プロパンガスボンベの転がし方とボンベカート(運搬車)の上手な選び方
家庭用プロパンガスのガスボンベの重さは20kg~50kg程度です。ガスボンベの交換や配達をするには転がし方のコツを覚える必要があります。
ここではガスボンベの扱い方や転がし方の簡単な説明と、ボンベカートの選び方をご紹介いたします。
Contents
プロパンガスボンベの転がし方
まずはプロパンガスボンベを転がす時の方法をご紹介いたします。
ガスボンベを斜めにする
ガスボンベを運ぶ時に担ごうとするのはおすすめできません。
例えば20kg程度なら担ぎ上げて運ぶ方が楽かもしれませんが、50kgもの重さのガスボンベは簡単に持ち運ぶことはできませんし、バランスを崩して落とすことがあったら危険です。
まずはガスボンベを斜めにしてその状態を維持できるように慣れましょう。
最初ガスボンベはまっすぐに立たせた状態で、上の部分を持って自分に引きつけて斜めの状態にして持って、目的地までボンベを転がして運ぶようにします。
車のハンドルのように
ガスボンベを回転させて運ぶ時にはボンベの取っ手の部分をハンドルのような感覚で回していきます。
この時注意するべきなのはハンドルのようにしてガスボンベを転がす場合、手が滑らないと皮がむけてしまう原因になります。
必ず軍手などをして滑るようにしてガスボンベを目的地まで転がしていきましょう。
もしガスボンベが思った方向へ行かなくて苦労する場合には、慣れるまで自分の立ち位置をこまめに変えながら転がしていくと慣れて運びやすくなるでしょう。
ボンベと体を離さない
転がしているガスボンベが自分の身体から離れすぎると思った方向へ運べません。
それにガスボンベから自分の身体が離れれば離れるほど、ガスボンベの重さが手に伝わってくるので重くて転がすのが大変になっていきます。
体力を奪われると作業効率が下がってしまうので、できるだけ自分の身体にガスボンベを近づけた状態で転がして運びましょう。
方向転換や方向の微調整を行う時には先ほどご紹介したように、自分の位置を行きたい方向へ移動させた方が運びやすいです。
プロパンガスボンベの転がし方を習得するには
ここではプロパンガスのボンベの転がし方を上達させるための訓練の方法をご紹介いたします。
空のボンベで練習
ガスボンベの中にガスが満タンに入っているとやはり重くて取り扱いが難しいので、まずは練習用に空のガスボンベを借りて転がす練習をするのをおすすめします。
空であっても満タンであってもボンベがどのように動くのかを学べます。
会社によっては空だと練習にならないからと満タンのガスボンベを使って練習させるところもあるようですが、いずれにしてもどう動くのかコツを学びましょう。
先輩社員に習う
一番良い方法は先輩社員にガスボンベの転がし方を教えていただくという方法です。長年お勤めしている方ならばコツを教えてくれるでしょう。
この時注意すべきなのは自分と体形・体格が同じ先輩に教えていただくことです。
なぜならば体形や体格が同じくらいなら角度や体の位置関係がわかりやすく、コツをつかみやすくなるからです。
とにかく慣れが大事!
先輩に話を聞いても言われるのは「コツだよ!」の一言です。
確かにご自身でも経験したことがあるかもしれませんが、仕事って最初は難しいけどいつの間にか慣れてしまって、考えなくても身体が勝手に動くようになるものなのです。
問題はその領域になるまでの間です。無理をするとケガや事故の原因となって危険ですので、無理せず自分のペースで動けるように経験を積んでいくことが大事です。
ボンベカート(運搬車)とは
ここではボンベカートという運搬車についてお話いたします。ボンベカートというのはガスボンベを乗せて運ぶための手押し車のことをいいます。
ボンベカートを使うことによってガスボンベを転がすのに慣れていない人でもスムーズに運べます。
会社によってはカートと呼ばずに台車と呼ぶこともあります。
このボンベカートは色々な形のものがあるので、会社に最適なボンベカートを使うことができることと、作業効率と安全性が高くなるため使用する会社が増えているようです。
ボンベカート(運搬車)の上手な選び方
ここではボンベカートを選ぶ時のコツをご紹介していきましょう。
タイヤの数をチェック
ボンベカートはメーカーによってタイヤの数が違います。基本は2つのタイヤがついているものなのですが、運ぶ場所によっては複数のタイヤが付いている方が、安全に運べて作業をスムーズに行えるでしょう。
例えば階段や段差が多い場所にガスボンベの交換に行かなくてはならないのならば、6つのタイヤがついているカートを使う方が効率的ですし、トラックから遠い場所なら安定感のある4つのタイヤつきを選ぶと良いですね。
ボンベカートの大きさは?
ボンベカートはタイヤの数だけではなくカートそのものの大きさも豊富です。
大きなガスボンベを運ぶために安定感のある大き目のタイプがありがたいですが、一般家庭の場合は狭い通路の先にガスボンベがあるケースが多いです。
その場合は狭いスペースを移動するのに適したカートを使う方が効率的でしょう。小型で細身のカートにはボンベが一つずつしか乗せられませんが、手際よく交換すれば時間もそれほどかからないのでおすすめです。
安全重視ならこのタイプ
ボンベカートを選ぶ時に安全性を重視したいと考えているのならば、チェーンがついているタイプがおすすめです。チェーンでボンベが落下するのを防げます。
チェーンだけではなくベルトタイプのものもありますね。
どちらもガスボンベが落下してしまうのを防ぐことができるので、初心者の方や段差があって落下が怖いという場所に配達する時に、ボンベカートを使いたいという時などに使用すると良いでしょう。
特殊な環境で使うボンベカート
ボンベカートのタイヤは小さくても空気が入っているタイヤなので、絶対にパンクしないというわけではありません。そのため悪路で使用したり野外で使用する時にはパンクに注意する必要があるのです。
ただ、パンクするほどの悪条件な環境でボンベカートを使うことってまずありませんが、近年ではバーベキューやキャンプなど野外活動をする方が増えたため、キャンプ場などではバーベキュー用のボンベを使用しているところも増えています。
そういう野外の施設などでガスボンベの配達や入れ替えなどを行う時には、パンクの心配のないウレタン製タイヤやノーパンクタイヤを使用したボンベカートを使うと良いかもしれません。
まとめ
今回はプロパンガスの転がし方のコツやガスボンベを運ぶ時に使うボンベカートとは何か、ボンベカートの種類や使用する環境別におすすめのボンベカートの選び方などについてをご紹介いたしました。
この記事がガスボンベの転がし方やボンベカートの選び方で悩む方のお役に立てれば幸いです。