タンクローリー運転手の給料/平均年収/月給は大型トラックと比べて高い?

      2020/10/28

ガソリンなどの石油製品や液化ガスを輸送するタンクローリーは「移動タンク貯蔵庫」とも言われており、小型トラックから大型トラックまで種類があります。

危険物取扱者の資格が必要である場合が多く、取り扱いが難しいものを運ぶため給料が良い求人も多いですよ。ただし、一般的な大型トラックの仕事に比べると、体力的に負担が少ない分給料が安い場合もあります。

今回はタンクローリーの給料や年収、必要な免許/資格の種類などについて、大型トラックとの比較も含め解説していきます。

タンクローリー運転手の運ぶもの別給料・平均年収

タンクローリーの年収は、運ぶものによって変わるのでしょうか?

結論、何を運ぶかよりもどの大きさのトラックで運ぶかの方が、年収への影響は大きいです。飲料を運んでも化学品を運んでも、大型タンクローリーであれば年収40万前後、年収にすると500万円ほどを望めます。

大型のトラック運転手と比べても、タンクローリーの方が年収が高いことがほとんどです。大型トラックの平均年収は450万〜500万円ほどで、長距離運転の場合は600万前後いく場合もありますが、タンクローリーの年収の目安も下記のように同じ水準です。

  • ガソリンや重油系の輸送の場合・・・450~500万円
  • LPガスの場合・・・400~450万円
  • ケミカルの場合・・・600~650万円

持ってる資格や免許によって最大200万円ほどの差があるんですね。転職の際はどのタンクローリーを選ぶか慎重に決めるようにしましょう。

タンクローリー運転手の給料は季節によって変動しやすい

タンクローリー運転手の給料は、運ぶものや冬や夏などによって給料に変動があります。

例えば、ストーブに使われる灯油を運ぶ場合、冬と夏で消費量が全く違うため、必然的に配送料や給与も変わってきます。ただし、季節に左右される求人は少ないため、季節による給与の変動はあまり考えなくてもいいでしょう。

また、タンクローリーの運転手は、持っている資格によっても給料が変わります。タンクローリー の求人によっては大型自動車免許や乙種第4類危険物取扱者の免許が必要であり、さらにトレーラーの場合は「けん引免許」も必要になります。危険物が必要だったり車両が大きかったりという仕事は高給である傾向にありますよ。

タンクローリーで高給を目指しているなら、欲しい給料がもらえる仕事に必要な免許の確認も行いましょう。

そのため、給料と同時に必要な免許の確認も行いましょう。また、けん引免許については自動車教習所で所得するか、免許センターで直接受験して所得するかのいずれかの方法になります。また、けん引の教習を実施している教習所は比較的少ないため、近くに通える教習所があるかを確認するようにしましょう。

危険物取扱者乙種4類については、年に数回試験実施されているものの、受講する都道府県で試験日が異なるため、事前に確認するようにしましょう。

危険物を運ぶタンクローリーの運転手の年収は多い

危険物を扱うタンクローリー運転手の年収は、他と比べて高いのでしょうか?実際に、資格を持っている方が年収が上がる傾向にあります。一般的な食品などを運ぶドライバーに比べると高給と言えるでしょう。

大型トラックは肉体的負担の度合いや拘束時間で給料が変動する傾向がありますが、タンクローリーの場合は持ってる資格で給料が決まります。そのため年収は同じでも、時給に換算するとタンクローリーの方が割が良いですよね。

タンクローリー運転手の仕事内容と1日の流れ

タンクローリーの仕事はどのようなスケジュールで仕事を行うのでしょうか?

タンクローリーの1日は、他のトラック運転手と同じように点呼から始まります。簡単な1日の流れを以下にまとめているので、今後タンクローリー運転手への転職を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

【出社から配送まで】
・点呼とアルコールチェック
・タンクローリーの車両点検
・1日の配送内容やスケジュール確認

【配送開始】
・タンクローリーで指定の場所にて積み込み作業を行う
・タンクローリーで配送先に荷物を輸送する

【帰社から業務終了まで】
・就業点検を受ける
・日報を提出する
・場合によっては片付けや掃除、事務所にて事務作業を行う

タンクローリーの仕事は、一般的な配送に比べ比較的拘束時間が短くなります

一般貨物や食品配送の場合、早いと朝3〜4時スタートもざらにありますが、タンクローリーの出社時間は7〜8時が多いです。ただし早朝出勤の場合もまれにあるので注意してください。

また、タンクローリーは荷待ち時間や手積み手卸しの時間がないため、終業時間も早くなります。配送件数も、他の配送のように何十件とある訳ではないので、早いと夕方4時〜5時には終わる仕事もあるでしょう。

タンクローリー運転手の仕事の良いところ、大変なところ

タンクローリーは給料が高く人気の仕事ですが、もちろん良いところばかりではありません。ここではタンクローリーと良いところと大変なところを紹介していきます。

タンクローリーは荷物の積み下ろしなどの雑務がない

一般貨物のトラック運転手の場合、長距離運転はもちろん、積み込みパレットの整理や荷物の積み下ろしの手積み下ろしなど、肉体労働が必要になる仕事が多くあります。

しかし、タンクローリーの場合は主に液体やガスを運ぶため、重たい荷物を手で運搬することはもちろん、フォークリフトでの作業もありません。手積み手卸しが必要ないというのは、ドライバーにとって大きなメリットではないでしょうか

そのため、タンクローリーの仕事は年齢や体力に関わらず長期間働くことができる仕事であるとも言えるでしょう。女性のドライバーでタンクローリー運転手として活躍している方も多くいますよ。

タンクローリー運転手は長距離の運搬ではないため効率がいい

タンクローリーの運転手は、ほとんどが日帰りでできる距離の運搬作業となり、主に首都圏内の千葉、神奈川、埼玉県を回ることがほとんどです。

一方、トラック運転手は、遠方への長距離輸送がほとんどであるため、比較的タンクローリーの仕事の方が効率的に仕事ができ、長時間労働がないことがメリットとも言えるでしょう。

タンクローリー運転手の仕事は拘束時間が短い

長距離トラックなどでは、目的地に荷物を運んですぐに戻るというわけではなく、翌日に指定された目的地で荷物を積んでから帰るため、拘束時間が非常に長くなります。また、一般的な配送も荷待ちや現地での作業などに時間を取られ、どうしても拘束時間が長くなってしまいます。

一方でタンクローリーの仕事は中距離便が多いこともあり、拘束時間が短いことが特徴です

残業も少ないため、8時に出勤したとしても午後5時~7時には車庫に戻ることができます。睡眠が取れないことや肉体の疲労が溜まっているドライバーにとって、拘束時間が短いタンクローリー の仕事は魅力的なのではないでしょうか。

ただし、タンクローリーの仕事は季節によって変動があり、夏場に比べて冬場の方が忙しくなるため、拘束時間が長くなることもあるので注意してください。

肉体労働がない分、精神的な負担が大きい

タンクローリーは力仕事なしで高い給料を稼げるため、「楽な仕事」だという印象を持たれがちです。しかし、タンクローリー運転手は他のドライバーとは違い、燃料や石油など危険な荷物を運んでいるため、事故が起こったときのリスクの大きさが全く違います

そのため、タンクローリードライバーの多くは精神的なしんどさを感じています。積み込みや積み下ろしの際は大きい声で確認作業を行うなど、ルールが多いことも負担に感じることがあるようです。

タンクローリーの運転は危険度が高い

タンクローリーでは液化ガスや石油などの危険物を輸送するため、輸送中にトラブルや交通事故を起こした場合、大火災を起こす可能性があり大変危険です。タンクローリー運転手には大きなリスクを背負わないといけないというデメリットがあるのです。

そのため、常に危険物を運搬しているという自覚を持って運転するようにしましょう。もちろん大型トラックの場合は、例えばジャックナイフ現象や荷崩れといったリスクもあるため、タンクローリー とはまた別の危険がありますが、事故の際の被害のレベルは、タンクローリーの方が圧倒的に大きいと言えます。

いずれの場合も安全運転や運転中の周囲の状態をしっかりと確認した上で仕事をすることが重要です。

混入などのミスが許されない

タンクローリー車では灯油からガソリンまで様々な種類の液体を運びます。そのため、納品先に違う液体を運んでしまう、違う液体同士を混ぜてしまうなどのミスは許されません。

もちろん、他のトラック運転手のミスが許される訳ではありませんが、タンクローリーの場合は少しのミスが大きな被害に繋がるため、より緊張感を持って運転しないといけません。例えば、灯油のタンクにガソリンを入れてしまい、それが実際に使われるという事故が起きたら…考えるだけでもゾッとしますね。

また、タンクローリーは液体を運ぶため漏洩のリスクもつきものです。容量を間違えて溢れさせてしまった場合は事故につながる危険性もあります。

タンクローリー運転手になるなら持っておきたい免許・資格

タンクローリーは、基本的に中型以上の運転免許と危険物取扱者があれば運転することができます。大型のタンクローリーが多いため、将来タンクローリーに乗りたい方は大型免許を取っておくことをおすすめします。

タンクローリーで必要な資格の一つ「危険物取扱者」資格は難易度が高めなの?

タンクローリーの運転手になるには「危険物取扱者第4類」の資格が必要です。危険物取扱者乙種は1~6類があり、取り扱える種類が違いますが、乙種4類を求められるケースが多いでしょう。「乙種4類(通称:乙よん)」では、ガソリンや灯油、重油、経由などの引火性液体を取り扱えます。「乙種4類」の資格の合格率は30~40%と言われ、合格率が高いとは言えない資格です

しかし、合格率が高くないものの、乙種第4類は3つの試験科目でそれぞれ60%以上を取ると合格することができるため、決して難しいというわけではありません

ちなみに、中型タンクローリーの仕事もあるため大型免許は必須ではありません。しかし、やはり大型タンクローリーの求人数が一番多く、給料も大型やトレーラーの方が高いため、タンクローリー運転手を目指す人は取っておいた方が良いでしょう。

最近では「大型免許」と「乙種第4類」の両方の資格を持っている人の数が減少しているため、両方を所得していると転職でも非常に有利になります。大型免許を取得したら、危険物の資格も取ることを検討してみてはいかがでしょうか。

さらに、免許を持っている人が減っていることから企業側も評価に反映しやすいため、タンクローリーの運転手として長く働くのであれば危険物第4類の資格を所得して転職を目指すようにしましょう

会社によっては乙種4類が必要ない場合があるので、必要な資格の種類は会社に確認するようにしましょう。また、入社後に会社の支援で取得できる場合もありますよ。

特定高圧ガス取扱主任者はタンクローリーの運転に必要?

タンクローリーで高圧ガスを運ぶ場合は、特定高圧ガス取扱主任者という資格が必要になることがあります。必ず必要という訳ではありませんが、取っていて損はしない資格でしょう。

この資格が必要になるのは、特定高圧ガスを規定以上貯蔵している事業所です。そういった事業所では取扱主任者の選任が義務付けられています。難しそうに聞こえますが、案外難易度は高くないので、気軽に取れる資格と言えます

毒物劇薬取扱責任者の資格があればタンクローリーの仕事の幅が広がる?

農薬や塗料など、人の人体に危害を及ぼす可能性がある液体を運ぶ場合、毒物劇薬取扱責任者という資格が必要になります。

意外とこの資格がないと運べない液体は多く、あれば重宝される資格と言って良いでしょう。資格の合格率も高く、決して難しい資格な訳ではありません。

実際のタンクローリー運転手の口コミ

実際にタンクローリーの仕事をしている人の口コミをまとめました。タンクローリー運転手を目指している方はぜひ参考にしてみてください。

■Sさん 20代男性(月給28万円)

4tタンクローリーで現場に燃料を運ぶ仕事をしています。まだ入社して1年ですが、残業が少なく働きやすいです。元々ガソリンスタンドで働いていたので、仕事内容を掴むのにそこまで時間はかかりませんでした。

■Hさん 40代女性(月給25万円)

小型トラックで事業所や住宅に灯油を運んでいます。体に負担がなく女性でもできるところや、7時に始まって16時半には終わり自分の時間が取れるところが魅力だと思います。勉強は大変でしたが、頑張って資格を取って良かったと思っています。

■Nさん 30代男性(月給36万円)

大型タンクローリーで燃料油を工場に運ぶ仕事をしています。残業がそこまでない割りに稼げるので、大型トラック運転手の話を聞くと割りの良い仕事だと感じます。大型なので常に緊張感を持って運転しないといけないことだけがネックです。

■Tさん 50代男性(月給42万円)

トレーラーで化粧品や洗剤の原料を運んでいます。この会社に入社してから危険物の資格を取り、そこから10年以上働いています。仕事量が安定していて福利厚生も手厚いので非常に満足しており、この会社で骨を埋める思いでいます。

仕事内容への不満の声はそこまでなく、今の職場に満足しているという意見が大半でした。

また、大型初心者にはタンクローリーがおすすめという意見もあります。YouTubeチャンネル「貞山放送鉄生」の動画を簡単にご紹介します。

友人が大型取り立てに大手路線会社の長距離便を始めたら、仕事が大変で歩合で稼げなく、人間関係も大変だったのこと。最初に大変な思いをして大型トラック楽しくないと思うのはもったいないので、比較的簡単なタンクローリーの仕事から始めたほうが良いとアドバイスをしています。タンクローリーはルールが厳しい分、ルールに従ってやればできる仕事でもあるので、初心者にはおすすめなのかもしれませんね。

タンクローリー運転手の募集、求人

実際に今出ているタンクローリーの求人はどのようなものがあるのでしょうか?ここではピックアップして数件ご紹介します。

■化学品の大型タンクローリーでの配送
・雇用形態:正社員
・車種  :大型タンクローリー
・給料  :33万〜40万円
・時間帯 :8:00~17:00
・休み  :月6~7日
・資格  :大型免許(危険物取扱者優遇)
・福利厚生:交通費支給、賞与年2回、退職金制度あり、社会保険完備
■調味料や果汁の大型タンクローリーでの配送
・雇用形態:正社員
・車種  :大型タンクローリー
・給料  :39.2万円
・時間帯 :※ルートにより変動
・休み  :週休2日制
・資格  :普通免許(大型免許優遇)
・福利厚生:大型免許取得支援、交通費支給、賞与年2回、退職金制度あり、社会保険完備
■石油の大型タンクローリーでの配送
・雇用形態:正社員
・車種  :大型タンクローリー
・給料  :28万〜42万円
・時間帯 :4:30~13:30
・休み  :日曜+希望休1日
・資格  :大型免許、危険物取扱者
・福利厚生:大型特殊免許取得支援、交通費支給、賞与年2回、退職金制度あり、社会保険完備
■石油の中型タンクローリーでの配送
・雇用形態:正社員
・車種  :中型タンクローリー
・給料  :28万〜40万円
・時間帯 :7:00~20:00
・休み  :4週8休
・資格  :中型免許、危険物取扱者
・福利厚生:交通費支給、賞与年2回、退職金制度あり、社会保険完備

やはり大型タンクローリーの求人が多いですが、中型でも条件の良いものはあるんですね。

まとめ

専門資格が必要なタンクローリー運転手の仕事は、誰でもすぐにできるわけではありません。ただし、資格を取って転職すれば、大きな昇給が見込める仕事でもあります。他のドライバーに比べると年収が高く、中にはに年収600万円以上のケースも存在します。

転職でタンクローリーの運転手を目指すのであれば、事前に必要な免許を取得してからチャレンジすることもおすすめですが、会社によっては入社後に大型免許や危険物など必要な資格の取得支援をしてくれる会社もありますよ。まずは近くの会社を調べてみましょう。

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