ダンプ運転手の気になる平均年収/給料や仕事内容とは?どんな人に向いてるのかを解説
道路を走っていると、必ずといっていいほど目にするダンプカー。手積み手降ろしもなさそうだし、ダンプ運転手に転職するのもいいかもしれない!そんなことを考えたりしませんか?
そこで今回は、ダンプ運転手の年収や仕事内容、向いている人について解説したいと思います。
Contents
ダンプ運転手の仕事内容
ダンプ運転手の仕事は、主に「土砂等」と「それ以外」を運ぶ仕事に分かれます。
土砂等は、建設現場や解体現場、土木工事現場などから土砂を運ぶ業務です。それ以外は「土砂等禁止車」を使用して産業廃棄物などを運ぶ業務です。
その他にも公道を走行しない前提の重ダンプと呼ばれる車両があり、採石場やダムの建設現場などでの業務となります。
ダンプカーの仕事は、一般的には「積んで降ろす」という業務を一日に何度か繰り返すことになります。
ダンプ運転手に必要な免許
よく見かけるダンプカーは「10tダンプ」と呼ばれるもので、運転には大型自動車免許が必要になります。
工事現場などでは4tダンプも活躍しているので、中型または8t限定免許でも運転できます。また、あまり多くはありませんが準中型免許で運転できる2tや3tダンプもあります。
さらにトレーラーダンプもあるので、牽引免許を持っていると歓迎される会社も少なくありません。
一般的には乗る車両に応じた運転免許だけで就業できるのがダンプカー運転手ですが、扱うものによっては重機免許を所持していると優遇されることもあります。
ダンプ運転手の雇用形態
被雇用者
ダンプカーを所有する会社に雇用されて、会社のダンプカーに乗り、会社の保険に加入して、会社の指揮命令下で仕事をして給料を貰う雇用形態です。
雇用形態は正社員や契約社員、アルバイトなど様々なパターンがありますが、会社の従業員です。
個人事業主
個人でダンプを購入して、個人で仕事を請けて、個人で保険などに加入して確定申告をする形態です。売上は全て自分で管理して、必要経費を差し引いたものが収入となります。
人脈が必要な形態ですが、ダンプ運転手を長くしていると自然に人脈が広がるため、独立の道を選ぶ運転手も決して少なくありません。
持ち込み
被雇用者と個人事業主との中間にあるようなスタイルです。業務請負の形で会社と契約することがほとんどで、車両は自分で用意するか、会社の車両を買い取る形になります。
給与は高くなりますが、車両代や維持費、燃料費、保険などの経費が自己負担となるため、トータルで見ると雇用されている場合と変わらないこともあります。
完全に独立した個人事業主では営業力が必要になりますが、持ち込みの場合は会社が仕事を用意してくれるため、ある程度の安定が得られます。
ダンプ運転手の年収
ダンプ運転手の給与
まずダンプ運転手の給与形態ですが、その多くが日給月給制です。まれに時給というケースもあります。月給制の会社もないわけではありませんが、土砂ダンプではあまり見かけません。
実際の金額は地域や業務内容などによって違いがありますが、首都圏では日給13,000円前後が平均といえるでしょう。
年収に換算すると、稼働日数などにもよりますが、手当や賞与などを含んで300万円~450万円あたりが平均値といえそうです。
持ち込みや個人事業主の場合は当然もっと金額が増えますが、必要経費を差し引くと大きな違いはあまりありません。
休日や福利厚生
ダンプ運転手の仕事は、基本的にはほとんどが日曜祝日休みです。もちろん例外もありますし、休日出勤が生じることもあります。盆や年末年始、ゴールデンウィークは休みになるところがほとんどです。
社会保険や雇用保険については、実態としては未だ加入していない会社もあるので注意が必要です。有休休暇についても同様です。
賞与や退職金は法律に定めがあるわけではないので、制度がない会社もあります。福利厚生は会社によって大きな違いがある場合もありますので、入社前にしっかりと確認をしておきましょう。
雨の日に注意
ダンプ運転手の給与形態が日給月給であることの大きな理由のひとつが、雨の日は仕事が休みになることです。
工事現場は雨天休工となるところも多く、その場合は仕事がないため休みになってしまうのです。
特に梅雨時期は大きく収入が下がりますし、積雪の多い地域では冬場は仕事がほとんどないこともあります。
といっても、現在はドライバー確保のために最低保障を設けている会社もありますし、雨の日の仕事を確保している会社もあります。
また、土砂禁ダンプの仕事は天候に左右されない場合もあるので、ダンプ運転手への転職を視野に入れる場合は、雨の日の対応もしっかりと確認しておきましょう。
ダンプ運転手の人間関係
ダンプ運転手は、貨物トラック運転手に比べると人との交流が非常に多い職業です。
複数台でひとつのグループとして動くため、頻繁に無線で遣り取りして、連なって走ることも少なくありません。もちろん他社のドライバーとも連絡を取り合う必要が生じます。
現場に入るためには順番が決められているため、そちらとの遣り取りも発生します。
社内だけではなく取引先や同業他社のドライバーとも頻繁に連絡を取り合うため、人間関係は大きく広がってゆきます。そこで得た人脈を活用して独立する人も少なくないのが特徴です。
ダンプ運転手に向いている人は?
このようにダンプ運転手は人との遣り取りが頻繁に生じるため、人と接することが好きな人に向いています。
助け合い、相談し合い、仲間意識を強く持つことが好きな人にはぴったりの仕事です。
また、力仕事がないので女性も活躍している業界です。人間関係を築くのが得意な人にはぴったりのドライバー職といえるでしょう。
まとめ
ダンプ運転手の年収は、他のトラックドライバーに比べて特に高いというわけではありません。けれど力仕事を必要としないため、歳を重ねても続けられることが魅力です。
末永くドライバーとして就業することを視野に入れるなら、ダンプカーのハンドルを握ることも選択肢のひとつですね。
2020年の東京オリンピックに向けて需要が増えている今、検討してみるのもいいかもしれません。