大型免許取得の条件に年齢制限はある?取得できる条件と費用のまとめ

   

トラックドライバーでもっとも多くの収入を得ることができるのは大型トラック、長距離トラックと言われていますが、長距離を走る大型トラックを運転するには、大型免許が必要です。

その取得のためにはいくつかの条件を満たしていなくてはいけません。そこでここでは大型取得にかかる費用や時間、その難易度はどれくらいなのかなど、取得に関わる情報を紹介していきたいと思います。

大型免許に年齢制限はある?

普通免許は18歳から取得が可能ですが、大型の免許を取得するには、

  • 21歳以上であること
  • 普通・準中型・中型のいずれかの免許を取得して3年以上が経過していること
  • 3年の期間には免許停止期間などを含めないこと

といった年齢制限があります。逆に上限はないので何歳になっても試験に合格すれば大型免許を取得することは可能です。

ただし大型トラックを運転するには視力や体力など健康状態が良好でなければなりません。大型免許を取得して維持していくためには健康管理を行っていきましょう。

大型免許取得の条件

年齢

上記でも述べた通り、21歳以上であること」という条件があります。

以前は18歳からでも大型免許を取得することはできましたが、道路交通法の改正によって現在の年齢制限になりました。ただし「自衛隊員は20歳以上で可能」という条件があります。

運転歴

  • 普通・準中型・中型のいずれかの免許を取得して3年以上が経過していること
  • 3年の期間には免許停止期間などを含めないこと

という規定の通りです。大型トラックの運転はかなりの技術が求められます。それだけに運転歴が必要とされているのです。

身体条件

視力は両眼で0.8以上、片眼で0.5以上、深視力2.5mの距離で平均誤差2.0cm以内

という視力に関する規定があります。メガネやコンタクトレンズでの矯正も可能となっています。ここでいう深視力とは3回検査をしてその平均をとるもので、奥行きを認識する視力のことを指しています。

10mの距離で、90dbの警音器の音が聞こえること

という聴力も必要となります。その他、運転に対して支障がない健康状態であることという規定があります。

大型免許取得にかかる時間と費用

普通免許から大型免許を取得する

大型免許を取得するにしてもその時点でどういった免許を所持しているかによって時間や費用が変わってきます。普通免許を取得している場合は、

技能教習が30時間(AT限定は34時間)、+学科教習1時間

が必要になってきます。費用は教習所の費用が30~35万円ほどに加えて試験受験料が3.5万円ほどかかりますので合計40万円ほどかかることになります。

準中型免許から大型免許を取得する

準中型免許は比較的新しい免許です。こちらの免許を所持している場合は、学科教習は必要ありません。かかる費用は教習所で25~35万円ほどと試験受験料ということになります。

中型免許から大型免許を取得する

中型免許を保有している場合も学科教習はありません。こちらの場合は、教習所費用は22~30万円ほどで、それに受験料がかかることになります。

大型免許取得にかかる費用を節約するには

合宿免許

大型免許の取得には多額の費用と期間がかかりますが、それを節約する方法はあります。

まずは教習合宿を利用する場合です。こちらは10~14日間ほどの間に集中的に合宿で教習を行って免許の取得を目指すというものです。

合宿先によって費用は大きく違ってきますが、取得にかかる期間を短くすることができるというメリットがあります。

ただし合宿に行っている間は完全に仕事ができない状態になりますので、まとまった休みが取れない社会人には利用しにくいというデメリットもあります。

一発試験

もう一つの方法は教習所に通わずに「一発試験」を受けるというものです。この方法であれば必要になるのは試験受験料の4万円ほどだけということになるのですが、よほど

  • 運転技術
  • 車両知識
  • 道路交通法

などの法令に自信があるのであれば別ですが、普通はあまり選ばない方法だと言えます。大型免許の試験はかなり高い運転技術が求められるためになかなか合格できないからです。

ここで必要になる金額の内訳としては、

  • 仮免受験料 2,850円
  • 仮免試験の試験車使用料 1,550円
  • 仮免許証交付料 1,100円
  • 本免受験料 4,400円
  • 本免試験の試験車使用料 2,650円
  • 免許証交付料 2,050円
  • 取得時講習受講料 20,300円

合計で34,900円ということになります。

大型免許は難しい?

大型免許を取得するためには全長12mにも及ぶ大きさの車両を運転する技術が必要になってきます。

車体が大きいということはそれだけ内輪差も大きくなりますし、死角も増えてくるために安全確認も慎重に行う必要があります。

試験の際にはクランクや隘路を走行しなければいけないため、安定した運転技術が求められます

しかし教習所などで運転技術を磨いていて、安全運転を心掛けている人であれば合格できないという試験ではありません。落ち着いて試験を受けることで合格は可能なのです。

まとめ

大型免許の取得は簡単なものではありませんが、決して合格しないというものでもありません。確かな運転技術を身につけて、安全意識を持って運転することで合格を目指していきましょう。

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