幼稚園バスの運転手として働くために必要な資格と免許とは?
最近ではバスやトラックの運転手は常に人手不足と言われており、その仕事に定年退職予定者や転職先として選ばれることも増えてきています。
そこでここでは人気の高い幼稚園のバス運転手をするために必要な免許や資格について紹介していきます。
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幅広い年齢層の方が働く幼稚園のバス運転手
トラックのドライバーやバス運転手は過酷な仕事というイメージがあって避けられるということがあります。
確かにトラックドライバーやバスでも路線バスや観光バスの運転手はハードな仕事となることがあります。
ただし、幼稚園バスの運転手は送迎の時間が決まっているだけでなく、運転するルートも決まっていますので、それほど過酷な勤務にはなりません。
そのため、幅広い年齢層の人が運転手として働いており、定年退職者も勤務しているという現状があります。
幼稚園のバス運転手としての働き方は2つ
幼稚園に雇われる形で乗務
送迎を行う幼稚園に正社員や契約社員という形で直接雇用されている場合は、幼稚園の運転手として勤務をすることになります。
この場合、乗車する園児から運賃を得ているわけではありませんので、ナンバープレートは「白ナンバー」となり、「二種免許」も必要ないことになります。
中型バスであれば中型免許が、大型バスであれば大型免許が必要になるということです。
送迎を受注したバス会社で働く
幼稚園が直接雇用するわけではなく、外部に委託する場合もあります。この場合は外注を受けたバス会社などが送迎業務を行い、乗客からは運賃をもらうという形式になります。
そのため、免許は「二種免許」が必要となり、ナンバープレートは「緑ナンバー」を使用することとなります。
状況によって必要な免許は変わる
普通免許
こちらの場合は取得した年度によってどの大きさまで運転できるかが変わっていますので注意が必要です。
この20年のうちに大きく2度の改正があり、運転できる大きさが変わってきました。
自分が所有している普通免許に「中型8tまで」運転できるという記載がある普通免許であれば、小型バス、中型バスも問題なく運転することができますが、
平成29年以降に取得した普通免許などの場合はそれらの大きさのバスを運転する際には準中型免許、中型免許が必要になる場合があります。
中型免許
普通免許と大型免許の間に位置する免許です。取得するには「満20歳以上で普通免許取得から2年以上」という条件を満たしている必要があり、取得すると「中型8t限定」まで運転することができます。
実質中型バス、中型トラックと呼ばれる大きさの車両はこれで運転することができるようになります。
もう一つ下に「準中型5t限定」という免許がありますが、こちらはバスやトラックを運転する際には運転できるものとできないものが微妙になることが多いため、
バスの運転手をしていこうという人にはあまりおすすめはできません。取得するのであれば中型免許を取得しましょう。
大型2種免許
大型二種免許ですが、こちらは「満21歳以上で他の一種免許取得から3年以上」というのが取得できる条件となっています。
ただし、この3年の間に免許停止などの処分を受けている場合は、その停止期間は除かれるため、実際にはもっと長くなります。
この二種免許を取得すると「運賃が発生する乗客を乗せて運ぶ」ということが可能となります。バスやタクシーなどの運転手が基本的に取得する免許となっています。
幼稚園バス運転手の場合は雇用のされ方によっては二種免許が必要ではない場合もありますが、仕事の幅を考えると持っているに越したことはありません。
送迎だけが幼稚園バス運転手の仕事ではない!
幼稚園に「送迎のみ」という条件で雇用されているアルバイトなどであれば、仕事は送迎のみになりますが、
正社員として雇用されている場合は送迎以外の時間は幼稚園の掃除や片づけなどを手伝う場合があります。
他にも荷物を運んだり、遊具の修理、バスの掃除など色々と仕事をする場合があります。契約する際にどういった仕事を行うかを確認しておくと良いでしょう。
幼稚園バス運転手の年収や給料について
正社員の場合
正社員として幼稚園に雇用される場合は、たいていはバスの送迎と幼稚園業務の補助のようなものがセットになります。
月収は20~25万円前後、年収で300~350万円前後が多いようです、ただし、幼稚園によっては労働時間が短縮されていることも多く、その場合はそれだけ月収は下がるということになります。
都市部か地方かなど地域によっても差が大きいため、まずはその地域の幼稚園からの求人を比較してみるのが良いかもしれません。
パート・アルバイトの場合
パートやアルバイトとして幼稚園バスの運転手を行う場合は送迎のみの勤務となることが多くなっています。
この場合は時給や日給での給料となります。時給の場合は1000円前後のことが多く、地方だと少し下がる傾向があります。
送迎の間の時間も幼稚園業務の補助などを行う場合は日給計算になることがあり、この場合は6000~8000円前後となります。
中型8t限定免許は限定解除が必要!
上記でも述べましたが、普通免許を20年以上前に新規取得したというような人であれば普通免許に中型8tも含まれているため中型バスなどでも運転することが可能です。
ただし最近になって普通免許を取得した場合などは中型免許を取得していく必要があります。
バスの「乗員定員」などによっても条件が変わりますので、運転するバスの「車両総重量」「最大積載量」「乗車定員」などの条件については必ず先に確認しておきましょう。
まとめ
バスの運転手は、観光バスやトラックの運転手と比べると勤務時間や走るルートなどの面でそれほど過酷ではないという仕事となっています。
そのため、定年退職者や、ある程度高齢になってからの転職希望者にも人気の仕事となっています。条件によっては二種免許が必要ないということもありますので、ぜひ調べてみましょう。