運送会社の運賃はどう決まる?運送業界の運賃相場や値上げについて

   

運送会社の運賃がどのように決められているのかは意外と知られていません。重さなのか、距離なのか、経路なのかによっても値段は変わってくるのです。

効率的に運送を行うには運賃の仕組みを正しく理解している必要があります。そこでここでは運送会社の運賃について紹介していきたいと思います。

運送業界の運賃値上げについて

利益確保

運送業界は競争が激しくなっています。その中で利益をしっかりと確保していくためには運賃を値上げせずにいられないという事情もあります。

特に燃料費の向上などコストが上がっているということもあるため運送費に転換することで一定の利益を確保しているのです。

ドライバーの確保

運送業界ではネットショッピングなどの需要の増大で仕事量が増えているにも関わらず、ドライバーの高齢化と人数不足が進んでいます。

そのためどの運送会社もドライバーを確保することが困難となっている実状があります。ドライバーの給与を向上させることでドライバーを確保していくということが行われているのです。

ドライバーの労働環境の改善

運送業界のドライバーはとにかく労働条件が悪い、労働環境が悪いと長く言われてきました。長時間労働、低賃金ということが続いていたことでドライバーが不足していることも指摘されています。

そこでドライバーの労働環境の改善が進められているのです。その中で運賃の値上げによって財源を確保しようとしているのです。

運送会社の運賃はどう決まる?

輸送区間

これは輸送距離とは違って大阪―東京間ではいくら、東京―仙台間ではいくらというように輸送区間ごとに運送料金を設定するものです。

運送会社ごとに強い区間、弱い区間というものがあるため価格が違っていることがポイントです。

その区間で輸送を行って、帰りの便にも荷物を多く積むことでできるような会社であれば比較的安い値段で輸送することができますし、

輸送先に事業所がないなど区間に強みがない会社であれば値段は高くなりがちです。

輸送距離

輸送をする際に実際に走る運送距離を基準に運送料金を設定するというものです。

運ぶ区間の距離によって運賃が設定されるので、計算がしやすい、誰にでもわかりやすい、納得しやすいという長所があります。

ただし、距離が同じでも高速道路が利用できるかどうか、道の混雑具合はどうかといった事情によって実際に運送のしやすさには大きな差が出てくるという欠点もあります。

物量

こちらは運ぶ荷物の物量によって運賃が変わるというパターンです。

荷物が少量であれば他の便と一緒に運ぶことができて安くなるということがありますが、数量が多くなればそれだけトラックが必要になるため運賃は上がっていきます。

特にトラックを丸ごと一台使用するような量であった場合はトラック一台貸切の料金がかかってくることになります。

その他「運送時間」によって運賃を決定するという計算方法もあるのですが、これはドライバーによっても差が出たり、

休憩時間をどうとるかなどにもよって変わってくるために明確化しづらいという欠点があります。

これらのよって運賃は決まっていくのですが、運賃は運送会社によってかなり差があります。

  • 「長距離に強いのか短距離に強いのか」
  • 「一般貨物に強いのか特殊貨物に強いのか」

などそれぞれの運送会社の特徴がありますので、効率よく利用するためにはそれぞれの運送会社の強みを理解することが重要となります。

運賃に関わる標準貨物自動車運送約款とは?

運送業界では「荷物を運ぶ」というメインの仕事の他に「荷待ち時間」「梱包作業時間」「積み降ろし業務の有無」などはっきりとした契約をしないまま曖昧にしていた部分がありました。

ここが曖昧なためドライバーの負担が増えるのに費用が支払われないということもあったのです。中には配送先でドライバーにラベル貼りをさせたりするといったケースもありました。

そこで2017年8月「標準貨物自動車運送約款」が改正され、2017年11月以降は「積み降ろし料」「待機時間料金」などが具体的に規定されました。

これによって「運送料金」に「運送以外の業務費」が加えられた合計が「運賃」として請求できるようになったのです。

この明確化によってトラックの営業所、事業所は新しい標準約款を提示することが義務付けられました。

主要区間の運賃相場は?

  • 東京発の中型・大型トラックの相場
到着地 4t車 大型車 大型ユニック セルフ車 トレーラー
札幌 160,000 200,000 210,000 220,000 400,000
仙台 65,000 80,000 90,000 110,000 160,000
名古屋 65,000 80,000 100,000 110,000 160,000
大阪 80,000 100,000 110,000 125,000 200,000
福岡 160,000 200,000 220,000 230,000 400,000

運送会社によって運賃は違ってくるため一律に考えることはできませんが、だいたいの相場を紹介していきます。

東京からであれば仙台や名古屋、大阪といった陸路一本で行けて往復便も期待できるような場所が比較的安くなっており、

北海道や九州のように距離が遠く、海峡を渡ると運賃が高くなることがわかります。

  • 大阪発の中型・大型トラックの相場
到着地 4t車 大型車 大型ユニック セルフ車 トレーラー
札幌 230,000 300,000 330,000 360,000 600,000
仙台 145,000 180,000 210,000 230,000 360,000
名古屋 80,000 100,000 110,000 120,000 200,000
大阪 60,000 70,000 85,000 95,000 140,000
福岡 80,000 100,000 110,000 120,000 200,000

こちらも名古屋や東京のように事業者が多く、需要も見込めるような場所であれば帰りの便の荷物も見込めるために比較的安い運賃になっています。

もし帰りに荷物がなければ空車で帰ってこなければいけなくなるので効率が悪くなってしまいます。

後は東北、北海道地域は距離が遠いといった理由から運賃が高く設定されていることがわかります。

運賃値上げは続く傾向

ドライバーの人件費の上昇、燃料コストの上昇などの理由で運賃は値上げが続いているという傾向があります。

大手運送会社と大手ネットショッピング会社などではわずかな運賃の値上げでも年間合計ではかなりの金額の違いが出てくることからも非常にナイーブな問題として扱われています。

また、それまで取引をしていた地元の企業に対して運賃の値上げを告げる場合は言いにくいということもあります。

こういった場合は燃料費の高騰など必要な数値データを揃えて交渉すれば行いやすいと言われています。

運送需要の観点からも運送会社の運賃はこれからも上がっていく可能性は高いと言えるでしょう。

まとめ

運送会社の運賃は距離や区間、荷物の数量などさまざまな要因によって決まっています。また、それぞれの運送会社によって強みが違っているために運賃も差が出てきます。

利用する際にはいくつかの会社の運賃表を見た上で効率的に利用していくのが良いでしょう。

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