大型トラックの車検費用の相場は幾ら?費用を節約するためにできることとは?
トラックでお仕事をする時には必要経費というものがあります。その中でも車検費用は必要経費の中でも大きな出費になるものです。特に大型トラックは小さいトラックに比べると費用がかかりそうな気がします。
そこで今回は大型トラックの車検費用の相場や節約できることをご紹介いたします。
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大型トラックの車検は年一回!
普通自動車を新車で購入した場合、最初の車検を受けるのは購入から3年後で2回目からは2年ごとに車検を受けます。
でも大型トラックの場合はいわゆる自家用車とは違って新車を購入しても初めての車検までに3年間の猶予はありません。
トラックの場合は貨物自動車の扱いになるので、8トン以上の大型トラックは新車で購入しても初回の車検は1年後、そして2回目以降も1年後との車検になるわけです。
一方で8トン未満のトラックの場合は初回が2年後で2回目以降は1年ごとになっています。
これが大型トラックの必要経費が高くなるという原因となっている理由です。
もしもこの決まりを守らなかった場合には車検証がもらえないので違法となり、罰せられてしまうので必ず大型トラックは1年後とに車検を受けましょう。
大型トラックの車検費用の相場は?
大型トラックの車検にかかる費用は「法定費用」そして「点検整備費用」の二つになります。法定費用というのは申請手数料そして自動車重量税さらに自賠責保険の保険料です。
この費用については節約することはできません。
法定費用の内訳は「登録」「移転」「変更」のそれぞれの申請費用です。
重量税はエコカー減税の有無と登録年数で23,400円~28,000円、自賠責保険は契約期間によって49,900円~97,930円かかります。
計算すると、大型トラックの車検には法定費用だけでも新規登録した場合74,000円~126,630円、そこにプラスして点検整備費として12万円前後の費用が必要になるのです。
事業登録しているのなら毎年この金額がかかるのは頭が痛いところです。
大型トラックの車検費用は節約できる?
毎年の車検で20万円の経費が必要になるのはわかっていても、できるだけ経費を節約できたらいいなと思うものですよね。そこでここでは車検費用と節約についてお話いたします。
ユーザー車検
車検というと自動車整備工場に依頼するのが一般的です。でもユーザー車検という方法で車検を受ければ整備工場よりも格安で車検を受けられます。
自分で車検を受けるだけでも10万円程度安く車検を通すことも可能です。
もちろん整備士が行わなくてはならない難しい部分に関しては整備工場に依頼し、申請など手続きに費用がかかる部分と自分で交換できる部品に関してだけ自分で行います。
毎年のことなので回数が増えれば増えるほどその額は大きくなります。
見積もりを複数取る
車検を節約するためには法定費用ではなく整備点検や交換にかかる費用を抑えるしかありません。
少しでも安く抑えるためにはこれまで利用していた修理工場だけではなく、複数の業者に見積もりを取ることをおすすめします。
業者によっては同じ整備をしても価格が安い業者もあるので、必ず車検をする時には見積もりを取るようにしましょう。余談ですが刑務所では職業訓練で車検を行っているところがあります。
遠ければ仕方ありませんが近くならお願いしてみてはいかがでしょうか。
エコカー減税対象車の購入
新トラックで運送業者として登録する場合、少しでも初期費用を安く抑えたいと思うと中古車を購入するケースがあるでしょう。
確かに新車は高いので仕方ないケースもありますが、エコカー減税対象車を購入すると税金が安くなります。
エコカー現在は対象期間以内に新規登録をすると、初回検査時に1回だけ重量税を減額することができるのです。
ただし減税制度は併用ができないのでトラックを購入する際にエコカー減税の対象者を購入することも検討しましょう。
減トンで法定費用が減額
減トンは積載トン数を減らしたトラックのことを言います。どういうことかというと例えばトラックの装備を重装備にします。トラックの車両総重量は変わらないので積載量が減ります。これが減トンです。
減トンにすると最大積載量が少なくなるので自動車税と自賠責保険が安くなるのです。
このようにして運べる荷物の量を減らすだけでも車検費用の節約ができるので、最大積載量の大きいトラックの減トンを検討しても良いでしょう。
自家用か事業用でも車検費用費用は変わる!
車検を受ける車両は自賠責保険に加入しなくてはなりません。自賠責保険の保険料は車両総重量によって違うだけではなく、契約年数(12か月~25カ月)や自家用なのか事業用なのかによっても変わります。
例えば2トン以上のトラックで25カ月契約をした場合、自家用だと68,720円ですが事業用だと97,930円なので、自家用として登録することで3万円近く車検費用を減らすことができます。
ドライバーのカスタムで車検に通らないことも
車が大好きな人の中にはさまざまな改造をしている方がいらっしゃいますが、カスタムの種類によっては車検に通らないこともあるので注意が必要です。
マーカーランプの交換
マーカーランプは自分のトラックのサイズがどのくらいなのかを周囲に知らせるためのランプです。
マーカーの取り付け位置は「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」の条件をクリアしなくてはならないと定められています。
規定に入るような色(オレンジ、黄色)、明るさ(300カンデラ以下)、場所、機能でなくてはなりません。
側方灯意外にマーカーランプを取り付けている場合は車検を受ける際に取り外すなどをして、規定内に入るように戻さなくてはなりませんので気を付けましょう。
テールランプの交換
テールランプもマーカーランプと同じように基準に入っていなくてはいけません。
色は赤色、5W以上の光源であること、300m後方から確認ができること、照明部分の大きさ、ランプの点灯の有無などもあらかじめチェックしましょう。
トラックのテールランプのカバーが破損していても整備不良となるので、車検前にカバーに破損が無いかどうかを確認してから車検に出しましょう。
また、明るさが足らなくても車検に通らないので定期的にランプの交換もしておきます。
車長が変わるような改造
もし車長が変わる改造をしている場合にも当然ですが車検には通りません。運ぶ積荷の形状によって改造が必要な場合には陸運局に構造変更手続きそして検査を受けなくてはなりません。
予約が必要で陸運局のホームページで予約を入れられます。
この時、新たに車検を通すことになるので車検の費用がかかるため、改造や構造変更手続きをする場合は車検に出すタイミングで行うと余計な費用がかかりません。
逆に届出を出さずに摘発されると罰金と減点されてしまいます。
まとめ
今回は大型トラックの車検にかかる費用はどのくらいかかるものなのか、そして車検にかかる費用の内訳や車検費用を少しでも節約する方法、トラックの車検とカスタムの関係についてご紹介いたしました。
この記事がトラックの車検費用の節約を検討している方のお役に立てれば幸いです。