牽引免許を取得するのは難しい?牽引免許の合格方法や合格率を解説!
牽引免許の取得は難しいといわれることが多いです。
今回は、牽引免許の取得が難しいといわれる理由と、牽引免許を取得するための方法や対策を解説していきます。
牽引免許の取得を考えている方は是非参考にしてみてください。
Contents
牽引免許の取得はなぜ難しい?合格率が低い理由
牽引免許の取得は本当に難しいのでしょうか?そして、牽引免許の取得が難しいといわれる理由は何なのでしょうか?
牽引免許の合格率
牽引免許の取得が実際に難しいのかどうかは、免許取得のための試験の合格率をみてみるとよくわかります。
牽引免許には「一種」と「二種」があり、一種の場合はまだ合格率が80%程度となっていて比較的合格率は高めです。対して二種の場合は合格率は20%程度という低さになっています。
このように、免許取得のための試験の合格率から、牽引免許の取得の難しさをうかがうことができます。特に第2種免許は、かなりの狭き門といえます。
受験資格が厳しい
牽引免許は普通免許と比べて受験資格が厳しくなっています。受験資格として、大型、普通、大型特殊免許にずれかが必要なほか、視力や聴力にも規定があります。
特に、視力には「深視力」という項目があります。「深視力」とは遠近感や立体感を感じる視力のことです。
人間の目は左右の眼の視界のわずかなずれを利用して、立体感や遠近感を感じ取っていて、深視力はこの遠近感や立体感をどれだけ正確に把握できるかを示す基準となります。
この深視力が基準に満たない場合は、通常の視力がよくても受験することができません。
また、二種の場合は、一種と同じ条件に加えて、牽引一種を取得していることが条件となります。
運転のコツを掴むのが難しい
牽引は、通常の運転の際とは異なり自分の運転する車にもう一つ車両が連結されています。
そのため普通車のつもりで運転するとカーブで曲がり切れず牽引している車両が壁にぶつかってしまう、けん引している車両の位置が正確に把握できておらず他の車にぶつけてしまうといった事故が起こってしまいます。
特に、バックするときや、縦列駐車、そしてT字路などでの方向転換が難しいといわれています。
牽引の場合の運転は普通車の運転とはわけが違うので、コツをつかむのに苦労するドライバーが多くなっています。
二種は自動車教習所で教習を行っていない
牽引二種は自動車教習所で教習を行っていません。このために二種の合格率が一種の合格率と比べてかなり低いという面もあります。
さらに、第二種牽引免許の技能試験の合格点は80点で一種の合格点よりも10点ほど高くなっていて、二種は難易度がとても高いです。
しかし、第二種牽引免許は実際に仕事で使う場面はほとんどないです。第2種免許を取得する人の中には自分のモチベーションやステータスとして免許を取得したり、転職活動で有利に働くので取得しているという人もいます。
二種は学科試験も難易度が高い
第二種牽引免許の試験は、学科試験に難しい問題が出題されます。二種の問題は一種よりも応用問題が多く出題されるため、基礎がしっかり理解できたうえで、応用問題も考えていく力が必要なのです。
二種の場合の学科試験は難易度が高いうえに、合格点は90点以上とかなり高くなっています。さらに一種では範囲に含まれない第二種運転免許に関する問題も多く出題されます。
二種の学科試験の合格ラインに達するのは受験者全体の3割程度となっていて、非常に難しい試験であることが分かります。
難しい牽引免許に一発合格する方法
牽引免許以上のように難易度の高い試験となっていますが、もちろん一発合格を目指すこともできます。「我こそは!」という方は是非一発合格のための方法を参考にしてみてください。
運転のコツを掴む
技能講習に合格するには、牽引の運転のコツをつかまなければなりません。そのためにはいくつか方法があるので、ご紹介します。
牽引の運転のコツがつかめないという方は、基礎を知らないということが考えられます。例えば、牽引の運転の際に重要な考え方として、「ハンドルを切る」「折れ角」「伸び」というものがあります。
これらの概念を知らないという方はまず牽引車の運転の際の基礎を勉強しましょう。
そして、基礎を勉強した方は地域の練習場や広い空間で練習してみましょう。基礎を勉強することも大事ですが、基礎を知った後は実際に運転してみないと上達はしません。
一種を狙う
第二種牽引免許は実際に使う仕事がほとんどないということを紹介しました。二種は試験に合格するのも難しいので、あえて二種を取得しようとする必要はありません。
そのため、牽引免許を何としても取得したいという方は一種を取得するのが現実的です。
二種以外にも「限定条件つき牽引免許(ライトトレーラー免許)」もありますが、この免許の場合も教習所では取得できないので自分で試験場に行かなければなりません。
さらに、試験場で受験する場合には自分で車両を持ち込まないといけないので現実的ではありません。
このため、まずは第一種牽引免許を取得するのがおススメです。
教習所または合宿所で技術を習得する
牽引免許を取得する一番確実な方法は、教習所か合宿に通って指導を受けることです。
教習所や合宿では、講師の人に運転のコツを指導してもらえるだけでなく、分からない所は質問して練習することができるので、合格に必要な運転技術を確実に身につけることができます。
やはり、運転のコツは実際に運転できる人の近くで指導をもらいながら練習するのが一番上達が早いです。
教習所や合宿所に通う場合は費用がかかってきます。合宿所の場合は13~17万円ほど、教習所に通う場合は11~15万円ほどとなっています。
自力で試験を何回も受けているが一向に合格できない方や、時間がない方など、確実に試験に合格して牽引免許を取得したいという方は是非教習所や合宿所に通ってみて下さい。
牽引免許は一種なら難しいわけではない!諦めずに取得を目指そう
「牽引免許は取得が非常に難しい」という話をよく耳にしますが、取得が非常に難しいのは第二種牽引免許の取得の場合です。
一種の場合も多少は難しいですが、二種ほどの難しさはなくしっかり勉強と練習をすれば合格することができます。さらに、一種をもっていればほとんどの牽引の仕事をすることができるので一種をとり切ってしまいましょう。
牽引免許の取得を考えている方は、難しいという噂に惑わされずに諦めないで取得を頑張ってみて下さい。