乗越とはどんな意味?物流業界の専門用語は分かりにくい!

   

物流業界に従事していても分かりにくく感じることがある専門用語。物流業界に関係のない方なら尚更分かりにくく意味も分からない、という言葉も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、気になる物流業界の専門用語についてご紹介します。

分かりにくい物流関係の業界用語

どの業界にも業界用語はありますが、物流業界は私たちの生活に密接しているため、耳にする機会も多いかもしれませんね。

同じ言葉でも、物流業界とそれ以外の一般的な場面では違う意味のものもあるので、余計に分かりにくいのかもしれません。

たとえば「オリコン」と言われれば、一般社会では音楽などのオリコンチャートを連想すると思いますが、運送業界では「折り畳み式コンテナ」の略です。

「タコ」と言われれば、一般家庭では生物の「タコ」か凧揚げの「凧」。自動車に乗る人でも回転数を示すタコメーターを連想しますが、運送業界では運行を記録する「タコグラフ」を意味します。

この記事では、一般の人も耳にしやすい業界用語をピックアップして解説していきたいと思います。

乗越とは?

運送業では、特に全国に拠点を持つ宅配会社などで使用される言葉です。全国各地に支店を持つ宅配会社では、それぞれの支店や営業所に店コードなどの番号が振られています。

乗越とは、この店コードの記入ミスなどで目的とは違う営業所に届いてしまうことです。

かつてコンピュータが広く普及する前は、店コードは集荷する担当者による手書きや手入力でした。

コンビニなどに荷物を持ち込んだ際に、店員が一覧表を見て手書きしていたのを記憶している人もいるのではないでしょうか。

その際にうっかり店コードを間違えて記入してしまうことが乗越の主な要因でしたが、現在は自動的に店コードが出力されるシステムが広く普及しているため、乗越はあまり発生しなくなっています

乗越以外の分かりにくい業界用語を紹介!

軒下渡し

ドライバーが配送した荷物を、配送先の玄関や搬入口まで運んで渡す納品方法です。

宅配や出前などをイメージするとわかりやすいと思いますが、軒下渡しの場合は、家具や大型家電のように、ドライバーが室内に入って設置するようなことは行いません。

玄関先で渡して受領印をもらえば配送完了となります。

車上渡し

受取人がトラックまで荷物を取りに行くのが車上渡しです。物流倉庫の従業員がフォークリフトで荷物を降ろすような場合が該当します。

また、宅配でも積荷が重量物である場合は車上渡しになることがあります。

ハン取り

配送が完了した証明となる受領印やサインをもらうことです。受領印がなければ配送した証明ができないため、届いていないと言い張られてしまえば賠償しなくてはならなくなります

テレコ

入れ違いにしてしまうことです。

「Aに届ける荷物がBに届き、Bに届ける荷物がAに届く」→荷物がテレコ

「Aに渡す伝票をBに渡してしまい、Bに渡す伝票をAに渡してしまう」→伝票がテレコ

などです。

このほか、ドライバーAの荷物とドライバーBの荷物が入れ違ってしまった場合などにも使います。

口割れ

複数口の荷物が分かれてしまうことです。10個口のうち6個だけ先に届いてしまい、後から4個届く、などという状況です。

宅配に限らず、物流倉庫などでも「4パレットのうち1パレットだけ口割れする」という状況もあります。

混載便

複数の荷主の荷物を同じ方面のトラックやコンテナにまとめて積み合わせて輸送することです。宅配の路線便に代走される輸送手段です。

持ち出し

ドライバーが荷物をセンターから「持ち出して」配送中である状態です。日本郵政の追跡サービスなどを見ると、ステータスが「持ち出し中」となっていることがあります。

宵積み

「積み置き」とも言いますが、翌日に配送する荷物を前日に積んでおくことです。「宵」とは日が暮れて間もない時間帯を指しますが、夜も更けてから積んでも「宵積み」と呼びます。

翌朝すぐに出発できることがメリットですが、積み置き車両からの盗難対策をしっかりとしなければなりません。

読み方が同じの乗り越しについて

世間一般で使用されている「乗り越し」という言葉は、鉄道関係で使用されます。購入している切符や定期券の乗車区間外まで乗車することを指します。

乗り越してしまった場合、降りた駅で精算すれば不正乗車にはなりませんが、そのまま改札を出ずに黙って折り返した場合は不正乗車となります。うっかり寝過ごした等の過失でも、です。

ただし、鉄道各社は救済措置として「係員に過失を申し出た場合は追加料金なしで戻れるような規定を設けていますので、乗り越した場合は申し出ましょう。

なお、黙って戻る途中で発覚した場合は、通常の運賃にプラスされて運賃の倍額、つまり合計3倍の運賃を支払わなくてはなりませんので気を付けましょう。

まとめ

今回ご紹介した他にも、運送業界にはたくさんの業界用語があります。同じ運送業界でも、たとえばコンビニ配送と宅配業界ではお互いに知らない言葉もあります

業界外の人と話すときには、うっかり専門用語を使わないように気をつけたいですね。

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