産業廃棄物ドライバーの年収は高い?給料/平均年収/ボーナス/賞与/月収を他の職種と比較してみた
2019/07/09
産業廃棄物の回収ドライバーを目指す方によって、給料や年収は気になるところですね。
この記事では、産業廃棄物ドライバーの平均年収や手取り、ボーナスや賞与について、徹底的に調べてみました。
産業廃棄物ドライバーのお金事情
産業廃棄物ドライバーという職種は一般的なドライバー職とは違って少し特殊な面がありますが、給料はどうなっているのでしょうか?他の職種と比べてみて高いのでしょうか?
平均給料
産業廃棄物ドライバーの給与体系は二つになります。一つは固定制の給料で、もう一つは固定給+歩合給という形になります。
固定給のみの場合は「25万円~28万円程度」が平均となっています。会社によってはこれに加えて福利厚生が上乗せされるといったことがあります。
固定給+歩合給の場合は「25~45万円程度」と、固定給のみの場合と比べてかなり高くなっています。歩合給なので個人の頑張り次第でかなり稼ぐことも可能になってきます。
たくさん働いてたくさん稼ぎたいという人は歩合制も採用している会社を選ぶといいでしょう。
平均年収
産業廃棄物ドライバーの平均年収は平均月収から換算すると450万円~600万円ほどとなっています。
産業廃棄物ドライバーの年収は会社によって大きく異なってきます。例えば、会社によっては30歳入社3年目で600万円なんてところもあります。
年収が500万円を超えてくるのはやはり歩合制を採用している会社でないとなかなか厳しいです。固定給だけの会社だと、450万円くらいが平均となってきます。
それなりにお金が入ってくれば大丈夫という人は歩合制の会社を選ぶと逆に仕事をしないと給料がでなくなってしまうので苦労することになるので、自分の性格に合わせて会社を選ぶとよいでしょう。
ボーナスはあるの?
会社にもよりますが、産業廃棄物ドライバーにも賞与はあります。賞与は会社の人数が多ければ多いほど高い傾向があり、10~99人の会社では15~18万円ほどの賞与、100~999人の会社では20万円程度の賞与がでることが多いです。
それ以上の規模の会社となってくると40万円以上の賞与が出る場合もあります。
会社の規模の他にも運転している車両の大きさが大きいほど賞与が高い傾向もあるので自分の職種も考えてみるとより正確な金額が出る可能性があります。
他のドライバー業務と年収を比較
では、次に他のドライバー職と比べて産業廃棄物ドライバーの年収が高いのか低いのかを見ていきましょう。
大型や中距離ドライバーの平均年収
次は産業廃棄物ドライバーの年収を実際に他のドライバー職の年収と比べていきましょう。まず始めにドライバーの平均年収を紹介します。
ドライバー全体の平均年収は「390~450万円程度」です。これは月給に換算すると「25~30万円ほど」になります。これと比べると産業廃棄物ドライバーの平均年収は高めです。
ドライバーの中でも大型や中型ドライバーに注目して給料を見ていくと
大型ドライバー:450~650万円
中型ドライバー:400~550万円
のようになります。
小型トラック運転手の平均年収
次に小型トラックのドライバーの平均年収を見ていきます。小型トラック宅配やそれほど大きくない荷物の配送などが主な業務内容の仕事です。
小型ドライバーの平均年収は「380~440万円ほど」となっています。
産業廃棄物には普通免許で運転できるダンプは少ないため、仕事自体が少なく比べにくいですが、一応産業廃棄物ドライバーの年収の方が高くなっています。
産業廃棄物のドライバーの仕事について
次にきついといわれることが多い産業廃棄物ドライバーの具体的な仕事内容について見ていきましょう。
産業廃棄物のドライバーの仕事内容
産業廃棄物ドライバーの仕事は産業廃棄物を回収して指定の処理工場に持っていくという流れになります。
まずドライバーは指定された企業や場所に、産業廃棄物を回収しに向かいます。積んだ産業廃棄物を下ろさないと新しい廃棄物を詰め込めないので、処理工場まで廃棄物を運搬し下ろします。
そして荷台が空いた状態で次の回収先に向かって同じ作業を繰り返します。この作業を1日に何回か繰り返して1日の仕事は終わりになります。
産業廃棄物ドライバーの1日の主な流れ
産業廃棄物ドライバーの1日の流れの1例を以下に示します。
前日の夜に翌日の配車や業務手配を行います。これは日中の作業がすべて終了してから行います。
↓
朝出勤したらすぐに出発します。この会社の場合は前日の退社が早かった順に出発していくことになっています。
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目的地で産業廃棄物を回収します。関東一帯を請け負っているためたまに遠出となることがあります。
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処理工場まで廃棄物を運搬して捨てます。
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これを1日3回ほど繰り返します。
平均勤務時間は?残業はあるの?
勤務時間や残業はもちろん会社によって違いがありますが、産業廃棄物会社での勤務時間の平均としては「8:00~17:00」で実働8h、休憩1.5hとなっています。退社時間が早く、夕方には家にいることもできます。
残業時間は1日30分~夜までかかる場合もあり、ケースによります。ただし残業を30分行ったとしても17:30には帰れるので、早く家に帰りたい家族持ちの人などにとっては好条件かもしれません。
産業廃棄物ドライバーの気になるQ&A
産業廃棄物ドライバーってきついの?自分でもなれるの?といった疑問がある方のためによくある疑問をまとめました。
産業廃棄物ドライバーはきつい仕事なの?
産業廃棄物ドライバーはよく「きつい」といわれますが、実際はどうなのでしょうか?
産業廃棄物はいわゆる3Kと呼ばれる仕事に当たり、このために敬遠されることもあります。特に、産業廃棄物には危険な物質が含まれている場合もあり国の許可がないと処理できないほど危険です。
しかし、逆に言えばきつい部分がある、大変なところがあるからこそ給料が高くなっています。産業廃棄物は国の認可がないと処理できないので業者の数が少なく価値も高くなっているのです。
産業廃棄物ドライバーの良いところは?
産業廃棄物ドライバーにはもちろんいいところもあります。業務内容は危険ですが、その分給料がいいです。他のドライバー職の平均の年収よりも高い年収となっています。
他にも残業が少なくもともとの退勤時間も早いため早く家に帰ることができます。特に家族持ちで早く家に帰りたいという方には好条件です。
作業中は1人であることが多いので、人間関係に煩わされることもあまりないです。
この様に産業廃棄物ドライバーにはメリットがたくさんあります。
産業廃棄物のドライバーになるために必要な資格は?
産業廃棄物ドライバーになるために必要な資格は一般的な運転免許のみです。ものによっては特殊な免許も必要になるかもしれませんが、基本的には普通・中型免許を持っていれば入れます。
ただし、普通免許だけでは入れない所もあり、できれば中型免許もあるとよりいいです。
普通免許で入社した場合は入社後に中型免許をとることが多いようです。入社する際は普通免許だけでも大丈夫ですが、実際に車両を運転するとなると中型免許が必要になってきます。
なので大型や中型免許を既に持っているという人は入社しやすくなっています。
産業廃棄物のドライバーは未経験でもできるの?
産業廃棄物ドライバーは一見危険物を取り扱うので専門性がないと入社できないと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は運転ができれば採用してくれます。
最低でも普通免許、あれば中型免許を持っていれば産業廃棄物の経験がなくてもドライバーとして雇用してもらえる企業はあります。
募集は高卒以上からしており、もちろん転職でも募集している会社はあります。未経験だからといってあきらめず、一度応募してみるのもいいかもしれません。
まとめ
産業廃棄物ドライバーの年収は他の職種のドライバーの平均年収と比べて高くなっています。
それには仕事がきついからという理由もありますが、産業廃棄物ドライバーには、退勤時間がかなり早く残業がほとんどないという大きなメリットがあります。