10tトラックに乗るための免許を取得する方法や費用・期間とは?
10トントラックと大型トラックの違いをご存知ですか。違いがわからないと、どんな免許が必要なのかわかりにくいのではないでしょうか。特にこれから運転手を目指す方は知っておきたい情報です。
そこで、10トントラックとはどういった車なのか、また運転するにはどんな免許が必要なのかをご紹介します。
Contents
10トントラック=大型トラック
いわゆる10トントラックとは、最大積載量が10トン前後のトラックのことです。トラックの荷台は車種によって形が異なり、横幅や高さなどに違いがあります。
荷台の形はシャーシによって変わりますが、多くは積載量が10トン前後です。ひとくくりに「大型トラック」と呼ばれることもあります。
トラックの荷台はオーダーメイドも可能ですが、料金はかなり高額です。自分が仕事しやすい、こだわりの一台が欲しいときにはオーダーメイドを検討するのも良いでしょう。
運転するのに必要な免許を取得するには
大型自動車を運転するには、大型免許が必要です。
大型自動車とは
- 車両総重量:11トン以上
- 最大積載量:5トン以上
- 乗車定員:30人以上
のいずれかの条件を満たすものを指します。
さらに、大型免許取得には条件があります。
- 21歳以上(自衛隊員は20歳以上)
- 普通免許(MT車)を取得してから3年以上の運転経歴があること(免停期間などは除外)
- 視力が両眼で0.8以上、片眼0.5以上あり、2.5mの距離での深視力検査3回の誤差が2.0㎝以内(眼鏡やコンタクトは使用可)
- 赤色、青色、黄色の識別ができること
- 聴力は10mの距離で90デシベルの警報器の音が聞こえること(補聴器の使用可)
つまり普通免許を取得した後でなければ大型免許は取れません。また、MT車の免許が必要です。最近はAT車限定の免許を取る人も増えています。
普通自動車はほとんどAT車であるため問題はありませんが、トラックはほとんどがMT車のため、MT車免許が必要なのです。
普通免許の取得時期によって大型免許の取りやすさが変わる
2007年の法令改正で「中型免許」が新設されました。これ以前に普通免許を取得していた場合、8トン限定中型免許という形で、8トン車までの中型車を運転することが可能です。
2007年以降取得の普通免許は、5トン車まで運転することができます。
大型免許を取得するときに、
- 「2007年以前取得の普通免許」
- 「2007年以降取得の普通免許」
- 「中型免許を取得済」
のどれかによって、大型免許を取得するための期間や費用が変わります。
10トントラックの免許を取得する方法は
10トントラックの免許を取得するための、おすすめの取得方法を紹介します。
自動車教習所で取得する
普通自動車と同じく教習所で学んで取得する方法です。多くの人がこの方法を選択をしています。
かかる費用と日数は、
- 通うタイプ
- 合宿タイプ
などにより異なり、また、その教習所があるエリアによっても、取得の難易度に違いがあることが特徴です。
その理由は、実際に路上で練習をする時に
- 「歩行者の多いエリア」
- 「車の多いエリア」
- 「大型車の多いエリア」
等、教習所周辺の環境によって運転の仕方が変わるためです。どの教習所にするか選ぶ際は、かかる費用だけではなく、どのような環境かも考慮して選びましょう。
運転免許センターで試験を直接受ける
教習所に通うことなく、いわゆる「一発試験」を受けるという方法です。この方法は、運転技術や車両知識、道路交通法などの法令にとても自信がある人ならば良いですが、一般的にはあまり選択しないでしょう。
取得にかかる費用と期間について
免許取得までにかかる費用と期間について、さまざまなパターンがあります。詳しく見ていきましょう。
取得までの費用目安
通うタイプか合宿タイプか、またその教習所がある地域などにより費用は異なります。
- 中型免許を保有している場合:18~25万円
- 2007年以前に普通免許取得をした場合:20~27万円
- 2007年以降に普通免許取得をした場合:30~35万円
取得までの期間目安
こちらも合宿を選んだ場合などは異なります。
- 中型免許を保有している場合:7~10日
- 2007年以前に普通免許取得した場合:10~14日
- 2007年以降に普通免許取得した場合:14~16日
まとめ
大型免許を保有していると、大型トラックと同様に10トントラックの運転も可能です。そのため、その時点で保有している免許の種類によって、条件、費用、期間が変わります。
取得の準備を始める際には、まず自分が保有している免許について確認しましょう。