分の車を周知させる明るさなどの基準が定められています。
これが保安基準というわけです。
保安基準では大型トラックのテールランプについて簡単にお話しすると、まずはテールランプはヘッドライトスイッチと連動することが義務付けられているので、ヘッドライトを作動すると自動的にテールランプも点く構造じゃなければなりません。
ただし、一部のトラックではブレーキランプと一体型になっていることもあります。テールランプは球切れを起こすと事故につながるので、定期的に球切れをしていないかどうかを点検する必要があります。
そしてテールランプの色は『赤』もしくは『白』でカバーが赤ければ問題はありません。
視認距離が夜間に後方300mからランプの点灯が確認できること、照明・光源・面積・光度・取り付け位置は表にしておきますのでご覧ください。
大型トラックのテールランプの基準
照明部分の面積 | 平成8年1月31日以降の生産車→15センチ平方メートル以上
平成8年1月31日以前の生産車→規定なし |
光源 | 平成18年1月1日以降の生産車→5W以上30W以下
平成8年2月1日~17年12月31日の生産車→5W以上 平成8年1月31日以前の生産車→規定なし |
光度 | 平成18年1月1日以降の生産車→300cd以下
平成17年12月31日以前の生産車→規定なし |
取付け位置 | 平成18年1月1日以降の生産車(照明部の上縁の高さが地上から2.1m以下で下縁の高さが地上350mm以上、最外縁は車の最外側から400mm以内)
平成8年2月1日~平成17年12月31日の生産車(照明部の上縁の高さが地上から2.0m以下で最外縁は最外側から400mm以内。 |
こんなLEDテールランプは車検に通らない
テールランプのLED化が人気でもどんなものでも車検に通るというわけではありません。ここではどんなLEDテールランプだと車検に通らないのかについてをご紹介いたします。
球切れ
LEDのランプが点灯しない、つまり球切れをしている場合には当然ですが車検には通りません。その場合はLEDランプを新品のものと交換しましょう。
一般的にはLEDランプは球切れしないと言われているので滅多にないことかもしれません。
でも衝撃による破損や配線の問題など他のことが原因でLEDランプが点灯しないということがあります。しかもテールランプは運転席からは確認ができません。
だからこそランプが球切れしていないかどうかを定期的に目視で確認しておく必要があるのです。
保安基準を満たさないスモークテールランプ
大型トラックのテールランプは色々なタイプの商品が販売されています。中にはドレスアップのためにスモークテールと言われるタイプのテールランプを付けているドライバーもいるでしょう。
もちろん安全基準を満たしていれば問題はないのです。
でも中には基準値を満たしていないタイプのものもあるので、スモークテールと交換したい場合には車検に通る保安基準を満たしているものを選んで取り付けるようにしましょう。
さもないと車検のたびに交換しなくてはならなくなります。
保安基準を満たさないクリアテールランプ
クリアテールランプというのはどういうものなのかというと、テールランプを透明な電球に替えた状態のことを言います。保安基準は『赤』なので透明なランプだと車検に通らないこともあるようです。
ただし保安基準を満たしていれば良いわけです。基準を満たすにはリフレクターという反射板を取り付ければ通せるので、リフレクターを取り付けて車検に挑んでみましょう。
でもまずは車検を通す前に問い合わせてみると安心です。
光量不足
トラックのテールランプの光量は300カンデラと定められています。この基準を満たしていなければ車検は通りません。通らないケースとしてはスモークテールにしていて光量が遮られているケースでしょう。
車検を通す前に交換して車検に出しても良いかもしれませんが、走行中に取り締まりを受けると「テールランプの整備不良」とみなされ1点減点と大型トラックの場合は罰金9,000円取られるので、基準範囲内のテールランプに交換しましょう。
テールランプカバーの割れや欠け
光量も色も位置も基準値を満たしているのに車検が通らないケースとして、テールランプカバーが欠けていたり割れていたりした例があります。
見えれば問題ないというわけではなく安全に走行できるかどうかが問題なので当然でしょう。
万が一走行中に破損してしまうようなことがあれば事故につながりかねません。そのためテールランプのカバーの破損が無いかどうかや欠けていないかどうかなどは事前にチェックしておきましょう。
もし破損しているのならすぐに交換しましょう。
テールランプの整備不良による罰則について
もしもテールランプの整備不良で取り締まりを受けてしまったらどんな罰則があるかは前章で軽く触れましたが、ここではさらに詳しくテールランプの取り締まりによる罰則をご紹介いたします。
ブレーキランプの違反点数と罰則金は?
ブレーキランプはブレーキを踏み込んだ時に点灯するランプです。ハンドルの下の部分から電流が流れ続けているのですが、普段はストッパーが電流を遮断しています。
ブレーキを踏み込むと電流が流れて点灯する仕組みになっています。
ブレーキランプもLED化しているトラックが増えていますが、ブレーキストッパーが通年劣化により破損すると、ランプが点灯したままになったりします。
他にも破損してしまいランプが点灯していなかったりすると、整備不良として取り締まられます。
罰則は点数2点減点プラス反則金として12,000円の支払いをしなくてはなりません。
テールランプの違反点数と罰則金は?
テールランプが保安基準を満たしていないと安全上に問題があるとみなされるので、走行中でも取り締まりを受けることがあります。
光量が足らなくて見にくいと判断されたり点灯していなかったりすることが多いようですね。
もしもテールランプの違反で取り締まられてしまうと、1点の減点と反則金として大型トラックは9,000円支払わなくてはなりません。
特に点数はドライバーにとってとても重要なので、保安基準を満たす努力をしつつカスタムを楽しみましょう。
まとめ
今回は大型トラックのテールランプのLED化と車検に通るための条件、そしてもしも取り締まりを受けた場合の罰則についてご紹介いたしました。
この記事がトラックのカスタムを楽しんでいるドライバーの方のお役に立てれば幸いです。