佐川急便の給料/平均年収は高いの?業界全体と比較してみた
佐川急便の知名度は全国的に高く、運送会社と聞けば真っ先に連想する方も多いのではないでしょうか。
ドライバーとして運送業界に就職しようとしている人であれば、なおさら知らない人はいませんよね。
ところで、実際に佐川急便で働くことを考えていくと、まず気になるのはドライバーの給料はどれ程なのかということ。
今回は佐川急便への就職・転職を検討している方のために、佐川急便のドライバーの給料について詳しく紹介していきます。
Contents
業界最大手の佐川急便
佐川急便は宅急便をメインとして、輸送に関わる様々な事業を展開している物流会社です。
5万人以上の従業員数と2万5千台を超える車両保有台数を誇るうえ、全国各地に事業所を構えているため、その配送網は日本全国に及びます。
そうした会社であるため知名度も非常に高く、佐川急便で働く男性ドライバーのことを「佐川男子」と呼ぶ風潮もありました。
この「佐川男子」はカプセルトイのモチーフとしても採用されるなど、運送業界内だけでなく一般的にも知られた呼称となっています。
このように、佐川急便は業界でも1、2を争う規模をもつ大企業であり、日本通運やヤマト運輸と並んで日本の物流を引っ張るリーディングカンパニーの一つであると言えるでしょう。
佐川急便ドライバー職の給料について
佐川急便がどのような会社なのか把握できたところで、ドライバー職の待遇がどうなっているのかを見ていきましょう。
平均年収は?
佐川急便の平均年収は500万円前後と言われています。
ただ、当然ながらこれはあくまでも平均なので一律500万円前後という話ではなく、業種や勤続年数によって差は出てきます。
より詳細なところを言えば、20代後半の平均年収が305万~355万円、30代後半で341万~445万円、40代後半で438万~560万円。
最も給料が高くなる年代は50代前半で、490万~600万円となっています。
同じ年代でばらつきが大きいのは、中途採用による勤続年数の違い、役職を有している人とそうでない人の違いが理由でしょう。
平均月収は?
年収に役職や年代による差異がある以上、言うまでもなく月収に関しても同様です。
あくまでも平均という断りのうえで数字を記しておくと、佐川急便の平均月収は40万~50万円と言われています。
年代別に見てみると、20代後半で約22.2万円、30代後半で約27.8万円、40代後半で35万円、最も月収が高くなる50代前半で37.5万円となっています。
ただし、ドライバーの給料には実績評価主義が採用されているため、一般職などと比べて個々人による差が大きいようです。
無事故のまま勤続年数を重ねることができれば7,8年のうちに昇進することも可能という経験談もあるほか、残業が多ければそのぶん手当がついて給料が高くなります。
賞与について
大企業の佐川急便だけあって、ボーナスは夏冬ともしっかりと出ます。
以前は寸志程度だったそうですが、制度が変わって会社が現在の体制になって以降は賞与の額そのものも上がっているとのこと。
年代別の賞与の額を見てみると、20代後半では約88.8万円、30代後半では約111.3万円、40代後半では約140万円、ピークとなる50代前半では約150万円でした。
とはいえ、やはりドライバーの場合はそもそも普段の月給が成果報酬ですから、ボーナスも個々人の実績によって変わってくる部分が大きいです。
上記の数字はあくまでも目安程度に考えておいてください。
給料の内訳
佐川急便のドライバーの給与体制は、基本的に「基本給+成果給+残業代+各種手当」で求められます。ドライバーではこのうち成果給のウエイトが高くなるわけですね。
もっとも、佐川急便ほどの大企業になると福利厚生が充実しているため、各種の手当だけでもそれなりの金額にはなるようです。
佐川急便の給料についての口コミを紹介!
就職や転職を考えている方にとって、実際に働いている人たちの生の声は何よりの参考になりますよね。
そこで、ここからは佐川急便の従業員経験を有する方々の口コミを紹介していくことにします。
口コミ1
年収1000万円、なんていうのは昔の話で、今はとてもそんなには稼げません。
とはいえ昔は労働基準法を完全に無視したブラックな働き方を強要されていたようなので、決して今が悪くなったという感覚ではありません。
私は軽四ドライバーをしているのですが、週休2日は基本的にもらえますので、むしろ今の方が良いのではないでしょうか。福利厚生もわりとしっかりしています。
とはいえやっぱり忙しいときは忙しいですね。
口コミ2
仕事量や仕事内容に見合った給与はどうかな・・・。頑張った成果は査定には反映されにくいシステムなのかはわかりませんがもうちょっと年収が欲しいです。
口コミ3
営業所の売り上げと個人の評価で昇給と賞与が決まります。給料に関しては10年勤めれば年収600万はいきます。
以前は賞与が寸志程度でしたが最近は制度が変わり賞与の金額は上がって居ます。家にはよっぽど良いコースにハマらない限り毎日13時間労働は覚悟した方が良いです。
口コミ4
給料、賞与は、年2回の業績評価によって決定されます。SSからDまでのランクがあります。
ただ、ランクが上の方でも賞与は10万円台程度しか貰えませんし、昇給も1万円以下といったところです。
とはいえ、この評価による年収の差はそれなりに大きくなってきますね。あとは、どれだけ営業成績が良くても、基本的にベテランドライバーを超えることはできないシステムになっています。
とくに新入社員はそうですね。成果に対してノルマを課したりうるさいわりに、こういった年功序列な部分があるのはどうかと思います。
ちなみに私は、入社1年のセールスドライバーで手取り27万円程度です。まだまだ若造なので、そこまでの昇給は望めません。
福利厚生が充実の佐川急便
先に少し触れたとおり、佐川急便は福利厚生も充実しています。一般的に言って大企業ほど制度が整っているものですが、運送業界もその例に漏れずといったところでしょうか。
慢性的なドライバー不足によって休みが取得しにくくなっている運送業界にあって、佐川急便では他の会社に比べて希望休が通りやすい社風であると言われています。
また、中小企業のドライバー職ではあまり期待できない退職金も、佐川急便では出るとされています。
まとめ
今回は佐川急便のドライバーの給料やボーナスについて、口コミを交えて説明させていただきました。
運送業界への転職や就職を検討するのであれば、佐川急便は間違いなく候補の一つとなるはずです。ぜひこの記事の情報を役立てていただければ幸いです。