大型トラックの乗り心地は良くできる?乗り心地が悪いと感じる理由とは?
大型トラックは長距離輸送に多く使われています。かなりの長時間を運転席で過ごすために乗り心地は重要になってきます。
これは精神的な面もありますし、肩や腰への負担にも関わってきます。そこでここでは大型トラックの乗り心地をよくするための工夫について紹介していきたいと思います。
Contents
大型トラックの乗り心地性能は?
普通車しか運転をしたことがないという人にはイメージしにくいかもしれませんが、トラックの座席は普通車の座席とはまったく違うものです。
座席が硬い、座席の後ろが荷台になっているためにリクライニングできない、サスペンションが悪いなど以前のトラックの乗り心地はかなりひどいものでした。しかし近年トラックの乗り心地は劇的に改善しています。
乗る頻度が高い、乗っている時間が長いということからそれぞれのメーカーも乗り心地性能を向上させるために開発を進めており、その結果かなり乗り心地は良くなってきているのです。
乗り心地が悪いと感じる理由
普通車と比べている
普通車とトラックと両方をよく運転するという人はどうしても普通車の座り心地、乗り心地と比べてしまいます。
向上しているトラックの乗り心地とはいえ、普通車と比べるとやはり劣るのは間違いありません。あくまでもトラックであるということは考えなければならないでしょう。
荷物の積み方
大型トラックには多くの荷物を積載することになりますが、その積み方がよくないと運転している途中で重心が変に動くために不自然に車両が揺れることになります。これが乗り心地を悪くしているということがあります。
荷物を積載するときは無意味な隙間を作ったり、重いものと軽いものを偏らせて積載したりしないようにしなければいけません。荷物が安定していればそれだけ重心も安定してくるのです。
タイヤ空気圧が高い
大型トラックのタイヤの空気圧は低すぎても高すぎてもいけません。低すぎると偏摩擦が起きたり、バーストしやすくなったり、燃費が悪くなったりします。
しかし空気圧は高すぎてもいけないのです。空気圧が高すぎると地面とタイヤの接地面が少なくなり、それだけ衝撃を吸収できなくなります。
すると道路の凹凸の衝撃がそのまま運転席に伝わってくるために不快に感じることになるのです。タイヤの空気圧は適正値になるように検査をしておきましょう。
大型トラックの乗り心地をよくするためには?
適切な空気圧での走行
まず空気圧を適正な値にしておくことです。空気圧は最低でも1ヶ月に一度は測定をするようにしておきましょう。適切な空気圧で走行することがタイヤの性能をもっとも発揮できるために乗り心地は良くなりますし、燃費も向上します。
空気圧が適切でないとサービスエリアやガソリンスタンド、倉庫などで段差を超えるときに衝撃が運転席まで伝わってきやすくなります。衝撃を多く感じるとそれだけ乗り心地は悪いと感じるようになるでしょう。
バランスのとれた積載方法
10tトラックであれば積載しているのが10t近い積み荷ということになります。
これが前や後ろ、右や左に偏って積まれていると発進時、ブレーキ時、カーブ時にいちいち大きく揺れることになります。バランスよく積載していくことがポイントなのです。
トラック自体にも乗り心地を良くするための装備が!
路面からの振動を低減するエアサス
運転席の座席がそのまま固定されていれば衝撃が直接伝わってくることになります。そうならないために座席には路面からの振動を減少させるサスペンションが配置されています。これがエアーサスペンションです。
フレームからの振動を低減するキャブサス
もともとは運転席があるキャビンはフレームの上に直接のっていました。しかしその構造では路面からの振動が直接キャビンに伝わってくるために乗り心地が悪くなっていました。
それが1990年代くらいからキャビンとフレームの間にサスペンションが配置されるようになりました。これがキャブサスペンションです。このおかげでフレームからの振動をかなり削減することができるようになりました。
まとめ
大型トラックは長時間運転することが多いために乗り心地は非常に重要になってきます。
乗り心地を改善するために各メーカーはそれぞれ開発を続けており、乗り心地はかなり改善されています。これからさらに向上していくことが期待されています。