バキュームカーの運転に必要な資格と免許について!
バキュームカーの仕事といえば浄化槽の汲み取りが多いと思いますが、それ以外にも産業廃棄物の処理などの仕事もあります。
臭いが気になる仕事なので大変そうですが、意外と高給で働きやすい環境の人気の高い仕事です。今回は仕事の内容や資格をご紹介いたします。
Contents
汲み取り屋の仕事とは?
まずは汲み取り屋と言われるバキュームカーの基本的な仕事についてご紹介いたします。
バキュームカーの運転
汚物や汚泥などをくみ取るために必要なのがバキュームカーです。バキュームカーの運転ができなければこの仕事に就く事はできません。
つまり基本はバキュームカーの運転ができることが最低条件になるわけです。
バキュームカーは意外と小さめの車両が多いので、運転自体は普通車とあまり変わりはありませんが、前輪と後輪の長さが長いので内輪差に気を付けて運転する必要があります。
あとはバックする時にも注意が必要になります。
浄化槽の汲み取り
バキュームカーの仕事と言えば浄化槽の汲み取り作業です。一般家庭の浄化槽を周って浄化槽の内容物をバキュームカーで汲み取って、タンクがいっぱいになったら会社に戻って収集したものを廃棄します。
汲み取りの依頼は一般家庭だけではなく、汚泥などの産業廃棄物も含まれるので、依頼が来たら定期的に産業廃棄物を汲み取る作業を行います。
1日に数件周りますが残業することはほとんどなく、作業が終わったらバキュームカーの手入れをします。
浄化槽の保守点検業務
浄化槽の中の汚泥や汚物を回収したらそれで作業が終わるわけではありません。回収作業が終わったら今度は浄化槽の中をキレイに水で洗い流さなくてはなりません。
なぜならば浄化槽の下の部分には沈殿物があるからです。
その沈殿物をキレイに回収するためには水を流して全て回収してこなければならないのです。他にもキレイに清掃したら浄化槽が傷んでいないかどうかなどのチェックも行います。
もしも破損していたら土壌の汚染の恐れがあるからです。
他にも浄化槽に補充するための消毒薬があるかどうかも確認します。
バキュームカーの運転業務に必要な免許と資格は?
ここではバキュームカーの運転業務を行う時に必要な資格や免許についてご紹介していきましょう。
バキュームカーのサイズに応じた運転免許
バキュームカーにもいろいろなサイズがあります。一般的には3tトラックであることが多いようですが、中には2tトラックがあったり大型のトラックがあったりします。もしも2tトラックだった場合には
例えば2tトラックの場合だったら普通車免許でも運転することはできますが、3t以上だったら準中型や中型の免許が必要になることもあります。
運転するバキュームカーの大きさに応じた免許の取得が望ましいでしょう。
できればどの大きさのバキュームカーにも対応できるように、中型もしくは大型の免許を取得しておくと良いですね。
浄化槽管理士
バキュームカーの運転手の仕事の一つに浄化槽の保守点検業務というのがあると言いました。浄化槽管理をするためには実は浄化槽の保守点検の資格を取得した方が良いのです。
持っていて損をしない資格でもあります。
例えばもしも今現在バキュームカーの運転の仕事をしているのであれば、この資格を取得すれば一時金の対象となったり、資格取得手当てが出ることもあるかもしれませんが、会社の規定によって多少違いが出るかもしれません。
試験内容は講習と試験を受けることで取得が可能です。合格率は19.3%とあまり高くはないのですが、勉強をしっかりとしていれば問題は無いでしょう。
バキュームカーの仕事は給料が高い?
よく耳にするのがバキュームカーの仕事は給料が高いという話ですが、本当にそうなのかをお話いたします。
平均月収
バキュームカーの運転手の平均的な月収は年齢によっても変わってきます。全年齢での平均的な月収はおよそ25万~28万程度です。
あんまり多くないと思った方もいるかもしれませんが、20代の平均的な月収はおよそ16万程度、30代になると27万円と高くなります。
これが40代になると40万円とかなり高くなります。これは全国的な平均的な月収ですが、もちろん中にはもっと高額なお給料を出している企業もあります。
実は地域によって給料の額が変わるのもこの仕事の特徴です。
例えば20代でも25万円以上出すところもありますし、資格があればさらにお給料が上がることもあるようです。
平均年収
全国的なバキュームカーの平均的な年収は20代で250万円前後、30代で400万円前後、40代で550万円前後とかなり高額ですよね。もっと高い会社だとさらに高くなっていくでしょう。
もちろん月収のほかにボーナスが出る出ないでも変わりますが、かなり高額になることはわかりますよね。
確かに人とは違う仕事なので大変だということはあるかもしれませんが、その分お給料にプラスされているのですね。
ちなみになぜこれだけ年収が良いのかというと、バイトや派遣採用ではなく正社員として採用することが多いからなのだそうです。
大変なイメージがあるバキュームカーの仕事だが…
バキュームカーの仕事は大変だというイメージが強いのは仕事の内容が無いようだからかもしれませんが、対処法が無いこともありません。その大変さについてご紹介いたしましょう。
臭いについて
バキュームカーで汲み取るのは汚物です。なので当然ですが臭いが結構きついというのは本当のことです。ですが作業中に何も私服で行うわけではありません。
ちゃんとに作業着を身に着けて作業を行いますし、ゴム手袋などもしっかり身に着けます。
もちろん作業服に汚物がついたら作業服は臭うかもしれませんが、私服に気軽前にシャワーを浴びてから着替えるので(会社に完備されているところがほとんど)体に汚物の臭いがしみ込んで辛いということは全くありません。
ちなみにバキュームカーにの中には消臭器が取り付けてある車が多いため、車の中の臭いもほとんどしないのだそうです。
実際に作業に携わっている人に聞くとマスクもするし臭いはほとんど気にならないのだそうです。
体力勝負
バキュームカーの仕事をするために必要なのは臭いに対する忍耐ではなく、どちらかというと体力が必要になるのだそうです。
なぜならば分厚い作業着に汚染防止のマスク(必要であれば防塵マスクなどもある)をしなければなりません。
呼吸がうまくできない状態なのに太いホースだと体力を消耗するようですし、夏場は汗を大量かきながらの作業になるので暑さへの耐久力も必要になるようです。
実際に臭いよりもあせもに対してのケアの方が大変だという人もいます。
他にもこの仕事をしていると男性でも女性でも筋肉質になるようです。例えばマンホールの蓋をあけたりホースを引っ張ったり支えたりするのに筋力が必要になるからです。
数年仕事をしていればかなりのマッチョな体系になります。
まとめ
今回はバキュームカーの仕事をするために免許や資格が必要なのかや月収と年収についてをご紹介いたしました。
この記事がこれからバキュームカーの運転手として仕事をしてみたいという方のお役に立てれば幸いです。