乙4落ちた・・からの、次回合格を目指す勉強方教えます!危険物取扱者乙四種は難しくない!
乙4試験は合格率が30%ほどの難しい試験となっています。しかししっかりと準備をして勉強した上で試験に臨めば決して合格できない試験ではありません。
そこでここでは「危険物取扱者乙4種」の勉強の仕方について紹介していきたいと思います。
Contents
乙4とは
危険物取扱者の免許は「甲種」「乙種」「丙種」の3種類があり、乙種は1類から6類まで分かれています。
甲種は大学で化学の科目を履修している、もしくは先に乙種の資格を取得しているという受験条件があり、取得していればすべての危険物を取り扱うことが可能となります。
乙種は特に受験条件はないのですが、「乙4」と呼ばれる乙種第4類は「可燃性液体(ガソリン、軽油、灯油、重油など)」に関わるもののため、非常に多くの現場、職場で必要とされる資格となっています。
そのため、取得していると仕事の幅が広がる、転職に有利になる、資格手当が発生するというメリットがあります。
この「乙4」は正式には「乙種第4類危険物取扱者免状」と言い、危険物取扱者試験の受験者の7割以上を占めている試験となっています。
ちなみに乙種の1類から6類の分類は以下のようになっています。
- 第一類
酸化性個体 例:塩素酸ソーダ
甲種受験には一類か六類が必要
- 第二類
可燃性固体 例:硫黄
甲種受験には二類か四類が必要
- 第三類
自然発火性・禁水性物質 例:カリウム
甲種受験に必須
- 第四類
可燃性液体 例:ガソリン
身近な石油類を取扱う
- 第五類
自己反応性物質 例:有機過酸化物
甲種受験に必須
- 第六類
酸化性液体 例:過酸化水素
となっています。
乙4受験1回目で落ちた理由を振り返る
勉強不足
乙4の試験に不合格になった人の中には「勉強不足」という人が多くいます。この試験を受験している人の中には現役で仕事をしている人も多く、なかなか勉強時間が取れないということが関係しています。
また、工業高校出身で知識がある、ガソリンスタンドなどで実務経験があるという人でも法令用語や化学の知識、試験への対応などが出来ていないとなかなか合格することができません。試験では、
- 「危険物に関する法令」(15問)
- 「基礎的な物理学及び基礎的な化学」(10問)
- 「危険物の性質並びに火災予防及び消火の方法」(10問)
という分野から試験が出されるために知識を試験用にまとめていくような試験勉強をしておかなければならないのです。
マークシート式だからって奇跡はない
試験はマーク式で5つの選択肢から1つを選ぶという形式になります。そのため、まったくわからなくてもどれか1つを選ぶことができるために、「運」次第で合格できると考えている人がいます。
しかし実際には3つの科目でそれぞれ6割以上の正答率が必要となってきますので、運や勘で対応できるものではありません。しっかりと正解を選べるような知識が必要になってくるのです。
乙4が難しいといわれる理由を考える
乙4は人気資格のために多くの人が受験しているのですが、実際には合格率は30%ほどしかありません。それは「強い意志がなく」受験している人も多く含まれていることが関係しています。
工業高校によっては乙4の試験を受験することが義務であったり、仕事の関係で強制的に受験させられているという場合もあります。
これらの場合は自分で強い合格意志がないため、そこまで勉強に打ち込んでいないことが多くなっているのです。やはり合格に向けてしっかりと勉強していないと合格は難しいというのが実状のようです。
乙4合格を目指す勉強法
参考書と問題集を選ぶ
乙4の試験は独学でも十分に合格は可能です。参考書と問題集を選んでそれを自分でやり込むというのが基本の勉強の仕方となります。実際に自分で中身を見て、見やすいもの、取り組みやすいものを購入しましょう。
また、過去問題集は必ず購入してやり込んでおきましょう。
参考書→問題集を繰り返す
参考書の中身をすべて暗記できれば良いのですが、なかなか難しいものです。
そこで参考書を読んで問題集を解く、間違えたところやわからなかったところを参考書で調べる、もう一度問題集を解く、ということを繰り返ししていくことが重要です。
これを繰り返すことで内容や解き方を覚えていくことが可能なのです。
勉強時間を確保する方法
仕事をしながら試験勉強をする人は勉強時間の確保が重要となってきます。例えば通勤が電車の人であれば、電車内で参考書を読む。ドライバーなどの場合は待機時間に参考書を読む。
また、試験対策アプリなどもありますので、スマホに入れておいて空いた時間にそれを利用するというのも方法です。
そして休みの日などにまとまった時間をとって問題集をやり込むというようにして試験時間を確保していくことが重要なのです。
乙4は独学で合格できる?
資格と言えば専門の塾であったり、通信教育などを利用して取得するという人もいます。乙4の場合も通信教育などがあります。
通信教育は費用がかかりますが、教材が豊富で何をどのように勉強すれば良いのかを指導してくれるので勉強がしやすいというメリットがあります。
しかし、参考書と問題集を購入して独学で試験に合格している人も多数います。そう考えれば独学でも合格することは十分に可能だと言えるでしょう。
乙4を受験するための手続き
乙4の受験資格
甲種は受験に制限があるのですが、乙種や丙種は受験資格に制限はありません。そのため誰でも受験することが可能となっています。
乙4試験を受験するには
都道府県によって試験が開催されている日時は違っています。居住している都道府県以外でも受験することは可能ですので、日程が合う場所を選んで受験をしましょう。
詳細についてはそれぞれの都道府県の「消防試験研究センター」に問い合わせると対応してもらえます。
申し込みは願書を取り寄せて郵送するか、インターネットで電子申請を行うことで可能です。受験手数料は4600円となっています。
乙4受験時の持ち物
申し込みが正常に行われると受験票が送付されてきます。受験の際にはこの受験票(写真を張り付けた物)、鉛筆、消しゴムが必要となります。試験開始時間に遅れないように行くようにしましょう。
乙4試験の合格発表
都道府県によって、合否が判明する日にちには差があります。早いところでは即日、遅いところでは1ヶ月近くかかるということもあります。発表の仕方は、
- 消防試験研究センター支部に掲示
- はがきでの通知
- 公式ホームページに掲載
という3種類があります。事前に合格日程や方法を確認しておきましょう。
乙4に合格したあとの手続き
合格が確定したら免状を発行してもらう手続きをとることになります。必要書類に記入して、指定されている額の収入印紙、返信用封筒などを揃えて申請をします。その後、免状が郵送されてきます。
乙4資格が必要な仕事
危険物取扱者の丙種でも危険物を取り扱うこと自体はできるのですが、他人が危険物を取り扱っている現場に立ち会うためには乙4の資格が必要となってきます。
これはセルフのガソリンスタンドなどに影響してきます。セルフのガソリンスタンドでは無資格のドライバーが自分で給油することになるのですが、甲種か乙4の資格を取得している人でなければ監督ができないのです。
乙4を持っていると保安監督者になることも可能ですので仕事の幅が大きく広がることとなります。実際に役立つ職場としては、
- ガソリンスタンド
- 石油会社
- 化学系メーカー
- タンクローリーのドライバー
- 自動車整備工場
- 公共施設の設備管理
- 薬品会社
などがあります。これらの職場に対して就職や転職が有利になるだけでなく、資格手当などによる収入の増加などが期待できます。
まとめ
乙4は取得していることで仕事に大きく有利になる資格です。合格率はそれほど高くないものの、しっかりと試験勉強をしていけば合格は十分に可能な資格となっています。
参考書と問題集をやり込むことで独学でも合格できる試験となっていますので、ぜひ取得を目指していきましょう。