玉掛け免許取得費用の相場は?免許取得で収入アップは可能?
クレーンの荷物を移動するのに必要な『玉掛け』の免許の取得を検討している方が何よりも気になるのは『取得費用』ではないでしょうか?
いったいいくらくらいかかるのか?それがわかると計画が立てやすいですよね。そこで今回は玉掛けの免許取得にかかる費用などをご紹介いたします。
Contents
玉掛け作業について
まずは玉掛け作業とはどんなものなのか?玉掛けの資格ってどんなものなのかについてをご紹介いたします。
玉掛け作業とは?
玉掛け作業というのはクレーンを使って荷物を下ろしたり移動させたりする時に必要な作業で、ワイヤーを使って荷物を吊り上げて移動させるという方法です。
ただ引っ掛けただけで荷物を吊り上げているわけでは無かったのです。玉掛けを行う時には荷物の形状を見極めて、最適な玉掛けの方法を行わなくてはなりません。
万が一事故が起こってしまったら荷物は傷ついてしまうし、作業員の命を奪いかねない大事故につながってしまうからです。
そのために玉掛け作業はバランスよく安全に荷物固定する必要があります。つまり玉掛け作業とはクレーンで荷物を安全に移動させるために必要な作業という事になります。
玉掛けは有資格者のみが可能
玉掛け作業は誰にでもできそうですが実際には誰にでもできる作業ではありません。万が一の事故防止のためにも有資格者が作業する必要があります。
もしも有資格者でもないのに玉掛け作業をすると法律違反になるので注意しましょう。
ちなみに玉掛けの資格を取得すると建設業界での就職やコンテナ作業を行う運送会社などへの就職が有利になります。それだけ重要な資格であるという事になるでしょう。
気になる取得費用の相場は?
玉掛けの資格を取得しようと検討中の方が最も気になるのが『取得費用』でしょう。玉掛けの資格を取得するためには厚生労働大臣指定講座を受ける必要があります。
指定されている教習所で受ける事が可能です。受講資格は無し!つまり18歳以上なら誰でも取得が可能です。
費用の相場は有経験者と未経験者では若干違いがあります。ですが平均すると2万円前後で取得が可能です。費用のハードルは高くはありませんね。
玉掛け免許取得手順を紹介!
ここでは玉掛け免許取得のための手順をわかりやすく説明いたします。
講習場所の確認・申し込み
まずは受講する場所、つまり厚生労働大臣指定の教習所を探しましょう。
申込書はダウンロードする事が可能ですのでダウンロードをするか、教習所などで申込書をもらって必要事項を記入する必要があります。また、申し込みをするにあたって必要な書類があります。
30mm×24mmの写真、返信用封筒、他に資格がある場合には取得している資格の写し、認印、そして本人確認書類です。ちなみに事前に入金をしなくてはなりません。
学科講習受講
学科講習はクレーンに関する知識や玉掛けする時の方法、そして力学などの学習をします。
基本的な玉掛けの事だけではなくクレーンについても学び、最適な玉掛けの方法をマスターしていく形になります。他にクレーンの関係法令も学びます。
学科講習に使うテキストはもちろんですが過去の問題集なども持参して勉強すると良いでしょう。
学科試験
学科講習が終わったら学科試験を受験しなくてはなりません。ここでは学科講習で学んだ中から問題が出題されるので、テキストだけではなく過去問などもチェックしておくと合格しやすくなるでしょう。
学科試験を含む合格率は教習所などにもよりますが70%以上ですので緊張せず試験に臨みましょう。
実技講習受講
学科試験に合格したら、いよいよ玉掛けの実技講習に入ります。実技講習ではクレーン運転のための合図についてを学びます。
クレーン運転者はその合図を見て荷物を移動するからです。そして実際に玉掛けを行います。
免許交付
平均で3日間、最長で4日間の受講が終わっていよいよ免許が交付されるのですが、紛失などをしないようにしっかりと保管しておきましょう。
万が一免許証を紛失してしまったら再発行の手続きをして発行手数料がかかります。
再交付されるまでは作業をする事ができないので紛失をしないように十分に気を付けて保管するようにしましょう。
玉掛け免許取得の受講期間は?
玉掛け免許取得のための受講期間ですが、平均すると3日間で取得が可能なのですが、最長でも4日間で免許の取得が可能です。
しっかりと受講内容を頭に入れておけば落ちる事はまずないでしょう。ちなみに1日目は学科、2日目も学科、3日目に実技が一般的です。
ただし単独で取得する人もいればクレーン関係の資格を同時に取得しようとする方も多いので、多少の幅があるので一概に4日以内なんて事は言えません。
また、受講は通って受ける人もいるようですが合宿で取得する方が多いようです。合宿の場合は宿泊費も別途用意する必要があるので、あらかじめ費用を確認して用意していくと良いでしょう。
今後の事を考えて複数の資格を同時に取得する事ができれば、就職する時にも有利になる可能性は大きいでしょう。
玉掛け免許所持者は優遇されることも多い
ここでは玉掛け免許所持者の優遇について、具体的に説明していきましょう。
給与面での優遇
玉掛け免許を所持していると、当然ですがお給料が増えます。資格を保持者しかできない作業ですから当然ですが、企業側としても別に玉掛け免許所持者を探すよりも都合が良いわけですよね。
そうなればより人件費がかかります。それなら作業員として仕事をしてもらえる人で、かつ玉掛け免許を持っている方を雇った方が良いわけです。
さらに玉掛け免許所持者はクレーンについての知識もあるので、会社がより安全に作業をすすめる事ができるようになります。
もしも今玉掛け免許の取得を検討しているという方は、玉掛け免許の取得をされると高額報酬の仕事を狙えるかもしれません。
転職する際の優遇
玉掛け免許所持者が転職しようと思った時、玉掛け免許を持っていない人が転職するよりも有利になります。
特に建設作業では玉掛け免許を持っている方がすぐには見つからないので、玉掛け免許を所持している人材は大変貴重です。
なので転職する前に玉掛け免許の取得をしておく事をおすすめします。クレーンを使って作業をするのは土木建築業者だけではありません。
例えばコンテナなどの積み下ろしをする運送会社や港湾関係の仕事でも大変重宝されます。
合宿なので最長で4日で免許の取得ができるので、迷っているのならば早めに免許の取得を検討されてみてはどうでしょうか。
まとめ
今回は玉掛け免許の取得をする手順、そして気になる取得費用について、さらに玉掛け免許の講習ではどんな日程でどのような事が行われるのかについてをお話ししました。
この記事がこれから玉掛け免許の取得を検討している方のお役に立てれば幸いです。