ダブルキャブの荷台寸法はどのくらい?国内主要メーカーのダブルキャブトラックを比較!
日本ではあまり見ることはないかもしれませんが、ダブルキャブとはシートが2列になったトラックのことです。
圧倒的に1列シートのトラックが多いのですが、ダブルキャブでは乗員数は4人から6人と多くなります。
その分荷台が狭くなるのが特徴のダブルキャブの荷台寸法、メリットとデメリットについて紹介していきたいと思います。
Contents
ダブルキャブとは
ダブルキャブとシングルキャブの違い
ダブルキャブとは「ダブルキャビン」のことです。キャビンとは客室のことですので、普通は1列の座席シートの客室が2つある、つまり2列あることになります。
一般的なシングルキャビンのトラックでは運転席に1人と助手席に1~2人の乗員となりますが、ダブルキャブではドアが4つ、シートが2列あるので5~6人が乗れることになります。
ほとんど見ることはありませんが一応「トリプルキャブ」というトラックもあります。
ダブルキャブに小型・中型が多い理由
シートが2列になって乗員が増えた分だけ荷台が狭くなることになります。
多くの荷物を運ぶことを目的としている大型トラックにはそれが適していないためにダブルキャブは小型や中型のトラックに多くなっているのです。
また、荷台が狭くなることから箱型のものや冷凍冷蔵車などにもあまり向いておらず、平ボディのトラックに多くなっています。
ダブルキャブの荷台寸法
いすゞエルフ
いすゞ自動車の主力商品とも言われる「エルフ」シリーズです。初代は1959年に発売され、すでに6代目が販売されています。
全長 | 全幅 | 全高 | 荷台内長 | 荷台内幅 | 荷台内高 | 最大積載量 |
1960mm | 1695mm | 4685mm | 2085mm | 1620mm | 380mm | 2t |
マツダタイタン
マツダが販売している小型~中型トラックです。
初代は1971年に販売が開始され、現在は5代目が販売されています。自社生産はすでに終了しており、いすゞ自動車などからOEM供給を受けています。
全長 | 全幅 | 全高 | 荷台内長 | 荷台内幅 | 荷台内高 | 最大積載量 |
1960mm | 1695mm | 4685mm | 2085mm | 1620mm | 380mm | 2t |
トヨタダイナ
ダイナはトヨタ自動車が販売している小型~中型トラックです。1959年の初代販売から現在は8代目が販売されるまでロングセラーとなっています。
全長 | 全幅 | 全高 | 荷台内長 | 荷台内幅 | 荷台内高 | 最大積載量 |
1960mm | 1695mm | 4690mm | 2095mm | 1615mm | 380mm | 2t |
三菱ふそうキャンター
1963年に初代が販売され8代目の現在まで長く人気となっているのがこちらのキャンターです。海外でも人気となっている人気シリーズです。
全長 | 全幅 | 全高 | 荷台内長 | 荷台内幅 | 荷台内高 | 最大積載量 |
1975mm | 1695mm | 4690mm | 2120mm | 1615mm | 380mm | 2t |
ダブルキャブのメリットとデメリット
ダブルキャブのメリット
ダブルキャブのメリットは「人」と「荷物」の両方を運ぶことができるということです。人を4~5人運びたいが荷物も運びたいという時に大活躍します。
車2台や3台で行けば良いという考えがあるかもしれませんが、現場によっては駐車スペースが狭いということもありますし、駐車代、ガソリン代をかけたくないということもあります。
こんなとき1台で役割を果たせるダブルキャブが役立つのです。
ダブルキャブのデメリット
多くの人を運ぶことができるダブルキャブですが、やはり一番のデメリットは「荷台が狭い」ということです。
荷台に多く荷物を積みたい、多くの荷物を一度で運びたいということにとって荷台が狭くなっていることで大きくダメージとなってしまいます。
ダブルキャブの上手な選び方
荷物、乗員数どっちが重要?
ダブルキャブの中にもメーカーや車種によってさまざまなものがあります。荷物を多く積みたいのか、人を多く運びたいのかということによって選ぶべきキャブは変わってくるのです。
もし単純にとにかく荷物が多い方が良いというのであればダブルキャブはあまりおすすめできません。シングルキャブの方が良いでしょう。
運べる荷物の量と重さ
運べる荷物の量、重さには車種によって最大値が決まっています。よく運ぶことになる荷物に合わせて選ぶというのも重要です。
高さや大きさが制限値を超える場合は別に届出が必要となります。それぞれの車種の寸法をしっかりと把握して選ぶようにしましょう。
ダブルキャブの場合、荷台が狭いためにここに満載まで荷物を積載すると過積載になることが多くあります。積載量には十分に注意しましょう。
走行する場所、用途
どういった場所を走ることが多いのかということにもよって車種の選び方は変わります。
細い路地が多い市街地などでは長さが短いショートキャブなどが走りやすいですし、ある程度の距離を走る前提であれば「寝台付きのフルキャブ」などもあります。
用途をよく考えてえらぶようにしましょう。
まとめ
ダブルキャブはシートが2列あるという斬新なトラックです。荷物をただ運ぶだけであれば使いにくいものですが、人と荷物を同時に運ぶという点においては非常に優れています。
用途に合わせてトラックを選ぶようにすれば効果的に利用できるでしょう。