白ナンバーのトラックでできる仕事の違いは何?緑ナンバーとの違いを紹介!
2019/03/01
白ナンバーで仕事をしたいと思っていると、どこまでの仕事をしていいのか気になりませんか?
緑ナンバーでできることをしらばっくれてやってもいいんじゃない?と思ってしまい人もいるかもしれませんね。
知っているようで知らなかった、白ナンバーと緑ナンバーの違い、そして、できる仕事の範囲について解説します。
Contents
白ナンバーと緑ナンバーの仕事の違いについて
白ナンバーと緑ナンバーの違いは「自家用」か「営業用」かの違いで分けられます。
白ナンバーは、白色のプレートに緑色の文字でナンバー表記された標識で、自社で販売する商品の運搬で使用する場合につけます。家庭や個人などで使用する場合は自家用の白ナンバーと覚えておきましょう。
一方、緑ナンバーとは緑色のプレートに白色の文字でナンバーが表記されており、
- 引越し業者
- タクシー
- 運送業
などの運送や運搬自体を営業として行い、運送の対価として料金や利益を得る時につけます。営業目的で使用する場合は緑ナンバーと覚えるといいでしょう。
白ナンバーと緑ナンバーの仕事を具体的に見てみよう
では次に白ナンバーと緑ナンバーでできる仕事の違いをご紹介します。
白ナンバーでできること
白ナンバーでできる主な仕事内容を以下でご紹介します。
食品加工業
食品加工業は自社で白ナンバートラックを所有していることが多く、不規則な出荷に合わせられるというメリットがあります。
また、専属でドライバーとして雇用されるケースは普段は生産現場で作業を行い、必要な時にドライバーとして働くケースもあります。
製造業
製造業も中小企業を中心に白ナンバートラックが多くあり、生産現場と兼任して働くケースもあります。製造業は工場と自社との往復が多く、毎日決まった場所を往復作業が続くため、ドライバーの役割は重要になります。
建設業
建設業で使う大型ダンプカーも白ナンバーがあります。大型ダンプカーは大規模な道路工事や建設計画があるときは非常に厳しく高い日給で多くの収入を得ることができますが、閑散期があったりと仕事量が安定しないこともあります。
廃棄物処理業
ゴミを処理する仕事内容である廃棄物処理業のトラックも白ナンバーで行うことができます。この業界は、ゴミ処理というマイナスのイメージを持ちますが、地域の役に立っていると実感できる魅力がある仕事です。
緑ナンバーでできること
他人の荷物をお金をもらって運ぶ緑ナンバーのできる緑ナンバーのトラック運送事業の事業形態は大きく4つに分けることができます。
- 特別積合せ貨物運送事業
- 一般貨物自動車運送事業
- 特定自動車運送事業
- 霊柩運送事業
不特定多数の荷主の貨物を積合せてターミナル間で幹線輸送などを定期的に行うのが特別積合せ事業で、宅配便はこの事業に含まれます。一般貨物自動車運送事業は、簡単にいうと他人から依頼を受けてお金をもらって荷物を運ぶ事業のこと。
依頼を受けて荷物を運ぶため、通常は依頼主に車両単位で貸し切って輸送しますが、複数の依頼主の荷物を積合せて輸送することもできます。(一般貨物運送事業は、まとまった荷物を車両単位で貸し切って輸送しますが、積合せ輸送も行うこともできます。)
特定貨物運送は品目ごとに荷主などを限定して輸送する事業のことです。
ナンバーでできないことをするとどうなるのか
もし白ナンバーで緑ナンバーのような営業目的での運送は認められていないため、営業行為を行うには貨物自動車運送事業法で下記のいずれかの資格が必要になります。
- 一般貨物自動車運送事業の許可
- 特定貨物自動車運送事業の許可
もし、白ナンバーでの料金や利益を得るためにの営業を行った場合、以下の貨物自動車運送事業法に違反することになります。
貨物自動車運送事業法3条1項
不特定の客から料金を取って、普通車以上の車で貨物を運送する事業をするには国土交通大臣の一般貨物自動車運送事業の許可が必要。
貨物自動車運送事業法35条1項
特定の客から料金取り、普通車以上の車で貨物を運送する事業をするには、国土交通大臣の特定貨物自動車運送事業の許可が必要。これらに違反した場合は、1年から3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金と定められています。
まとめ
・白ナンバーは自社、自家用に使う
・食品、製造、建設などで使う