準中型免許で運転できるトラックについて!取得方法についても解説

   

これまで数回改定されてきた運転免許の中で、準中型免許の運転範囲がいまいちわかりにくいと思ったことはありませんか?

そこで今回は準中型免許でどのサイズのトラックを運転できるのかや、積載量についてをわかりやすく解説いたします。

新設された準中型免許とは?

なぜ準中型免許という免許が新設されたのか、その背景は深刻なドライバー不足にありました。

一般的にサイズの大きなトラックを運転するためには、中型免許や大型免許の取得をしなければなりませんが、その免許を取得する条件が中型は20歳以上で大型が21歳以上です。

つまり18歳以上になった若い人がドライバーになりたいと思っても、まずは普通免許取得してから2年以上、または3年以上の運転経歴が必要になるわけです。

その間に他の仕事に就いてしまうとドライバーになる人が減ってしまいます。

そこで若い方がすぐにドライバーとして活躍できるように、新たに準中型免許が新設されたというわけなのです。

これによって18歳以上であればだれでもトラックドライバーの道が開かれたということになるわけです。

準中型免許取得について

ここでは準中型免許の取得をするために必要な資格や条件についてをわかりやすく解説いたします。

取得条件

取得条件は18歳以上であればどなたでも免許を取得することができます。

普通免許の取得をしていなかったとしても取得することはできますが、まず普通免許の取得をしながら準中型免許の取得を同時にできるので一石二鳥です。

年齢の他にも取得条件があり、視力については片目で0.5以上かつ両目で0.8以上あること、そして深視力検査に合格することが条件です。

また、聴力も大事ですので両耳の聴力が10メートル離れた位置から90デシベルの音が聞こえなくてはなりません。

これは遮断機の音が聞こえるかどうかのテストです。さらに手足(四肢)の運動能力が確認できる必要があります。

取得方法

先ほど少し触れましたが、もしも普通免許の取得をしていない人であっても準中型免許の取得は可能です。この場合ですが普通免許と準中型免許を同時に取得することができます。

時間も費用も多少高くなりますが結果的には免許ありの方と同じでしょう。

普通免許の取得をしている方の場合は準中型免許の取得のみを行います。もし自信があるのならば普通免許も準中型免許も一発試験を選択することもできますが、一発で合格できるほど甘い試験ではありません。

かえって時間も費用もかかることがあります。

なので確実に取得したいのならば教習所の合宿もしくは通学で免許を地道に取得できるようにした方が良いでしょう。

取得にかかる費用

取得にかかる費用ですが、普通免許なしの場合とありの場合ではやはり金額が違います

免許なしの場合は普通免許と準中型の免許の取得になるので、時間にすると合計で技能で34時限と学科26時限プラス準中型が技能13時限と学科1時限です。

費用は普通免許(MT)15万円前後、準中型免許が17万円前後かかるので、合計で32万円前後かかります。この金額は教習所によって変わりますし、合宿と通学でも多少前後することはあるでしょう。

普通免許の取得をしているという人の場合は準中型免許だけなので費用はMT車の場合は16万円前後、AT車の場合は18万円前後かかります。

準中型免許で運転できるトラックのサイズと積載量は?

ここでは準中型免許を持っている方が運転できるトラックのサイズ、そして積載量について解説します。

運転できるサイズ

運転できるトラックのサイズは普通免許の取得をした時期によっても違います

例えば平成29年3月12日以前に取得した方は車両総重量5トン未満、最大積載量3トン未満のトラックまで運転することができます。

平成29年3月13日以降に普通免許を取得した方は準中型免許の取得が必要になります。運転できるサイズのトラックは4トントラック、5トントラックまで運転することができます。

これ以上のトラックを運転するなら中型以上を取得しましょう。

積載量

トラックの積載量はトラックのサイズではありません。例えば荷台が非常に大きくても実際には2トントラックや3トントラックはよくあるからです。

積載量とはそのトラックの荷台に積み込んで安全に走行することができる荷物の量を表します。

準中型免許で輸送できる積載量はトラックの荷台の形状にもよりますが、運転免許の条件では最大積載量2t~4.5tとなっているので、実質的に運転できるトラックの大きさは3トントラックまでということになります。

準中型免許必須の求人とは?

ここでは準中型免許を取得してい人材を求めている企業の求人についてご紹介いたします。

求人1

3トントラック(必要免許・準中型免許)午前中にトラックへ荷物を積み込んで準備した後、午後から販売店などへ商品を配達する配送のお仕事です。

小売店へ商品の配送をする仕事はトラック業界ではよくあるお仕事です。

お給料は20万円~30万円の開きがありますが、この開きはルート配送にありがちなことで、配送先が多ければそれだけお給料にも反映されます。

しかも3トントラックはAT車も多いので、MT車はちょっと苦手という方でも安心してお仕事ができます

求人2

3トン車のルート配送ドライバーの求人もよく見かける求人です。

ルート配送にありがちなのがパレットやカートなどに配送先の荷物をそれぞれ個別に積み込んで、カートのまま配達先に置いてくるというタイプのお仕事ですね。

このタイプのルート配送の仕事のメリットはパワーゲートで荷物を降ろせるので身体への負担が少ないという点です。しかもルート配送なので行き先はいつも一緒です。

給料は37円以上と高額なのもルート配送の特徴です。

求人3

短・中・長距離のドライバーの募集もよく見かけます。走行距離については希望すれば短距離でも中距離でも長距離でも選べるというメリットがあります。

トラックは一人一台支給されるので、中にはデコレーションしている人もいます。

このタイプのお仕事は携帯電話が支給され、通信費の一部を負担してもらえるというメリットもあります。意外と休みもあって付5日~7日ほどあるので身体も休まりプライベートも充実です。

給与は月35万前後と高額なお仕事ですね。

現行の免許制度では最初から取得も!

ここまでご覧になってどう思われたでしょうか。準中型免許でお仕事を探してみたいと思った方もいらっしゃるでしょう。

もし準中型免許の取得をして高額報酬のやりがいのある仕事をしてみたいと思ったら、すぐに始めた方がお得です。

というのも、昔のように普通免許の取得をしてから3年以上の運転歴を作った後、大型免許の取得をしていた時よりも短期間で準中型免許の取得ができるようになっているからです。

普通免許の取得をしていない人でも気軽にドライバーの仕事ができます。

しかも運転歴も必要ないのです。これも法の改定があったおかげなので、これからドライバーを始めたいと思っている方は、普通免許のあるなしに関わらずどんどんチャレンジしてみると良いでしょう。

まとめ

今回は、わかりにくかった準中型免許が新設された背景、準中型免許の取得の方法、準中型免許でできる仕事、そして準中型免許を取得することによるメリットや費用についてご紹介いたしました。

この記事が準中型免許に疑問を持っている方の参考になれば幸いです。

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