高卒でトラック運転手になれるの?ブラック企業に就職しないためのポイント
高校を卒業して就職を検討されている方や、高卒でトラック運転手への転職を考えられている方でトラック運転手の就職について不安を覚えている方は少なくないのではないでしょうか。
確かに以前、トラック運転手は厳しい労働環境や賃金未払いなどのニュースが一時期話題となっていました。
しかし現在はそういったイメージを払拭して、若い方に無理なく働ける環境を用意することでちゃんとした採用をしようとしている企業もあります。
この記事では高卒でトラック運転手への就職・転職を検討されている方々に「どうすればトラック運転手に就職できるのか」「労働基準法を守っているかどうチェックするか」など就職を成功させる方法について記載しています。
Contents
トラック運転手には運転免許が必要!高卒の年齢でも取得できる資格は?
引用:「運転免許試験の受験資格一覧表」埼玉県警察
トラックを始めとする自動車の運転には運転免許という資格が必要です。
運転免許には「どのくらいの大きさの車を運転できるのか」について年齢の基準などで資格の取得要件を分けています。
トラックの運転に主に必要で18歳以上で取得できるのが
②準中型免許
③けん引
④フォークリフト運転技能講習修了証
となります。
以下でそれぞれを説明していきます。
①まずは普通免許の取得を目指そう
一般的な乗用車や小型のトラックであれば普通免許で運転が可能となります。
また、将来的に自分でも車を持ちたいという方は普通運転免許を持っておく必要があります。
トラックでも乗用車でも運転の基本は普通免許の取得の際に学ぶことができますので、まずは普通免許の取得を目指しましょう。
②準中型免許で4tトラックにも乗れる
準中型免許は高校を卒業してすぐに4tトラックに乗れるようにするために2017年3月より新たに施行されました。
これにより普通免許で運転できなかった中型トラックの一般的なものについては運転が可能になります。
高校卒業後に早い段階でトラック運転手として活躍したい方は、普通免許の取得後に準中型免許も取得しておくと仕事の幅が広がると思います。
③将来のためにけん引免許もおすすめ
けん引免許は後ほど記載するトレーラーやタンクローリーなどの大型輸送車両を運転する際に「大型免許」と合わせて必要になる免許です。
けん引免許単独では一部の特殊な車両しか運転することはできませんが将来のために取得しておくといい資格であると言えます。
④倉庫勤務を楽にするフォークリフト免許
車道の運転とはことなりますが、フォークリフトの免許(正しくは修了証)も取得しておくと仕事がぐっと楽になります。
フォークリフトは倉庫などで利用される、大きな荷物をトラックに積み込むための運搬車両のようなものです。
トラックに荷物を積み込むのもドライバーの仕事である会社が多いため、重い荷物をトラックに積み込む際の作業はドライバーにとってもかなりの負担になります。
フォークリフト免許を早めに取得して、体への負担をあまりかけないようにすることが仕事をグッと楽にする秘訣です。
キャリアアップに必要な免許取得以降に取得しておきたい資格
見事運転免許を取得し、トラック運転手として就職された後にも年収アップを狙える資格があります。
運転免許取得後一定の年数を経過すると取得が可能な資格が
②大型免許
となります。
以下でそれぞれを説明していきます。
①8tトラックの運転も可能な中型免許
中型免許はいわゆる8tトラックの運転が可能になる免許です。
普通免許や準中型免許を取得して2年以上経過した場合に取得可能となります。
普通・準中型では配送できなかったより大きくて重たい荷物の運搬も可能になります。
配送した量で給料が変動する歩合制を採用している会社では、より多くの荷物を配送したほうが収入アップにつながるので、将来的により多くの収入が必要になりそうな方は取得しておいて間違いないでしょう。
また次に記載のある大型免許の取得可能時期は3年以上ですので、免許を取得して就職した2年後に、まずは中型免許を取得して自分のキャリアを広げておくのも一つの方法かと思います。
②トラックの花形として重宝される大型免許
中型免許では運転できなかったさらに大きなトラックを運転できるようになります。
また上に記載のあった「けん引免許」も取得していればトレーラーやタンクローリーなどの港から配送されるような大型の荷物も運搬可能です。
こちらは普通免許や準中型免許を取得して3年以上経過した場合に取得可能となります。
大型トラックはトラック運転手の花形とされ、働いている会社から重宝されるのはもちろん、転職する際にも大きくプラスに働く要因となりますので是非取得しておきたい資格となります。
就職して5年以内の目標として大型免許を取得し、大型トラックを運転できるようになる、ということを設定するのも良いでしょう。
労働基準法についてのチェック項目!失敗しない仕事選びの方法
労働基準法は労働者が安全に働くために規定されている法律です。
トラック運転手になるかたに大きく関係のある項目は以下のとおりです。
※ただし労使協定という書面の締結により1年のうち6回まで月に320時間まで労働可能
②1日15時間を超える労働は週2回まで
③1日の休息時間は8時間以上取る
④連続運転時間は4時間まで
こういった項目について実際に面接している会社に確認するのは少し聞きにくい部分があるのが事実です。
そういう場合には普段の仕事の様子を聞きながら上記項目をクリアしているのか確認するのがよいでしょう。
例としては以下のような流れになります。
面接会場にて
求職者「御社でお仕事されている方の1日の流れはどのようなものでしょうか?」
面接官「だいたい朝の7:00には全員集合して、7:30には朝礼や点呼があります。
8:30までには荷積みを終わらせて9:00から配送開始します。
お昼に1時間の休憩を挟んで18:00には戻ってきます。
19:00までに残った荷物を降ろして、1日の報告を終えたら退社となります。」
求職者「承知しました。ありがとうございます。」
この場合には1日の労働時間は12時間(休憩1時間)だから②の項目についてはクリアしていることとなります。
エージェントを活用した仕事探しのススメ
これまでに記載してあることを参考にトラック運転手への就職を目指してもらえればとおもいますが、実際には注意すべきこと、知っておくべきことはもっと細かくあるのが事実です。
面接にもっていく書類の書き方や面接時の受け答え、入社すべき会社の選び方など状況によって検討すべき点は数え切れないほどあり、個人では対応しきれない場合が多いです。
そういった場合にはエージェントを活用して、自分の仕事探しのサポートをしてもらうことをおすすめします。
エージェントは希望や条件にあった求人の検索から、その会社に合格する確率を高めるための方法もアドバイスしてくれます。
条件のいい会社への合格の可能性を高めるためにもエージェントにまずは相談してみることをおすすめします。