ブレーキパッドの確認方法は?どれぐらいのスパンで確認するべき?
車の部品はどれも重要なものですが、特にブレーキ回りは重要とされています。
その中でもブレーキパッドは定期的な確認やメンテナンスによって異常があればすぐに気づかなければならい部品となっています。
そこでここでは、ブレーキパッドの確認方法や交換にかかる費用について紹介していきたいと思います。
Contents
ブレーキは車の中で最重要部分!
車は数多くの部品から出来上がっていますが、そのどれもが必要な部品となっています。
その中でもブレーキ回りは特に重要とされており、ここで異常があると走行中にブレーキをかけることができずに大事故を引き起こしてしまう可能性があります。
そのため、こういったブレーキ回りは車検の際にも重視して点検が行われますが、車検後に突発的な故障やトラブルによってブレーキ回りの部品が壊れることもあります。
できるだけ運転者自身が自分でも定期的な点検、確認を行うことでその危険性を減らすことができるのです。
ブレーキパッドがすり減ったままで走行すると…
制動距離の増加
ブレーキパッドには適切な交換時期があります。その時期に交換をしていれば何の問題もありませんが、交換時期を過ぎても交換せずに摩耗され続けていくとさまざまな不具合が発生する危険性が高まります。
まず起こるのが「制動距離の増加」です。
ブレーキを踏み込んで実際にブレーキが利き出し、そして車が止まるということになるのですが、ブレーキパッドが劣化していることで、この実際に車が止まるまでの距離が長くなってしまうのです。
自分が思っている位置よりも進んでしまうために事故につながる危険性もあります。
ブレーキローターの破損
ブレーキはブレーキのディスクローターがタイヤと共に回転しているのをブレーキパッドで挟み込むことで効力を発揮します。このどちらもが正常な状態でなければ、正しい効果を発揮できないのです。
ブレーキパッドが摩耗している状態で、ブレーキを踏み込んでいると挟み込むローターが削れてしまうことがあり、大きく破損してしまう場合があります。
もし走行中にディスクローターが破損してしまったりすると、ブレーキをかけることができずに大きな事故を起こしてしまう可能性があります。
また、ディスクローターを大きく傷つけてしまうと、結局そちらも交換しなくてはいけなくなるため、交換費用が高額になってしまうということもあります。
火災
ブレーキパッドは金属の板の内側に金属粉や繊維、カーボンなどの摩擦材が貼り付けられており、ブレーキローターを挟むたびにそれらが少しずつ削られていくようになっています。
あまりにも摩耗が進んでいて摩擦材が削れてしまった状態で使用をしていると、金属の板部分がむき出しになって、ディスクローターを傷つけていくことになります。
また、摩擦によって発生する高熱が正しく分散できなくなるために、発火してしまう可能性があります。ブレーキ回りで発火してしまうと車両そのものが火災を起こしてしまうため、かなり危険な状態だと言えます。
ブレーキパッドの残量確認方法について
ブレーキパッドの目視
ブレーキパッドはそれぞれ販売しているメーカーによって多少厚さに違いはありますが、基本的には10mmほどの厚さのものが多くなっています。この厚さの摩耗具合を目視することで交換時期がわかるようになっています。
- 厚さが5mm以下になっている
急いで交換しなければならないということはありませんが、次回の点検や車検までに走行距離が2~3万km以上が見込まれる場合はこの段階で交換してしまうのも良いでしょう。 - 厚さが2~3mm以下になっている
交換時期の目安です。これくらいの厚さになっていると交換するのが良いでしょう。 - 厚さが1mm以下になっている
ディスクローターなど他の部品に損害を与える可能性があります。非常に危険な状態ですので、すぐに交換するようにしましょう。
また、こういったブレーキパッドの厚さだけでなく、ディスクローターにスジが入って見える場合があります。これは部品の摩耗によって削れてしまってきている状態ですので、ブレーキパッドの交換時期だと言えます。
ブレーキのフルードの減少
ブレーキパッドが減ってくると、タンクに入っているブレークフルードがブレーキキャリパー側に流れ込んでしまいます。
このことによってブレーキフルードが減少してきてしまうために、それを知らせるためブレーキ警告灯が点灯することになります。
坂道を走行していて警告灯が点灯するようであれば、ブレーキパッドが減ってきていると考えられますし、平坦な道を走行していて警告灯が点灯しているようであれば、かなり危険な状態であると言えます。
ブレーキをかけたときの異音
一般的にブレーキパッドにはパッドウェアインジケーター(パッドセンサー)と呼ばれる機能があり、その機能がブレーキがすり減っていることを知らせてくれます。
パッドウェアインジケーターには機械式と電気式の2種類があります。
国産車に多い機械式のものは、ブレーキパッドに取り付けられた金属片がローターに接触して異音をわざと鳴らしてくれるもので、輸入車に多い電気式のものはブレーキパッドに取り付けられた電線が断線することでインパネのブレーキ警告灯ランプが点灯するものです。
これによってブレーキ回りの異常を知らせてくれるのです。
走行距離による確認
運転の仕方や、運転する頻度によっても変わってきますが、普通に走行していた場合はたいていが4~5年ほど、普通車の場合は走行距離が3~4万kmほどで交換時期を迎えることになります。
普通は走行距離が1万kmごとにブレーキパッドは1mm削られるとされています。その走行距離を目安に触ってみて、どれだけ削られているかを確認してみましょう。
ブレーキパッドの確認頻度は?
基本的には車検、12ヶ月点検の際に確認することが多いのですが、違和感があった場合はすぐに確認した方が良いでしょう。
最近では外さなくてもホイール越しに確認できるタイプのものもあります。
ブレーキパッドの交換にかかる費用は?
DIYで交換した時の費用
ブレーキパッドは車の整備を自分でできるレベルの人であれば自分で交換することも可能です。ただし、ブレーキ回りの不具合は事故に直結してしまうため、自信がないのであればすなおに整備業者に任せるようにしましょう。
自分で交換を行う場合は部品代がかかることになります。メーカーによっても値段は違ってきますが、2輪1セットで7000~8000円ほどとなります。2セットで15000円前後でしょうか。
整備工場で交換した時の費用
整備工場で交換をしてもらう場合は部品の代金に工賃がプラスでかかってくることになります。工賃は業者によってまちまちであり、日ごろからの付き合いなどによっても金額は変わってくることがあります。
たいていは6000~8000円ほどの工賃となるのですが、1セットごとにかかる場合と2セットでも同じ工賃という場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
まとめ
ブレーキパッドは車の部品の中でも特に重要とされている部分です。劣化、摩耗した状態で走行することがないように普段から確認をしておかなければいけません。
交換時期がきた場合はできるだけ早く交換するようにしましょう。