2トントラックの車検費用とユーザー車検について
2トントラックは小回りが利いて荷物を輸送するのに適しています。でも小さいとはいってもトラックですから車検にかかる費用は安くはありません。
そこで今回は車検費用の相場やユーザー車検についてご紹介いたします。
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初登録2年その後は1年が2トントラックの有効車検期間!
2トントラックは何年で車検に通せば良いのかご存知の方も多いと思うのですが、2トントラックの車検は初登録した場合は2年後が最初の車検になります。その後は1年後とに車検を受けることになります。
事業者の場合は保有しているトラックの数も多いと思うので、一度に車検を通すのはかなりの出費になってしまうでしょう。
なので車検の費用を少しでも軽減させるために、登録する時期をずらして登録することもあるでしょう。
一度に車検を通した方がスッキリするという場合は同じ年月日に登録すると良いでしょう。
1年間をかけて車検を分けた方が良い場合は月をずらして登録すると、一度の負担を掛けずに済むので良いかもしれません。
ちなみに個人であってもトラックの場合は初登録で2年後、その後は1年後との車検になります。
2トントラックの車検費用の相場と内訳は?
運輸会社にとってトラックの車検費用の内訳や相場は非常に気になるところですよね。そこでここでは車検費用の相場と内訳を簡単にご説明いたします。
車検費用の相場
2トントラックの車検の相場ですが、おおよそ10万円前後だと言われています。
もちろん10万円より若干安いケースもあれば、10万円よりも多くかかってしまうケースもあるということは頭に入れておきましょう。
登録してから最初の車検は2年後、その後は1年後とに車検費用として10万円前後の車検費用がかかることになりますが、どのような内訳で車検の費用が決まっているのか、その内訳をご紹介いたしましょう。
車検費用の内訳
2トン車の車検費用の内訳ですが、まず節約できない部分ですが自賠責保険が23,900円(自家用の場合)27,900円(事業用の場合)必要になります。
他にも自動車重量税(1年分)があるのですが、区分で金額が変わります。
2トントラックの(事業用)自動車重量税の区分1年
2トントラック1年事業用 | |||||
エコカー減税適用 | エコカー減税適用なし | ||||
免税 | 50% | エコカー本則税率 | エコカー減税なし
(右以外) |
13年経過 | 18年経過 |
0円 | 2,500円 | 5,000円 | 5,200円 | 5,400円 | 5,600円 |
2トントラックの(自家用)自動車重量税の区分1年
2トントラック1年自家用 | |||||
エコカー減税適用 | エコカー減税適用なし | ||||
免税 | 50%減 | エコカー
本則税率 |
エコカー減税なし
(右以外)
|
13年経過 | 18年経過 |
0円 | 2,500円 | 5,000円 | 6,600円 | 8,200円 | 8,800円 |
この他に車検費用が別途かかります。点検、交換する部品の費用、車検の手続きにかかる費用と法定費用をプラスして10万円前後の車検費用となります。
2トントラックはユーザー車検も可能!
トラックの車検は登録して初回車検が2年後ですが、そこからは1年ごとに車検を受けなくてはならないので、費用をできるだけ抑えた方が利益につながります。
費用を抑えるためには法定費用以外の部分を減らすしかありません。
もし企業の中で点検や整備ができる人がいるのならば、ユーザー車検を活用した方が費用が安く抑えられます。特に自分で車検場にもっていって通せば手数料がかなり安く抑えることができるのでおすすめです。
ユーザー車検前に自分で出来るチェック!
ユーザー車検で少しでも車検費用を抑えたいと思った場合、どんなところをチェックしておけば通しやすいかをご紹介いたします。
灯火装置のチェック
トラックについている全ての灯火装置を確認します。トラックについている灯火装置は「ヘッドライト」「テールランプ」「ブレーキランプ」「バックランプ」「ナンバー灯」「ウインカー」などがあります。
チェック時にランプが着かない場合は電球の交換を行いましょう。レンズが破損している場合はレンズを交換しましょう。
光が漏れていないひび割れなどの時には交換しなくても大丈夫です。保安基準を満たしていない場合は全て交換しましょう。
タイヤのチェック
タイヤのチェックは溝が残っているかどうかとひび割れが無いかどうかを確認しなくてはなりません。
溝の深さのチェックは一番溝の深さが浅い部分を測定しますが、1.6mm以上残っている必要があるので、無い場合は高官しなくてはなりません。
タイヤ全体をチェックした時にひび割れた場所が無いかどうかも確認しましょう。ひび割れがあった場合はバーストなどの恐れがあるので車検が通りません。
他にはタイヤが車体から1cm以上はみ出していた場合も不正改造となるので注意しましょう。
警報器のチェック
警報器とはホーン、クラクションのことです。警報器を押した時に正常に音が鳴るのなら問題はありません。もしも音が小さい場合には調整が必要になったり、ホーンを交換する必要があります。
トラックのホーンをいわゆるヤンキーホーンに替えている場合は車検に通るか不安になりますが、音の大きさが112dB以下であれば問題が無く、ヤンキーホーンがダメとは書いていません。
なので音の大きさに注意すれば車検は通ります。
排気漏れのチェック
廃棄漏れがあると車検に通りません。廃棄漏れすると音がうるさくなったり、エンジンの性能が低下した感じがしますよね。
アクセルをふかした時にも異音がしますけど、アイドリング中にも空気が抜けているような音がするのでわかります。
廃棄漏れがある場合はマフラーのチェックをして、ひび割れなどがあった場合は交換するなどの対応をしなくてはなりません。車検を受ける前に定期的にチェックしておけば、車検時に慌てずに済みます。
ワイパー関係をチェック
ワイパーは雨が降った時に窓についた水滴を取り除くために使います。素材はゴムなので劣化が早いパーツの一つです。
ワイパーのゴムの劣化があると裂けてしまい、窓の水滴をキレイに除去できなくなるので危険です。
ゴムが劣化して裂けてしまっている場合には、当然ですが新しいワイパーに交換しましょう。
ワイパーのゴムを取り付けている金具が破損している場合も同じように交換してからじゃないと車検に通らないので注意が必要です。
ドライブシャフトブーツとステアリングラックの破れをチェック
ドライブシャフトブーツはタイヤの内側と車体の真ん中についている部品で、ゴムでできています。前輪駆動のときは前に、後輪駆動の場合は後輪付近についています。
確認すべきなのはゴムの部品の破損や裂け目がないかを確認します。
確認するためにはハンドルをもう切れないというところまで切り、タイヤの内側と中央部分にあるドライブシャフトブーツをチェックします。左右についているので反対側は逆にハンドルを切って確認しましょう。
ステアリングラックブーツの確認も同時に行います。形はゴムでできた上戸のような形をしているのでわかりやすいです。やはり破損していないかや裂けていないかを確認します。
予備検査場が利用できると安心!
ユーザー車検を行う場合はできるだけ一回の車検で合格する方が手間も時間も費用もかかりません。そのためには予備検査場を上手に活用すると良いでしょう。
大型トラックの場合は対応しているところが少ないですが、2トントラックは意外と対応してくれるところがあるのです。
予備検査場は運輸支局で行う車検の項目と同じ項目を事前に行えます。
もちろん有料ではありますが、車検で引っかかりやすい「再度スリップ検査と調整」「ブレーキやスピードメーター検査」「ライトの光軸検査と調整」「排気ガス検査と調整」が行えます。
もし車検に通らないと診断された場合は合格するアドバイスがいただけるので、二度手間にならずに済むだけではなく車検費用を抑えることもできるメリットがあります。
ユーザー車検で2トントラックの車検を検討しているなら上手に活用すると良いでしょう。
まとめ
今回は2トントラックの車検にかかる費用、検査する内容、ユーザー車検を行う場合の検査項目、予備検査場の利用についてご紹介いたしました。
この記事が2トントラックの車検でお悩みの方のお役に立てると幸いです。