ミキサー車は洗車までが仕事!洗車を効率よく行うコツと方法
ミキサー車は生コンクリートを運搬するためにとにかく毎日の洗車が欠かせません。そのためどれだけ的確に洗車を行うかが効率良く作業を行うことにつながります。
そこでここではミキサー車の洗車について紹介していきたいと思います。
Contents
トラックとミキサー車の洗車は違う
普通のトラックでも洗車は定期的に行わなければいけません。トラックは現場に行くことが多いので砂や泥が多く付きます。その他にも水垢や鳥や虫のフン、死骸などさまざまな汚れがありますのでそれらを洗い流す必要があるのです。
ミキサー車の場合はもちろんそれらの洗車もあるのですが、それに加えてミキサー車特有の汚れを落とさなければいけません。それは「生コンクリート」です。これは生コンクリートを運搬するミキサー車だからこそのものだと言えるでしょう。
ミキサー車の洗車には2つの意味がある
車体の汚れを落とす洗車
どのような車両でも同様ですが基本的には上から下に向かって掃除をしていきます。ミキサー車の車体の汚れを落とすのも上部分から下部分に向かって掃除をしていくことになります。そして最後にタイヤなどの足回りを掃除することになります。
ボディは繊細ですので力任せに擦ることはなくスポンジなどで地道に汚れを落としていきましょう。
生コンクリートを落とすための洗車
ミキサー車は生コンクリートを運搬します。生コンクリートはその状態のままでいることができるのは90分ほどと言われており、それを超えると品質が変わってくることになります。
そして排出した後も当然ドラム内や生コンクリートが通る道であるフローガイドやシュートなどには生コンクリートが多く付着していることになります。これらを放置しているとそこで固まってしまい、作業効率の低下、故障の原因となっていきます。
そのためこの生コンクリートを落とすという作業が必ず必要になってくるのです。
ミキサー車の洗車手順は?
ドラム内のブレードを洗う
ミキサー車は一日のうちに何度か生コンクリートの運搬、排出を行うことがありますが、基本的には毎回洗い流さなければいけません。
その際まずはドラム内のミキシングフレームの先端かららせん状になっている通りに水を流して洗っていきます。
ドラムを停止して出口のブレードを洗う
ミキシングドラムを停止して特に生コンクリートが付着している出口の部分をしっかりと洗っていきます。その際、裏側が特に汚れやすいため注意が必要です。
フローガイドとシュートを洗う
そして生コンクリートの通り道であるフローガイドとシュートを洗っていきます。ここには生コンクリートが付着していることが多いのでひどい場合はブラシで擦って洗い流す必要があります。
ミキサー車の洗車に持っておきたいアイテムは?
布バケツ
ミキサー車の清掃に必須ともいえる布バケツです。排出部分に引っ掛けて使うことが多く、生コンクリートを洗い流した汚水を溜めることができるようになっています。
金属製のもを使うと重くなるために布バケツが多く使用されています。
ミキサーガン
水圧によって生コンクリートの汚れを落としていくためのものです。水圧の操作が自由にできるようになると作業効率が大きく上がっていきます。フックが付いているものであればさらに使いやすくなっています。
固めの洗車ブラシ
生コンクリートですので軽く拭いたくらいでは落とすことができません。ブラシの中でも固いものを使用する必要があります。汚れが残るとそこで完全に固まってしまいますので確実に落としていきましょう。
しっかりと洗車していても定期的なハツリが必要!
毎回しっかりと洗車をしていてもやはり定期的に「ハツリ」と呼ばれる細かいコンクリートを落とす作業が必要になってきます。一般的には春や秋などの比較的作業しやすい時期に半年に1度ほどの割合で行います。
ハンマーや電動ピックを持ってドラムの内部に入り、固まっているコンクリートを剥がしていきます。ドラム内は空気の循環が難しいのでマスクは必ず着用して行うようにしましょう。
まとめ
ミキサー車は生コンクリートを運搬するためのものですので洗車、清掃は欠かせない作業となります。面倒ではありますが必ず毎回コンクリートをしっかりと洗い流すようにしましょう。