トラックに積んだ荷物が落下したら誰に責任がある?荷物が落下したときの対応

   

トラックドライバーにとって怖いなと感じる瞬間って色々とあるものですが、例えば荷物の落下事故が起こった時は本当に怖いと感じますよね。

もし荷物が落下したらいったい誰に責任があるのか考えたことはあるでしょうか。世の中は何が起こるかわかりません。

今回は荷物の落下事故の責任の所在、そして落下防止についてお話いたします。

トラックからの荷物の落下は非常に危険

自分が運転しているトラックの荷台から荷物が落下した時の危険性についてご紹介いたします。

後続車への接触

トラックの荷台は色々な形状がありますよね。トラックの荷台が箱の場合はあまりそういう事故はありませんが、平ボディだったり幌だったりすると落下事故を起こす確率は高くなります。

思ってもみなかったところで荷物が落下することもあるでしょう。

トラックから荷物が落下した場合で何が危険かというと、トラックの後方に向けて荷物が落下してしまった場合、後ろを走っている後続車に落下した荷物が接触する可能性があります。

後方を走っている車にとって思ってもみなかったものが転がってくるのです。

一般道路であっても危険ですが高速道路の場合はもっと危険です。もしかしたら死亡事故につながってしまう可能性も否定はできないのです。

対向車への接触

片側2車線の場合だとそれほど対向車線に影響しないかもしれませんが、片側1車線の場合は落下してしまった荷物が対向車に接触してしまう可能性があります。

この場合も荷物の大きさや重さによってはかなり危険です。

後続車と同様に運転席に接触してしまったら、荷物の重さや荷物の大きさそして走行している時の速度によってはガラスを突き破って運転している方の命を奪ってしまう可能性も否定できないでしょう。

特に大型トラックに積んでいる荷物は大きなものもあるので、落下には十分に注意を払って運転をすることが重要です。

荷物の落下はなぜ起こる?

ここでは荷物がなぜ落下してしまうのか、その原因についてご紹介いたします。

荷物を固定していない

これはあるまじき行為ですが、荷物を固定するのをうっかり忘れてしまったという時などに起こりやすいです。

ほんのちょっとの距離だから大丈夫だろうなんて高をくくって運転していると、ちょっとしたはずみで荷物の落下事故をおこしかねません。

例えほんの少しの距離であっても、目的地までの道のりには色々なところがあります。

例えばカーブ、そして右左折をする時などには進行方向とは逆の方向へ重力がかかりますので、落下してしまう可能性が高くなるでしょう。

ちょっとの距離だからといってもそのまま運ぶのではなく、必ず荷物を固定してから輸送しましょう

ワイヤーやベルトの緩み

走行する道路はいつもキレイなわけではありません。例えば道が凸凹していたりするとワイヤーやベルトなどが緩んでしまい、その結果積んでいる荷物がずれてしまうなんてことも意外と多かったりするのです。

その状態で走っている時に、何かのはずみで荷物のバランスが崩れてしまったりすると、突然荷物が落下してしまうことがあるのです。なのでベルトやワイヤーや固定器具は常に点検をして、たまにしっかりと締めなおさなくてはなりません。

特に輸送距離が長い時には一定の時間や距離を走行したらチェックするようにしましょう。

運転の仕方

荷物を積んで走行する時には輸送している荷物に必要以上の荷重がかからないようにします。

運転が荒いと振動や揺れが大きく伝わってしまうため、その結果荷物を固定しているベルトやワイヤーなどが緩んでしまいます。

そうならないためには、普段から乱暴な運転は避けてゆっくりと丁寧に運転することを心掛けると良いですね。また、悪路を通るのではなくできるだけ滑らかな道路を選んで運転すると落下の危険が減ります。

予め走行するための進路を調べておいて、道路がどのようになっているのかを確認し、丁寧な運転をこころがけると良いでしょう。

トラックの荷物落下の責任は誰に?

気になるのはもしもトラックの荷物が落下してしまい、大きな事故につながってしまったという場合ですよね。

運転していたのはドライバーですが、本当に落下の原因はドライバーのせいなのか?そして責任の所在はどうなっているのかが気になります。

過去に起こった荷物の落下事故を調べてみると、誰かを巻き込む事故を起こした場合の責任は、荷物をどのように積み込んでいたか、なぜ落下したのかという原因によってはドライバーの過失が大きくなることがわかっています。

もちろん無理な荷物を輸送させていた場合には、会社にも責任が及ぶことはありますけれど、ほとんどの場合は責任はドライバーにあると判断されてしまうのです。

結果的に免許の取り消しや酷ければ交通刑務所に行くことになり、出所後も生活ができなくなるなんてこともあるので注意が必要です。

荷物を落下させないための安全対策とは?

ここでは落下事故を防ぐための安全対策についてご紹介いたします。

固定用具の点検

落下事故の原因に固定用具の故障などがあるため、固定用具は定期的に点検をしておく必要があるでしょう。

毎日使うものだから点検なんてめんどうだと感じる方もいるかもしれませんが、器具はいつ壊れるか判断はできません。

もちろん想定されている耐用年数などは書いてあるのですが、使用状況によっては器具の耐用年数より前であっても破損することがあるからです。それに毎日丁寧に固定器具を扱っているとも限りませんよね。

雑に扱われることが多い固定器具はできれば使うたびに故障はないか、亀裂はないかなどを確認してから使用することをおすすめいたします。

固縛箇所を増やす

荷物をしっかりと固定しているつもりでも、道路事情やドライバーの運転のやり方によっては固定具が緩んでしまったり、破損してしまったりということがあるものです。

例えば道路を走行中の振動やブレーキや加速による荷重ですね。

結果的に固定具が緩んでしまって落下事故につながってしまうのならば、そうなる前にもう少し固縛箇所を増やすという対策をしても良いでしょう。

固縛箇所を増やすことによってこれらの振動などに耐える確率が上がるのです。

もちろんそれだけではなく走行距離が長ければ長いほど、定期的に車から降りてベルトや固定具の点検を行いながら荷物の輸送をすればいいでしょう。

増し締めを行う

荷物の固定をしっかりと行ったと思っても、しょせんは人の手で絞めたものですから後から緩んでしまうことはよくあることです。

そこでより安全に荷物を固定するために『増し締め』というのを行うことをおすすめします。

増し締めというのは荷物をしっかりと締めて走行します。そして少し走行したら一度止まってベルト、ワイヤー、固定器具などを締めなおしてみましょう。意外にもキュッとしまったりするので驚かれるかもしれません。

この増し締めは走行距離が長い輸送とかの場合にも増し締めや定期的なチェックをするよう心がけましょう。

時には命を奪うこともあるトラックからの荷物落下

大きなトラックになればなるほど荷物の大きさや積んでいる量も増えていきます。もしも荷物が落下してしまったら後続車や周辺にいる方々の命を奪ってしまう可能性があるのも自覚しなければならないでしょう。

実例を一つ紹介すると、2017年3月に岡山県で実際に起こった落下事故です。この事故は大型トラックの荷台から工事用の機械が落下し、対向車線を走行していた乗用車に接触するという事故が起きました。

事故によって乗用車の運転手は死亡。20代の若い命を奪ったわけです。この事故でトラックを運転していた70代のドライバーは『自動車運転死傷行為処罰法違反』により逮捕されました。

事故の原因は固定をしていなかったためでした。

このように突然人の命を奪う事故を起こす可能性が誰にでもあるのです。くれぐれも荷物の落下事故を起こさないよう最新の注意を払いましょう

まとめ

今回は、トラックの荷物落下の責任について、荷物落下の原因、そして荷物落下をしないための工夫についてご紹介いたしました。

ちょっとしたことで人の命を奪いかねない事故につながるので、荷物の落下事故を甘く考えず事故を防ぐ努力をお願いいたします。

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