2tトラックにAT限定でも乗れる?2tトラックにオートマ・セミオートマ車が増えている理由とは
トラックはマニュアル車が多いというのが基本となっていますが、近年オートマ、AT車の2tトラックが増えてきているという傾向があります。
そこでここでは2tトラックにオートマ車やセミオートマ車が増えている理由について紹介していきたいと思います。
Contents
トラックにマニュアル車が多い理由
トラックは圧倒的にマニュアル車が多い車両でもあります。それはマニュアル車とオートマ車だとマニュアル車の方が購入費用が安いということがあります。
オートマ車の方が部品が複雑で数が多いということもあって購入費用、修理費用が高くなるという傾向があります。
さらにマニュアル車の方がブレーキの制御力が強いということがあり、運転に慣れている人はマニュアル車の方が運転しやすいということもあります。こういった理由によってトラックと言えばマニュアル車となっているのです。
2tトラックの特徴と運転免許
2tトラックとは
2tトラックは狭い路地が多い日本では非常に多く使われている車両です。形状も平ボディ、ダンプ、箱車、ユニック、冷凍・冷蔵、パッカー車など様々なものがあります。
使用用途に応じて使い分けがなされています。2tというのは「最大積載量」のことを指します。つまり積載できる積み荷が2tまでということになります。
これと間違えやすいのが免許証に記載されている「5t限定」などの指定です。ここでいう5tは「車両総重量」のことですので間違えないようにしましょう。
2tトラックの運転に必要な免許
近年免許に関しては大きな改定が2度ありました。平成19年6月以前に普通免許を取得した人であれば車両総重量が8tまでのものであれば運転できました。
しかしこれ以降に取得した人は車両総重量が5tまでのものに限られるようになりました。つまり最大積載量が2tまでに抑えていても車両総重量が5tを超えているものは普通免許では運転できなくなったのです。
さらに平成29年3月以降は車両総重量が3.5t未満に制限されたためにこれくらいの車両を運転するためには準中型免許が必要になりました。
2tトラックのオートマ車
2tトラックのオートマ車が増えた理由
オートマ車の需要が高まり台数が増えてきているということについては近年行われている免許の改定が関係しています。
上記のようにここ20~30年のうちに普通免許に大きな改定が2度もあり、その改定のたびに普通免許で運転できる車のサイズが小さくなってきています。
平成19年以前に普通免許を取得した人が運転で来ていた4tトラックなどが現在運転するためには準中型免許や中型免許が必要になってきているのです。
そのため運転できる免許の絶対数が減少しているためにオートマ限定免許しか持っていない人も取り込んでいくことが考えられています。
2tトラックのオートマ車のメリット
一番大きなメリットとしてトラック運転初心者でも運転が可能だということです。トラックの運転が難しいのは普通車よりもサイズが大きいことに加えてミッション車が多かったことが原因とされています。
それがオートマ車となるとギアチェンジがないためにミッション車にそれほど慣れていない人でも運転がしやすくなるのです。さらにオートマ車はエンストもしません。
こういった運転のしやすさはベテランドライバーにも大きなメリットとなります。ずっと一定の速度で運転を続けることができる長距離ドライバーはそれほど感じないかもしれませんが、
街中で渋滞や信号のたびにギアチェンジをしなければいけないドライバーによってギアチェンジをしなくても良いというのは大きなメリットとなります。
2tトラックのオートマ車のデメリット
まず長くトラックを運転しているドライバーはほとんどがミッション車に慣れている人です。そういった人にいきなりオートマ車を運転させると違和感を感じるようになります。
またオートマ車の方がブレーキの制御力が弱いということもあります。また、新車や中古で買う場合にもミッション車よりも高くなるというデメリットがあります。
2tトラックのセミオートマ車
セミオートマとは
セミオートマ車とはオートマ車とミッション車の間に位置する車両です。こちらはミッション車がベースになっているのですが「クラッチペダル」がないために足で踏むペダルはアクセルとブレーキだけです。
足の操作が減る分だけ運転は楽にはなりますが、ギアは自分で変換する必要がありますので手で操作することになります。こちらはオートマ限定の免許でも運転することができるというメリットがあります。
2tトラックのセミオートマ車のメリット
セミオートマ車では自分でギアチェンジを行うことができます。ドライバーはそれぞれに自分が運転しやすいギアの感覚を持っていますので、これは大きなメリットと言えるでしょう。
しかしそのギアチェンジは足のクラッチペダルを操作する必要がないために運転がしやすくなっています。
2tトラックのセミオートマ車のデメリット
ミッション車よりもオートマ車に構造が近い分だけ内部の機器は複雑になっています。機器が複雑になった分だけ故障があった際の修理コストが高くなるというデメリットがあります。
AT限定で運転できるセミオートマ
また、セミオートマ車はオートマ車限定の免許でも運転することが可能です。そのためオートマ車限定の免許しか持っていない人でも運転することができるというメリットがあります。
AT限定を解除するには
免許証に「AT限定」と書かれているものはオートマ車しか運転できないのですが、このAT限定は解除することが可能です。
教習所に通って解除する場合は5~8万円ほどの費用が、一発試験で合格を目指す場合は3000円ほどの費用がかかります。
それほど手間やお金がかかるわけではないのでドライバーとして仕事をしていこうとしている人であれば解除しておいた方が良いでしょう。
まとめ
2tトラックでもオートマ車が増えてきています。オートマ車の性能が向上していることやドライバー不足によってさらに増えていくことが予想されています。