ケミカルローリーを運転するために必要な資格とは?運ぶものと仕事内容も紹介

   

ケミカルローリーの仕事は転職情報も多く、気になっている方も多いと思われます。

転職を考えるときに重要になってくるのは、仕事内容はどのようなものなのか、そして載るためにどんな資格が必要なのかですよね。

この記事では、ケミカルローリーと石油ローリーとの違いや、ケミカルローリーに乗るために必要な資格、輸送できるものの種類について詳しく解説していきます。

ケミカルローリーとは

そもそもケミカルローリーというのが何を意味するのかご存じないという方もいらっしゃるかもしれません。そこで、まずはケミカルローリーそのものについて確認していくことにします。

石油ローリーとケミカルローリーの違い

根本的な前提として、ケミカルローリーはタンクローリーの一種である、という点を押さえておいてください。

タンクローリーとはトラックのバリエーションの一つで、固体や液体、気体を運搬するためのタンクを備えた特殊用途自動車です。セミトレーラー型のタンクローリーも数多く存在します。

ポピュラーな用途としては石油の運搬が挙げられるでしょう。ガソリンのサービスステーションのロゴマークが入ったタンクローリーを見たことのある方は多いのではないでしょうか。

それと同じように、タンクの中に化学品を積載するタンクローリーもあります。化学品を運んでいるタンクローリーのことをケミカルローリーと呼ぶのです。

ケミカルローリーで運ぶもの

前項で述べたように、ケミカルローリーとは化学品を運ぶタンクローリーのことです。

具体的に何を運んでいるのかは当然会社によって異なるため一概に言うことはできないのですが、総じて劇薬などの危険物であることは間違いありません。

一例を挙げるなら、洗剤の原料や化粧品、プラスチック製品の原料などが考えられるでしょう。燃料以外の化学品を運ぶのがケミカルローリーであると覚えていただいて差し支えありません。

石油ローリーで運ぶもの

先にも少し触れましたが、石油を運ぶタンクローリーも一般的です。こちらは読んで字のごとく「石油ローリー」と呼称されます。石油ローリーが運ぶのは、ガソリンに代表される石油製品です。

ケミカルローリーに乗るための資格

ケミカルローリーが運搬するのは危険物ですから、取り扱いの際には資格が必要です。

必要な運転免許

大前提として、タンクローリーを運転するには運転免許がなければいけません。

通常、タンクローリーは大型車に分類されますから、ひとまず普通免許で運転できないことは明らかです。基本的には大型免許が必要になると考えておいたほうがよいでしょう。

ただし、中型以下のタンクローリーが存在しないわけではないので、稀ではありますが中型免許で応募できる会社もあります。

つけ加えて言うならば、免許制度が変更される以前、すなわち平成19年6月より前に取得した普通免許であれば、中型~小型のタンクローリーならば運転可能です。

とはいえ、やはり中型や小型のタンクローリーは「例外」であることには違いありません。選択肢を確保するという意味でも、やはり大型免許を取得しておくことをオススメします。

また、トレーラータイプのタンクローリーを運転するには、大型免許とは別に牽引免許が必要となります。

乙4、乙6

先述したとおり、ケミカルローリーが運搬するのは危険物です。したがって、ケミカルローリーに乗務するためには、危険物取扱者の乙4種もしくは乙6種が必要となります。

どちらが必要なのかは運送会社がどんな荷物を取り扱っているのかによりますから、詳しくは応募する予定の会社に問い合わせてみるとよいでしょう。

ちなみに、乙4の資格で取り扱い可能となるのは、ガソリン・アルコール類・灯油・軽油・重油・動植物油類といった引火性液体。

乙6の資格で取り扱い可能なのは、過塩素酸・過酸化水素・硝酸などの酸化性液体となっています。

ケミカルローリーの業務内容

ケミカルローリーの乗務員は具体的にどういったことを業務内容としているのでしょうか。大きく三つに分かれるので、ひとつひとつ順番に確認していきましょう。

危険物の輸送

まずは危険物の輸送です。化学品をタンクに充填して輸送し、目的地まで運び入れるまでがメインの仕事となります。

ローリーの洗浄

ケミカルローリーは石油ローリーと比べてルールが厳しいと言われています。

毎回同じ種類の変質しない化学品を積み込むのであればさほど問題にはならないのですが、前の仕事と異なる化学品を積み込む場合や、変質する可能性のある化学品を積み込む場合は、タンク内を洗浄しなくてはいけません。

そうしないと化学反応が起こり、有毒ガスなどが発生する危険性があるからです。

危険物を正しく扱う

消防法に定められたルールに従って、危険物を正しく取り扱わなければなりません。

実はドライバー本人が危険物取扱者である必要はないのですが、やはり別の有資格者を同乗されるのでは効率が悪いですから、ドライバー本人が知識を身につけて資格を取得しておくことが望ましいでしょう。

まとめ

皆さん、いかがでしたか?ケミカルローリーの仕事に転職しようと検討している方は、ぜひこの記事の内容を参考にして、必要な資格を取得できるよう頑張ってください。

あらかじめ資格を取得して、業務内容も理解していれば、面接に赴いたとき他の応募者に差をつけることができるでしょう。

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