パレタイズの上手な方法ついて分かり易くご紹介!
物流業界で働き始めてパレタイズという言葉を耳にして、何のことかよく分からないという方は多いのではないでしょうか。
しかし、パレタイズは荷物の安定した輸送に大きくかかわることから、物流業界に従事するなら詳しく知っておく必要があると言えるでしょう。
そこで今回は、パレタイズについて分かり易くご紹介していきたいと思います。
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そもそもパレタイズとは
運送業でお仕事をしたいなら業界で行われているあらゆる事を覚える必要があります。今回は『パレタイズ』という作業について説明いたします。
よく飛行機などに荷物を積み込んでいる現場で、フォークリフトで箱のかたまりのようなものを積み込んでいるのをご覧になった事はありませんか?あれがパレタイズと言われるものです。
パレットに荷物を積み重ねていく事をパレタイズと言うのです。パレタイズはフォークリフトなどで持ち上げて積み込みを行うので、安定性が必要になるのはもちろん耐圧性も非常に重要になります。
地味な作業だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、パレタイズは運送会社には欠かすことができない重要な作業なのです。
棒積みは荷崩れを起こしやすい!
棒積みとは荷物をパレットに積む方法の一つで、上に積み重ねていく積み方の事を棒積みという言い方をします。パレットに積み上げる時下の部分は安定性があるのですが、上にいくほど安定性が悪くなってしまいます。
しかも同じ方向に荷物を積み重ねていく事で同じ個所に重圧がかかってしまい、箱がつぶれて安定性を失ってしまう事もあるので、パターン組というう方法で安定性や耐重圧性を高める事ができるのです。
そうする事で荷崩れを起こしやすい状態を改善できるというわけですね。では積み付けパターンをご紹介いたします。
積み付けパターンを紹介!
ここでは積み付けのパターンをご紹介していきます。積み上げる方法や特徴などもご紹介いたします。
ブロック積み
ブロック積みとは1段目から同じ方向に荷物を並べ、全ての段も同じ方向に荷物を積み重ねていきます。同じ方向に積み重ねていくだけなので作業効率が非常に良い積み方です。
平積みという言い方をする場合もあります。誰でもすぐに覚える事ができる積み方で耐圧に優れていますが、上に行くほどバランスが悪く安定性に欠ける積み方です。
ピンホール積み
ピンホール積みとは中央部分に空間がある積み方で、パレットの外側に合わせて風車のような形に荷物を並べます。1段目は右回りに積んでいって2段目は左回りに積んでいきます。
3段目はまた右回りで4段目は再び左回りと、交互に積み重ねていきます。作業は慣れが必要になりますが安定性が高い積み方です。ただしこの積み方は耐圧性が低いので軽い荷物に向いています。
レンガ積み
レンガ積みは袋物などの積み込みをする時に多く採用されている方法です。段を重ねるごとに180度向きを変えて積んでいきます。安定性を求められる荷物の積み込みに適しています。
商品によっては製造番号や製造年月日、そして製品名などが見えるように積み込む事ができるので、様々な製品に使われている積み込み方法です。
ダブルピンホール積み
ダブルピンホール積みというのはピンホール積みの応用です。ピンホール積みの空間が1つなのに対してダブルピンホール積みは2つの空間が空いています。
安定性の高い積み方なのですが、慣れるのに時間がかかるので作業効率はあまり良くありません。方法としてはピンホール積みを2つ組み合わせた形になるように積みます。
パレタイズに関する用語
ここではパレタイズによく使われる用語をいくつかご紹介いたします。最低限知っておけば先輩に言われたときにスッと頭に入ってきます。
〇個はい(ばい)
まずは『はい』という用語についてです。『はい』または『ばい』とはパレットにいくつ荷物を積みつけるかの指示を出す時に使う用語で、5個はいとか6個はいと言うような使い方をします。
例えば5個はいと言われた場合は、パレットに5つの箱を積みつけます。つまり5個づつ積み重ねていくという意味になります。指示されたらその個数で積み重ねていく癖をつけると良いですね。
これと一緒に組み合わせて使われるのが『〇段切り』という用語です。
〇段切り
段切とは何段積み重ねていくのかの指示を出す時に使われる用語です。気を付けなくてはならないのは指示の出し方です。例えばパターン積みをする時には段数ごとに指示がだされます。
「5個はいで3段切り」と指示された場合は5個づつ3段積み重ねたらパターンを変えて積み上げていきます。この場合の指示でピンホール積みを指示された場合は、5個づつ3段で切り替えをしなくてはなりません。
指示に従って積み上げていかなくてはならないので、最初にどのように積み上げていくのかをしっかり確かめてから積み上げていきましょう。
パレタイズの方法で安定性は大きく向上する
荷物によってパレタイズの方法を変えていく必要があります。これは荷物の形状や重量によっては同じ積み方をしても安定性が悪かったり、箱が重量に負けて壊れてしまったりする事があるからです。
使い分けは輸送手段によってもしなくてはなりません。荷崩れを起こすと重心が傾いて横転事故が起こったり、荷物を破損してしまうなどのトラブルが発生してしまわないとも限らないのです。
正しく使い分けを行い荷崩れが起こらないようラップやベルトなどを併用する事で、さらに荷崩れのリスクを大きく軽減させられます。
まとめ
今回は運送会社によって非常に重要な作業です。ただ積み込むのではなくパターン積みをする事で、事故のリスクを軽減できるだけでなく作業効率も向上していく事がわかりました。
とは言っても最初は難しいので指示に従って身体で覚えられるよう頑張りましょう。