その症状はパワステオイル漏れが原因かも?対策方法についても解説!

   

車やトラックを運転していてハンドルが重いと感じたら、ひょっとしたらその原因はパワステに何か問題が起こったからかもしれません。実はハンドルの違和感の原因で最も多いのはオイル漏れです。

今回はパワステのオイル漏れについてご紹介いたします。

パワステの役割と仕組みについて

まずはパワステの役割そしてその仕組みをご紹介いたします。

パワステの役割とは?

パワステとはパワーステアリングの略です。パワーステアリング(以降パワステ)は、ハンドルの回転を助けてくれる機能なのです。

考えてみると車って小さくても1tくらいありますよね。その重さの車のかじ取りって楽だと思いませんか?

本当なら重い車のかじ取りをするのだから相当な力が必要なはずですよね。

実際に昔の車にはパワステが付いていなかったため、ハンドルがすごく重くて特に止まっている状態でハンドルを回すのはかなりの力がいる重労働だったのです。

当時は「重ステ」などと言っていたようですが、パワステの機能が備わってからはハンドルを回転する時に力いっぱい回さなくても良いようになり、力が弱い女性でも簡単にハンドル操作ができるようになったわけなのです。

パワステの仕組みについて

パワステは二種類あります。一つ目が油圧式そしてもう一つが電動式です。油圧式はエンジンの力を借りてポンプを動かしています。

ポンプが動くと油圧がの力を借りてハンドル操作を軽くしてくれているのです。

一方で電動式はというと、電動モーターの力を借りて動いています。

油圧式のようにエンジンの力で油圧を動かしているわけではないので、燃費に影響することはなくエンジンが止まっている状態でもハンドル操作が軽いのが特徴です。

最新式の自動車は電動式、または電動油圧式が主流ですが、ちょっと古いタイプの自動車は油圧式が多いようです。どちらも軽いですが油圧式の方がハンドル操作が滑らかという特徴があるようですね。

パワステのオイルが漏れている時の症状は?

パワステオイルが漏れているかどうかはこの症状で判断しましょう。

ハンドルが重く感じる

もっともわかりやすいのがハンドル操作をした時に、以前よりもハンドルが重く感じるようになったという感覚です。

実際にパワステが無い車を運転したことがあればわかりますが、ちょっとの重さではないのですぐわかります。

基本的にパワステオイルというのは漏れるものではありませんが、ハンドル操作が激しい運転を繰り返したりすると脆くなり、破損してオイル漏れを起こしてしまうことがあるのです。

油圧が減ると当然アシストする力が弱くなりハンドルが重く感じるのですね。

ハンドル操作時の異音

パワステオイルが漏れて減っていくと、ハンドル操作のアシストの効果も落ちますし、オイルが減ってしまうことで異音が発生することがあります。

例えばハンドルを回した時に「ブーン」という音がしたりしたら漏れている可能性があります。

以前は気にならなかったのに頻繁に音がするようになったら、どこかが破損していてそこからオイルが漏れている可能性があるので、そのまま放置したりせずに修理工場などで点検をしてもらうと良いでしょう。

直進走行しにくい

パワステオイルはハンドル操作をアシストしてくれる機能です。そのためパワステオイルが漏れて減ってしまうとその恩恵を受けられないだけではなく、直進走行する時にも悪い影響を及ぼしてしまうのです。

特にトラックの場合は直進している時に、前輪が衝撃を受けたそのショックがハンドルに伝わってきます。

すると直進走行する時にもハンドル操作が思うようにいかず、事故などにつながってしまう可能性が出てきてしまうこともあります

キックバック現象

直進走行しにくいというこの現象をキックバック現象と言います。キックバックというのはタイヤが路面から受けた衝撃が、そのままハンドルに伝わってくる現象のことを言います。

それくらいのことが危険なのか?と思う方もいるかもしれませんね。

でも普段はパワステによってこれらの衝撃も吸収していたのに、突然ハンドルから振動が伝わってくるのです。

身体や腕に加わる衝撃は大きく余計な力を必要とするので、運転に支障が出たり事故につながってしまうこともある危険な現象です。

オイル漏れの放置は危険!

ここではもしもパワステオイルのオイル漏れを放置したらどうなってしまうのか、その危険性についてご紹介いたします。

ハンドル操作不能

パワステオイルのオイル漏れをそのまま放置してしまうと当然オイルは流れ続けてしまいます。漏れて流出するオイルの量が大きくなれば油圧の力が出せなくなります。

昔の車と違ってパワステが止まればハンドル操作ができません

そのため直進することも方向転換することもできなくなってしまいます。またパワステそのものが破損してしまった場合、取り換えするのに高い費用がかかってしまうでしょう。

オイル漏れはすぐ発見してすぐ修理することが望ましいのです。

例えばホースだけの交換なら1本につき1万円程度です。ポンプの交換となると5万~7万、ギアボックスを交換するとなると10万~13万もかかってしまいます!

漏れたオイルに引火

そんなに頻繁に起こることではないかもしれませんが、漏れたパワステオイルに火が引火してしまうなんてことも起こり得ます。

オイルが漏れると蒸発するわけではありませんので、そこにホコリなどが付きそこに引火することもあります。

引火しないまでも他の部品などに漏れたオイルが付着し、本来オイルが入ってはいけない部分にオイルがしみ込んでしまったりして、それが原因で他の部分が破損してしまうということもあり得るのです。

だから毎日の点検を欠かせません。

もし異音がしたりハンドル操作が重いと感じたら、すぐに相談し必要なら点検や修理をお願いすると良いでしょう。

パワステのオイル漏れに気づいたら早目の対処を!

説明した通りパワステのオイル漏れは非常に危険な現象です。放置することによって他の部品が破損したり、ドライバーの身体にまで影響を及ぼす可能性があるのです。

そうならないためには毎日の点検業務は欠かすことができません

特に運転しているトラックの状態については、ドライバー本人が毎日運転しているので変化に気づきやすいものですので、毎日の運転中にハンドルの状態や音が出ていないかなどを確認し、もしも症状が少しでもあったなら相談しましょう。

初期の段階でオイル漏れが見つかったのであれば、パイプの交換とオイルの継ぎ足しくらいで済むかもしれませんが、放置していて悪化してからだと他の部品の交換をしなくてはならなくなるので、かなりの費用がかかることも十分考えられます。

そうならないためにも毎日の運転の際に簡単なチェックをしたり、定期的な点検や整備を怠らないことも必要なのです。また、古い車の場合は新しい車に交換することを検討しても良いかもしれませんね。

まとめ

今回は、パワステとは何か?その役割について、そしてパワステのオイル漏れはどんな症状が出るのか、放置したらどうなってしまうのか、修理の費用はいくらかなどについてご紹介いたしました。

この記事がパワステのオイル漏れについて知りたい方のお役に立てれば幸いです。

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