優良運転者の表彰を受けるメリットとは?優良運転手表彰を受けるための申請方法や手続き手順
運転免許を持っている方の中には「優良運転者」と呼ばれる人がいることをご存知でしょうか。
優良運転者と関連のある単語として「ゴールド免許」というものがあり、多くの人が耳にしたことがあるでしょう。
今回は優良運転者の解説や、ゴールド免許との関係なども紹介していきます。
Contents
優良運転者って何?
「優良運転者」という言葉をドライバーの皆さんなら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
「優良運転者」とは、運転免許証の更新をする際に過去5年間以内に交通違反などによる加点が一切ない運転者のことを表します。優良運転者には通称「ゴールド免許」と呼ばれる免許証が交付されます。
「ゴールド免許」は、運転免許証の有効期限記載欄が金色になるため、この色をとってゴールド免許と呼ばれます。
優良運転者となりゴールド免許を取得するためには5年間の間、無事故無違反である必要があります。ただし、無事故無違反の条件を満たしたのち、免許を更新または新規取得した場合のみゴールド免許が交付されます。
そのためゴールド免許は自動的に交付されるものではなく、自分で免許の更新に行かないとつかないのです。
優良運転者の表彰制度
では、優良運転者になると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
優良運転者になった際のメリットの一つとして、「表彰」があります。
優良運転者の表彰制度とは
優良運転者の表彰制度は各都道府県の交通安全協会などが行っている制度で、優良運転者は安全な運転を行って地域の安全に貢献しているという意味を込めて優良運転者を表彰しています。
交通安全協会から表彰される際には、バッジや車につけるエンブレムももらうことができます。
表彰では金銭をもらうといったことはないですが、交通安全協会から地域に貢献しているとして名誉を得られます。
表彰の内容は各都道府県によって異なるので、表彰の内容を知りたい方は自分の都道府県の交通安全協会のホームページなどで調べてみるとわかります。
表彰をもらうためには各地域で条件が違う
優良運転者として表彰されるためには各地域での条件を満たさなければなりません。表彰の条件は各地域によって異なり、自分の地域の条件を調べる必要があります。
例えば、東京都の場合、表彰されるためには以下の手続きを踏まなくてはなりません。
①無事故無違反証明書を自動車安全運転センターから取り寄せる。
②警察署で優良運転者推薦状をもらう。推薦者がいなければ推薦状はもらえません。
③免許所のコピーと無事故無違反証明書を警察署に提出する。
さらに、東京都で表彰を受けるためには地域の交通安全協会が開催している活動に参加している必要があります。
表彰されるためには申請が必要
上記のように優良運転者として表彰されるためにはいくつかの手続きを踏まなくてはならず、自動的に表彰されるわけではありません。
また、申請する際には書類をもらうための手数料など、費用がかかってきます。
優良運転者として表彰されることは名誉なことですが、そのためにはいくつかの手続きといくらかの費用が必要になってくることには留意しておきましょう。
優良運転者として表彰されるメリット
ここでは優良運転者として表彰されると、どのようなメリットがあるのかを詳しく解説していきます。
賞状やバッジ・ステッカーなどがもらえる
表彰を受けると、交通安全協会から優良運転者としての証であるバッジやステッカーをもらうことができます。バッジやステッカーは車に貼ることができます。
中には優良運転者であることを表すナンバープレートをもらえる場合もあり、表彰の際にもらえるものは都道府県によって異なります。
このバッジやステッカ―には特に法的な効力や効果があるわけではありませんが、優良運転者としての証明となるものです。
違反時の刑罰軽減はない
優良運転者として表彰された時のメリットとして、「違反時の刑罰が軽減される」という噂がありますが、現在は「優良運転者が事故を起こしたときに刑罰が軽減されることはない」です。
この噂が存在している理由は、過去に優良運転者が事故を起こした際に刑罰が軽減されていた実例があるためでしょう。
実際、過去にはゴールド免許を所持している人が事故を起こした際に刑罰が軽減された事例も調べると簡単に見つけることができますが、現在はその様なことはなくなっているので注意です。
優良運転者になって得られるメリット
次に、優良運転者の表彰以外のメリットについて説明していきます。表彰以外にも優良運転者にはメリットが存在します。
有効期限が変わる
優良運転者になると、免許の有効期限が長くなります。一般の方の免許の有効期限は「3年間」となっていて、3年間の有効期限が終わるとそのたびに免許の更新をしなくてはなりません。
一方、ゴールド免許を持っている優良運転者の場合は有効期限が「5年間」となっています。
そのため優良運転者は免許の有効期限が2年ほど一般の人よりも長く、免許更新の手続きの回数が少なくなるメリットがあります。
免許更新時の講習時間と料金が変わる
運転免許の更新の際には講習を受けたり、費用が必要になってきます。優良運転者はこの講習の時間と料金も一般の人と違いが出てきます。
一般の人の場合は免許更新の講習には1時間かかり、違反者の場合は2時間かかりますが、優良運転者の講習は30分で済みます。
また講習にかかる費用は一般の人で3300円、違反者で3850円ですが、優良運転者の場合は3000円で済みます。
自動車保険が割引される
自動車保険でゴールド免許の人が割引されるという話は有名で、多くの方がご存知だと思います。
ゴールド免許を持っていると保険料の割引が植えられる理由は、ゴールド免許をもっている人は事故を起こしにくく、保険会社としては保険金を支払う可能性が低いだろうと考えるためです。
ゴールド免許を持っていることで受けられる割引内容は会社によって異なりますが、平均で8~10%ほどの割引を受けられます。
SDカードがもらえる
優良運転者は「SDカード」と呼ばれるカードが取得できるようになります。「SDカード」は「Safe Driver License」のことで、優良運転者であることの証明になります。
SDカードを持っていることのメリットは様々な優待を受けられることです。例えばガソリンスタンドでの割引や宿泊・レジャー施設で割引が適用されることがあります。
また、ドコモのサービスでも割引対象となるものがあり、幅広くSDカードの恩恵を受けることができます。
SDカードを取得するためには、無事故無違反証明書を郵便局やゆうちょ銀行か自動車安全運転センターから申請します。証明書の交付手数料は630円となっていて、申請後郵送でSDカードが送られてきます。
優良運転者に関するQ&A
優良運転者になってゴールド免許となった場合によくある質問に答えていきます。
優良運転者の表彰はどんな人がもらうの?
優良運転者になると表彰してもらうこともできることを説明しましたが、どういう目的で表彰してもらう人がいるのでしょうか?
表彰してもらう人にはタクシーやバスの運転手など、人を乗せて運転する業種の方が多いです。人を乗せて運転する職種では、表彰状は優良運転者であることの証明になり信頼を得ることができるため取得する人が多いです。
このようにドライバーとしての信頼が仕事の時に重要になる職種の人では、表彰をしてもらう人が多いようです。
表彰申請書が届いたら必ずする必要はあるの?
優良運転者になった際の表彰を申請するための書類は優良運転者にになった人全員に届きます。しかし、表彰の申請をするかどうかは自分で決められます。
表彰申請書が届いたからといって必ずしも表彰の申請を行う必要はないので、表彰状やエンブレムが必要・欲しいという方だけが表彰の申請を行えば大丈夫です。
ただし、ゴールド免許になっても免許の更新をしなければ有効期限が切れて運転できなくなってしまうので優良運転者にも免許の更新は必要です。
まとめ
「優良運転者」になる条件は、免許更新の時点で過去5年間において無事故無違反であることでした。優良運転者になると「ゴールド免許」が交付され、様々なメリットがあります。
優良運転者になると表彰してもらったり優良運転者のエンブレムをもらえるほか、自動車保険料が下がったり「SDカード」による割引などを受けられます。
他にも免許の有効期限が長くなったり更新の際の手間が減ったりするなど、優良運転者になるとメリット尽くしです。
無事故無違反をこころがけて是非「優良運転者」になりましょう。