3トン車の魅力を解説!準中型免許で乗れる小型トラック3トン車の人気車種5選!
2020/04/08
小型トラックといえば2トン車がイメージされることが多いのですが、最近では2トン車よりも積載量が多い3トン車も人気となってきています。ここではそんな3トン車について紹介していきたいと思います。
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3トン車はなぜ人気が高いのか
小型車なのにたくさん積める
3トン車は道路交通法の分類で言うと「小型車」になります。この条件は、
- 寸法 :全長4,700mm以内、全幅1,700mm以内、全高2,000mm以内
- 最大積載量:3,000kg以内
- 車両総重量:5,000kg以内
というものです。小型車でありながら3トンまで積み荷を積載できるためかなり使い勝手が良いという意見が多くなっています。
3トントラックは小回りがきく
3トントラックは2トントラックよりもかなり積載量が増えていますが、車体の大きさはそれほど変わらないために運転のしやすさはあまり変わりません。
そのため回転半径も小さく、小回りが利くという長所があります。街中でも問題なく利用できる大きさだと言えるでしょう。
また、小回りが利く割に足回りがしっかりしているために2トントラックよりも運転しやすいという意見も出ています。
普通・準中型で運転できる3トン車
3トン車の利点の一つに運転免許があります。平成19年よりも以前に普通免許を取得した人であればその普通免許で運転をすることができます。
その後、法改正が行われて中型免許がなければならなくなったのですが、中型免許はいきなり取得することができず、普通免許から順に取得しなければいけません。
しかしさらに行われた法改正によって準中型免許ができました。準中型免許はいきなりでも取得できるため若い人が取得してドライバーになりやすいという長所があるのです。
近年ではトラックドライバーの不足や高齢化が問題視されており、新しくトラックドライバーになる若者を集める取り組みが行われている現状では中型や大型の免許を取得しなくてもドライバーになれるというのは重要なことなのです。
さまざまなタイプの3トン車
平ボディ
トラックには色々なタイプのものがあり、荷台に大きな特徴があります。「平ボディ」はもっとも普及しているトラックです。
荷台部分がフラットになっており、もっとも汎用性が高くなっているものです。荷物をとにかく多く積むことができるという特徴があります。
また、荷台が長くなっている「ロングボディタイプ」や荷台幅が広くなっている「ワイドボディタイプ」などバリエーションも多くなっています。
バン
荷台部分が箱型になっているものです。雨などでも荷物が濡れない、荷崩れして車体から落下しないなどのメリットがあるものの、箱の分だけ積載量は少なくなってしまうというデメリットもあります。
また、このバンのバリエーションの中には冷蔵冷凍車なども含まれています。生き物を運ぶというタイプもあるのですが、その場合は別に資格が必要になることがありますので注意しましょう。
ダンプ・ユニック・パッカー車も
積み荷を一気に降ろす(ダンプ)することができるダンプカーは工事現場、建設現場などで幅広く利用されるもので、こちらも土砂などを運ぶもの、土砂以外を運ぶものなどさまざまなパターンがあります。
ユニック車とは荷台部分にクレーンが付いたトラックです。これ一台で多くの仕事ができるため多くの現場で重宝されています。
その他、パッカー車は塵芥車とも呼ばれてゴミの収集をしている車両となっています。ゴミの収集などでは街中、住宅街などを回ることもあるのですが、3トン車の大きさは使いやすいものとなっています。
3トン車の仕事と現場
コンビニ配送
街中を回る必要があるコンビニやスーパーのルート配送に多く使われる大きさでもあります。
特に時間の制限があるルート配送では小回りが利いて運転がしやすいながらもある程度の積載量がある3トントラックは多く利用されています。
引越し
3トン車は引っ越しに使われることもあります。単身者の引っ越しであれば十分な大きさであることもあって、
単身者向けの引っ越しプランで使用されたり、個人がレンタルして自分で引っ越しを行うのにも適した大きさとなっています。
また、引っ越し元や引っ越し先が大きなトラックが入れない場所、路地などであった場合にも3トントラックは活躍することができます。
工場や工事現場
工場や倉庫、工事現場でも3トン車は多く見ます。平ボディ、バン、ダンプなど様々なタイプが使用されており、幅広い使われ方がされていることがわかります。
また、これらの車は「牽引免許」「玉掛け」などの免許との相性が良く、それらの免許を持っていることで仕事の幅が急激に広がるということもあります。
3トン車の人気車種5選
日野「デュトロ」
トラックのメーカーとして絶大な知名度を誇る日野自動車のトラックでも3トントラックがあります。その代表的な車種であるデュトロの寸法は、
- 標準タイプ :車両全長4,690mm、全幅1,695mm、全高1,975mm、荷台の長さ3,115mm、荷台幅は1,615mm、荷台高さ380mm
- ロングボディタイプ:車両全長5,985mm、全幅1,885mm、全高2,195mm、荷台の長さ4,355mm、荷台幅1,790mm、荷台高さ380mm
- ワイドボディタイプ:車両全長1,670mm、全幅2,180mm、全高2,275mm、荷台の長さ4,355mm、荷台幅2,085mm、荷台高さ380mm
となっています。
いすゞ「エルフ」
こちらもトラックの製造メーカーとして有名ないすゞ自動車のエルフの寸法は、
- 標準タイプ :車両全長4,690mm、全幅1,695mm、全高1,970mm、荷台の長さ3,120mm、荷台幅1,620mm、荷台高さ380mm
- ロングボディタイプ:車両全長6,065mm、全幅1,890mm、全高2,170mm、荷台の長さ4,360mm、荷台幅1,800mm、荷台高さ380mm
- 箱型タイプ :車両全長5,005mm、全幅1,890mm、全高2,960mm、荷台の内寸の長さ3,150mm、幅1,790mm、高さ2,035mm
となっています。
日産「アトラス」
日本を代表する自動車メーカーの一つである日産自動車の小型、中型トラックを代表するのがアトラスです。こちらの寸法は、
- 標準タイプ :車両全長4,690mm、全幅1,695mm、全高1,990mm、荷台の長さ3,120mm、荷台幅1,615mm、荷台高さ380mm
- ロングボディタイプ:車両全長5,985mm、全幅1,930mm、全高2,175mm、荷台の長さ4,350mm、荷台幅1,790mm、荷台高さ380mm
- ワイドボディタイプ:車両全長6,180mm、全幅2,220mm、全高2,240mm、荷台の長さ4,350mm、荷台幅2,080mm、荷台高さ380mm
となっています。
トヨタ「ダイナ」
世界的に有名な自動車メーカーであるトヨタの3トントラックであるダイナの寸法は、
- 標準タイプ :車両全長が4,690mm、全幅1,695mm、全高1,985mm、荷台の長さ3,115mm、荷台幅は1,615mm、荷台高さ380mm
- 超ロングボディタイプ:車両全長が6,820mm、全幅2,180mm、全高2,235mm、荷台の長さ5,000mm、荷台幅は2,085mm、荷台高さ380mm
となっています。
三菱ふそう「キャンター」
三菱ふそうはトラックやバスなどの大型車や事業用の車を多く製造している自動車メーカーです。その代表トラックであるキャンターの寸法は、
- 標準タイプ :車両全長4,690mm、全幅1,695mm、全高1,975mm荷台の長さ3,120mm、荷台幅1,615mm、荷台高さ380mm
- ロングボディタイプ:車両全長6,180mm、全幅2,040mm、全高2,235mm荷台の長さ4,350mm、荷台幅1,900mm、荷台高さ380mm
- 箱型タイプ :車両全長4,845mm、全幅1,885mm、高さ2,895mm荷台内寸の長さ3,100mm、幅は1,780mm、高さは1,845mm
となっています。
まとめ
トラックには小型、中型、大型といった大きさの違いの他に、近距離、中距離、長距離といった走行する距離の違いの分類もあります。
その中で街中や住宅街などでルート配送や集配を行ったりする際には3トントラックは非常に役立ちます。ある程度の積載量があり、小回りが利くというメリットがあるためです。