フォークリフトに車検は必要ない?場合によって車検が必要?
フォークリフトは使い方によっては車検を受けて、ナンバープレートをつけなければいけないという場合もあります。
そこでここでは、フォークリフトで車検を受けなければいけない場合、受け方などについて紹介していきたいと思います。
Contents
フォークリフトに車検は必要?
構内使用のみなら車検必要なし!
フォークリフトは倉庫や工場などの構内でのみ使用する場合は、ナンバープレートをつけたり、車検を受けたりする必要はありません。
運転する場合も「フォークリフト運転技能講習」を受けて修了証を持っていれば運転することが可能となります。
小型フォークリフトの場合は「フォークリフト特別教育」を受けて修了証を所持している必要があります。運転する場合は修了証を携帯しておきましょう。
公道を走行することがあるなら車検が必要
フォークリフトを構内だけでなく、公道でも使用する場合はナンバープレートを設置して、車検を受ける必要があります。
車検については、そのフォークリフトの大きさによって受けるタイミングが決められることになります。
車検が必要なフォークリフトの運転には運転免許も必要!
公道を走行する可能性があって、車検が必要となるフォークリフトを運転する場合は運転免許が必要となります。この場合の運転免許はそのフォークリフトの大きさに応じた免許が必要となりますので、必ず運転前に確認をしておきましょう。
また、運転時には運転免許を携帯しておく必要があります。
フォークリフトは車検ではなく特定自主検査の義務がある
特定自主検査
フォークリフトは車検とは別に検査を行う義務があります。フォークリフトを使用している事業者は定期的に点検を行う必要があります。その点検には三種類があり、
- 一年に一度の特定自主検査
- 一ヶ月に一度の定期自主検査
- 毎日作業の前に行う始業前点検
といったものがあります。特定自主検査は検査資格を持っている人でなければ検査をすることはできません。特定自主検査は整備資格を持つ人が全65項目にわたって点検、検査を行うものです。
エンジン回りなどを見るだけでなく圧縮圧力などを点検したり、バッテリーの作動状況を細かくチェックしたりといった細部にわたる項目をチェックしていくことになります。
すべての項目での検査が就労すれば「特定自主検査記録表」を作成し、3年間保管することになります。また、検査が終わったフォークリフトには「標章」がつけられます。
定期自主検査
定期自主検査とは月に一度、会社や事業所で検査を行うというものです。この検査では「定期自主検査記録表」を作成して点検結果を記録していく必要があります。
記録自体は特に資格を持った人が行わなければならないという決まりはなく、大きな負担や費用はかかりません。この記録については3年間の保存義務があります。
フォークリフトを車検に出すときには?
どこで車検を受けられる?
フォークリフトを公道で走行させる場合は「大型特殊自動車」という扱いになります。そのため、車検は大型特殊自動車を扱っている業者に依頼するか、自分で車検場に持ち込むということになります。
また、車検を行うには「自動車損害賠償責任保険証明書」と「定期点検整備記録簿」が必要となりますので、両方を持ち込むようにしましょう。
車検費用は?
フォークリフトの車検費用は一般的な大型特殊自動車と同じだけの費用がかかってくることになります。
ただし、これはフォークなどの部品に異常がない場合に限ります。フォーク部分、マスト部分、タイヤ、圧縮機、バッテリーなどの部品に故障があれば、その修理や交換費用がかかってくることになります。
これらの費用は業者によっても違ってきますので、事前に確認をしておきましょう。
車検はなくても自賠責保険には任意で加入を!
フォークリフトは正しく使用すれば非常に役立つ車両ですが、事故が多い車両でもあります。
公道を走行する場合は車検を受けなければならないために自賠責保険には強制的に入ることになりますが、構内でのみ使用する場合は自賠責保険に入るのは強制ではありません。
しかし、事故が多いことに加えて、フォーク部分や荷物によって大きなケガを負ってしまう可能性も高いため、できれば任意で自賠責保険に入るか民間保険に加入しておく方が安心です。
まとめ
フォークリフトは車検を受けなければならない場合と不要な場合があります。その基準は「公道で走行することがあるかどうか」です。
公道で走行する場合には車検、運転免許、ナンバープレートなど必要になるものがありますので、必ず確認しておきましょう。