大型トラックの最高速度は遅い!スピードを出せない理由とは?

   

大型トラックに限らず走行する車両には最高速度が設定されています。

もし事故を起こしてしまった際には速度が出ているほど事故の規模が大きくなるということもありますし、スピードが出ていると事故が起きやすくなるということもあるからです。

そこでここでは大型トラックの最高速度について紹介していきたいと思います。

そもそも最高速度って?

道路交通法によって車両はその種類に応じて、もしくはその走行する道路によって定められた最高速度を越えて走行してはいけないという決まりがあります。

最高速度と同じ速度までは問題ありませんが、時速1kmでも超えることは認められていません。また、それは追い越し車線を使用して追い越しをする際も同様です。

最高速度と指定速度の違い

一般道路や高速道路では基本的に最高速度が決まっており、それを越えて走行することはできなくなっていますが、道路標識などによって最高速度が指定されている場合があります。

指定された区間ではその速度が最高速度となるために法的には「指定最高速度」と呼ばれます。普通はこの速度が規制速度と呼ばれています。

一般道路の最高速度が時速60kmだったとしても指定された区間の最高速度が時速40kmであれば、時速50kmで走行した場合は10kmのスピード違反になるということです。

速度が指定されている場合はそれに従う必要があるのです。

大型トラックの最高速度は80㎞

高速道路などでは時速100kmが最高速度となっていますが、大型トラックに関しては「時速80km」が最高速度となります。これは法的に決められていることで、この速度を越えて走行しているとスピード違反となります。

また、大型トラックには「スピードリミッター」を装着することが義務付けられているために時速80km(実際には85~90km)以上は速度が出ないようになっています。

最高速度制限による効果と影響

事故低減効果

ではなぜ大型トラックだけが最高速度を制限されているのでしょうか。それにはいくつかの理由があるのですが大きいのは「事故低減」のためです。

スピードリミッターが義務付けられる前と比べると義務付けられた後は大型トラックの死亡事故の件数が40%低減したという事実があります。

大型トラックの場合はスピード超過の状態で事故を起こすとその重量と速度のために大規模な事故に発展しやすいという特徴があります。それを未然に防ぐという意味合いが強いのです。

CO2排出軽減効果

大型トラックはその重量のために加速、発進の際に多くエネルギーを消費します。

しかし速度が制限されて一定の速度で走行するようになることで二酸化炭素の排出を抑える効果と同時に燃費向上の効果が発生しているのです。

これからさらにスピードリミッターによって最高速度が制限されていくと年間に数十万トン~百万トンほどの二酸化炭素の排出を削減することが可能だとされています。

交通流

高速道路などで渋滞が起こるのはそれぞれの車両が出している速度が違っているということが影響しています。例えばすべての車両がまったく同じ速度で走行していた場合、渋滞は起こらないという理論があるのです。

スピードリミッターによる速度制限はその影響を与えるものとされていましたが実際にはすべての車両にスピードリミッターが装着されているわけではないため、実効果は判明していません。

大型トラックのスピードリミッターについて

平成15年9月~義務化

高速道路では大型トラックのスピード超過による死亡事故が多発していました。それを受けて平成15年9月にスピードリミッターの装着が義務付けられたのです。

バスや中型トラックには装着義務がないのは死亡事故が特に大型トラックに多かったことが影響しています。

スピードリミッター解除について

物理的にはスピードリミッターを解除することは可能です。しかしこれは「法令違反」となります。装着が義務付けられているものを取り外しているわけですから「違法改造」と見なされるのです。

これが判明すると事業者に改善指示が行われます。ここで15日以内に改善しないとさらに重い罰則を受けることとなります。また、これは事業者だけでなくドライバーも罰則を受けることになります。

最高速度を守って安全運行を!

長距離を走行することになる大型トラックなどでは速度が違うとかなりの時間の差が出てくるためにスピードを出したいというドライバーが多いのですが、

大型トラックでスピード超過による事故を起こした場合は他の車を巻き込んでの事故になることが多くあります。やはり安全意識を高く持って走行することが最優先だと言えるでしょう。

まとめ

大型トラックは他の車両と違って最高速度が時速80kmに設定されています。それは何よりも安全を意識したものだと理解して、安全運転を心掛けるようにしましょう。

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