乙4は一夜漬けでも取れるって本当?乙4に合格するための勉強法とは
「乙4」と呼ばれている資格は、「危険物取扱免許乙類4種」の略称です。
色々と種類がある危険物取扱免許の乙種ですが、その中でも「4種」はガソリンなどを取り扱うことができる資格のためにトラックドライバーなどが取得する人が多いという特徴があります。
では、この試験は一夜漬けでも合格できるものなのでしょうか。ここでは、乙4試験の特徴から勉強法などについて紹介していきたいと思います。
Contents
乙4は一夜漬けで取れる?
結論から言えば「一夜漬けでも可能」であることは間違いありません。ただ、誰でも可能というわけではなく、
- 工業系の高校の出身である
- 大学で工業系の学部に通っていた
- ガソリンスタンドなどで勤務し、実務を通して知識が豊富である
といった人であれば、すでに知っている知識を試験用に仕上げていくだけですので、可能と言えます。まったく工業系や化学の知識がない人にとっては一夜漬けはかなり厳しいものとなるでしょう。
乙4試験の特徴
乙4の受験資格
危険物取扱の「甲種」は大学で化学の科目を履修しているか、先に「乙種」を取得しているということが条件となるため、受験するには制限があるのですが、「乙種」は誰でも受験することができます。
そのため過去には小学生が受験して合格したという例もあります。
乙4の試験内容
ガソリンや重油、軽油などに関する問題が35問出題され、2時間の試験時間で答えていくことになります。そのためかなり時間には余裕があることになります。
合格ラインはそれぞれの科目で6割となっています。出題内容は、
- 「危険物に関する法令」(15問)
- 「基礎的な物理学及び基礎的な化学」(10問)
- 「危険物の性質並びに火災予防及び消火の方法」(10問)
という3つの科目となっています。
乙4の難易度・合格率
乙4ではガソリンスタンドなどでの勤務やトラックドライバーなど職場での需要が高く、受験者が非常に多いという特徴があります。しかし、その合格率は30%前後となっており、難しい試験だとされています。
これは現役で仕事をしている人が受験しているということが関係していると考えられており、十分な勉強時間がないとなかなか合格できないということを表しています。
乙4試験の特徴とは
マーク式で5つの選択肢の中から1つを選ぶという形式となっています。基本的には「知識」があれば解ける問題となっており、複雑な計算や思考力が問われるような問題は出題されていません。
乙4に合格するための勉強法
乙4は独学で合格できるか?
基本的には自分で勉強をすることになるのですが、「参考書などを買って独学」「通信教育を利用する」などの方法があります。
通信教育であれば何をしなければならないかが明確で、教材も準備されているため勉強はしやすくなっています。ただし、費用が高くかかってしまうデメリットがあります。
参考書などを購入する場合は安く済むのですが、自分で選んだり自分で勉強を組み立てていく必要があるというデメリットがあります。
参考書の選び方
色々と参考書や問題集が販売されていますが、特にどれでなければならないということはありません。中身を見て、自分が見やすいもの、取り組みやすいものを選ぶと良いでしょう。
特に完全に独学で行う場合は「参考書を読む」「問題を解く」「わからないところを参考書で調べる」という繰り返しが効果的です。その意味では問題集と連動したものを選ぶとやりやすいと言えます。
問題集の選び方
参考書と連動しているものを1冊仕上げることと、最低でも3年分くらいの過去問は解いておきましょう。過去問題集、赤本なども販売されていますので、これらをやり込むことが重要です。
乙4試験対策アプリ
乙4の過去問などが掲載されている試験対策アプリがあります。これであればスマホさえあれば空いている時間に勉強することができますので、時間を有効的に使うことができます。
しかし、あくまでも補助的なものですので、これだけをしていても合格できるわけではありません。
乙4試験を受験するには
まずは試験日をチェック
都道府県によって試験日が違っています。特に自分が住んでいる地域で受験しなければならないという決まりはありませんので、日程が合う場所で受験するのが良いでしょう。
わからない場合は受験したい県の「消防試験研究センター」に問い合わせてみましょう。
ネット・書面で申込み
申し込みについては願書を取り寄せて書面で郵送によって申し込みを行うか、インターネットから電子申請を行うかという2種類があります。自分が行いやすい方で申し込みを行いましょう。
乙4試験の持ち物
申し込みを行うと受験票が届きます。受験時に必要になるのは、「受験票」「鉛筆」「消しゴム」のみです。それ以外の計算機などは必要ありませんし、スマホの利用も禁止となっています。
乙4免許の更新について
乙4免許は10年ごとに更新があります。これは改めて試験を受ける必要などはなく、更新時に証明写真の張替など書き換えが行われるものです。
この更新を受けていないと免許証に不備がある状態となりますので、更新を行うようにしておきましょう。仕事を行う時にはこの免許が必要となりますので、重要なこととなります。
まとめ
「乙4」と言われる「危険物取扱者 乙種4類」は仕事に直結することが多いために非常に人気の資格となっています。この資格を持っていることで仕事の幅も広がりますし、就職や転職に有利にもなります。
しっかりと勉強して臨めば十分に取得可能な試験ですので、ぜひ目指してみましょう。