トラック運転手の派遣 - メリットとデメリット・派遣ドライバーは儲かるのか?

   

運送業界では高齢化と人手不足が続いています。そこで活躍するのが派遣トラック運転手です。ではこの派遣トラック運転手にはどういったメリットやデメリットがあるのでしょうか。

ここでは派遣トラック運転手について紹介していきたいと思います。

派遣トラック運転手のメリット

やりたい仕事にチャレンジできる

基本的に正社員として会社に勤めると同じ仕事を繰り返し行うことになります。しかし運送業界の中でも色々な仕事をやってみたいという場合にはこの派遣形態がメリットとなるのです。

運送業界は人手不足の状態なので、免許や資格を持っていれば雇用されるのは難しいことではありません

ブラックな職場で我慢しなくてもよい

正社員として勤めているとなかなか簡単に仕事を変える、会社を変えるということはできません。多少のことは我慢してしまう人も多いでしょう。

しかし派遣契約であれば、その契約期間が終わればすぐにその会社から離れることになります。ブラックな会社だったとしてもそこでずっと居る必要がないのです。

また、契約外の仕事をさせられるなどがあれば派遣会社の担当に相談して改善させることも可能です。

拘束時間は基本的に短い

派遣契約は時給や残業代が細かく決まっています。長く使うとそれだけ費用が高くかかってきますので無理な残業をさせられることはほとんどありません

そのため拘束時間は短いのが普通です。

ステップアップの可能性も

雇用されている会社によっては資格取得を応援してくれる制度があったりします。また、本人が望んでいて会社から誘いがあった場合などは正社員として雇用されるということもあります。

そのため派遣契約をステップアップとして考えている人もいます。

仕事の幅と人脈が広がる

色々な会社、色々な仕事を経験することができる派遣ドライバーは仕事の幅が広がり、知識も得ていくことが可能です。また、あちこちに顔を出すために人脈を築いていくこともできます。

派遣トラック運転手のデメリット

長期雇用は望めない

基本的には派遣契約ですので契約期間が終われば仕事は終了ということになります。

派遣法によって派遣ドライバーは「2ヶ月以上の契約」をしなければならないことが決められていますが、それ以上の契約に関しては会社側が決定することになります。

多くの場合は正社員で仕事をすることができる体制が整ったら派遣ドライバーは契約が終了となります。

収入が安定しない

拘束時間が短いということはメリットでもあるのですが、「稼ぎたい」という人からすればデメリットとも考えられます。

残業がないために多く稼ぐということができないのです。そのため毎月の収入も安定せず、高収入を得るということが難しくなっています。

さらに派遣契約が終了すると、次の仕事が見つかって働き始めるまでは「無職」という状態になってしまいます。給料を途切れさせないためにはずっと派遣契約を確保しなければならないのです。

派遣トラック運転手の働き方

派遣トラック運転手になるには

派遣トラック運転手になるのは一般的な派遣社員と同様の方法をとります。派遣会社に登録をして、そこから紹介されて派遣先で勤務をするという形態です。

もちろんトラック運転手ですので、

  • 普通免許
  • 中型免許
  • 大型免許
  • けん引免許
  • フォークリフトの運転資格

などの特殊な資格など免許や資格を多く持っていた方が有利になります。

派遣トラック運転手の給料相場

派遣トラック運転手の給料に関しては会社によって支払日や締め日が違っているために必ず前もって確認しておくことが重要となります。

地域や会社によって差はあるのですが、一例として以下のような給料になります。

大型トラック(8t)

  • 時給 1,400円程度
  • 日給 1万5,000円程度
  • 月給 30万円

中型トラック(4t)

  • 時給 1,200円程度
  • 日給 1万2,000円程度
  • 月給 26万円程度

小型トラック(2t)

  • 時給 1,100円程度
  • 日給 1万1,000円程度
  • 月給 24万円程度

社会保険に加入できるか

派遣トラック運転手は「契約社員」という形態で雇用されることになりますので、社会保険に加入することが可能です。心配な場合は派遣元の会社に確認をしておきましょう。

その際、いつが加入日で脱退日になるのかも合わせて確認しましょう。

途中で辞めることはできるか

約期間中は当然ですが簡単に辞めるということはできません。あまりに簡単に途中で辞めたりしていると個人的な信用を失っていき、次の仕事を探すのが難しくなっていきます。

ただし、勤務先の会社の労務条件がひどかったり、契約内容が違った場合などは担当と相談して改善したり、途中で辞めるということが可能になる場合もあります。

しかしあくまでも担当に相談してからです。勝手に辞めたりしないようにしましょう。

トラック運転手の派遣は違法なのか

派遣法をある程度知っている人であれば「トラック運転手を派遣で雇用することは禁止されている」と思っている人もいるかもしれません。

ただしすべての場合で禁止されているということではなく、禁止されている条件があるというのが正解なのです。

禁止されている条件とは

  • 日雇いの契約の人
  • 2ヶ月以内の期間を定めて働く人
  • 試用期間中の人(14日以上の雇用に至った人を除く)

というものです。「短期」での雇用ができないという感覚です。

まとめ

派遣トラック運転手はメリットとデメリットがはっきりしています。大きな収入を得ることはできないかもしれませんが、色々な職場を見ることができるというメリットもあります。

ぜひ興味があれば挑戦してみましょう。

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