大型トラックのバッテリー交換は自分で出来る?交換手順や注意点について紹介!
大型トラックに限らず車両はバッテリーが動かなくなると車自体を動かすことができなくなります。それほど重要な部分なのがバッテリーなのです。
これは確かな知識と道具があれば自分で交換をすることも可能です。ここでは大型トラックのバッテリー交換について紹介していきたいと思います。
Contents
大型トラックのバッテリー交換時期の目安は?
バッテリーはいつまでも使える部品ではなく、消耗品ですので交換する時期がくれば交換しなければいけません。
たいてい大型トラックのバッテリーは平均寿命が3~4年ほどとなっており、長く使えたとしても5年ほどだと考えておきましょう。
それ以前にも違和感があるときは交換時期がきているのかもしれません。それらの目安としては、
- 冬場など寒い時期になかなかエンジンをかけることができない。
- エンジンをかけたときのアイドリングが弱々しく感じる。
- 何もないところでエンストすることが多い。
- ヘッドライトが暗く感じたり、クラクションの音が小さく感じる。
といったことがあります。
また、エンジンをかけたり切ったりを繰り返したり、ヘッドライトを頻繁に使用したりしているとそれだけバッテリーを使用することになるので寿命は短くなっていきます。
大型トラックのバッテリーは24V!
大型トラックと普通車でバッテリーの差と言えば、普通車のバッテリーが「12V」であることに対して、大型トラックは「24V」のバッテリーだということです。
24Vにするために12Vのバッテリーを2つ直列につないで24Vにして使用しています。
そのためバッテリーを交換する際には「直列につながれているバッテリー」を交換することになるということを知っておかなければいけません。
交換には2つのバッテリーが必要!
直列で2つのバッテリーをつないでいるために交換する際には新しいバッテリーが2つ必要になります。
1つだけ交換するようなことをすると結果的に新しいバッテリーの寿命が短くなったり、接触不良を起こすことがあるので避けた方が良いでしょう。
また、バッテリーを選ぶ際には必ず「同じ大きさ」のものを選ばなければいけません。バッテリーにもいくつかの「性能」「大きさ」などの種類があります。
前に使用していたものと同じ大きさのバッテリーでできるだけ性能の良いものを選べば、エンジンもかかりやすくなります。
大型トラックのバッテリー交換手順
バッテリー端子のナットを全て緩める
まず新しいバッテリー、レンチ、軍手などを用意してレンチを使ってナットを少しずつ緩めていきます。完全に一つずつ外すのではなく全体的に緩めていきましょう。
トラック側のマイナス→プラス端子の順で外す
次にトラックのバッテリーのマイナス端子につけられているナットを緩めて外していきます。2つ直列につなげられているので焦ることなく確実に外していきましょう。
マイナス端子が外せたら次はプラス端子の配線を外していきます。これでバッテリーが外れます。
バッテリー同士のマイナス→プラス端子の順で外す
バッテリー同士が直列につなげられていますので、そちらもマイナス、プラスの順番に外していきます。これでバッテリーが完全に外れたことになります。
バッテリーを交換する
古いバッテリーを新しいバッテリーに交換していきます。付けていくときは基本的には外していったときと反対の順番になります。
バッテリー側をプラス→マイナスの順でつなぐ
まず片方のバッテリーのプラス端子に配線を付けていき、もう一つのバッテリーのマイナス端子とつないでいきます。これでバッテリー同士を直列でつないだ状態として使用することができます。
トラック側のプラス→マイナスの順でつなぐ
そしてつなげたバッテリーのプラス端子から順番に配線をつないでいきます。プラス端子がつなげたらマイナス端子もつないでいきます。繋ぎ間違えがないように確認しておきましょう。
ナットを全て閉めて緩みがないか確認
それぞれの端子がしっかりとナットで締められているかを確認して終了となるのですが、ただきつく締めすぎると配線が傷んでしまうだけになるので、そこまでは締める必要はありません。
バッテリー交換完了
使用した部品などを確認して何も問題がなければこれでバッテリーの交換は完了です。
バッテリー交換の際はショートに注意!
慣れていない人がバッテリーの交換を行うときは「ショート」してしまうことに注意が必要です。
プラスの配線とマイナスの配線が接触するとショートしてしまう場合があります。安全を優先するのであれば絶縁テープなどを巻いておくというのも一つの方法です。
まとめ
大型トラックのバッテリーは正しい知識があれば自分で交換することも可能です。ただ、つなぎ方を間違えると危険なこともありますので、自信がない場合はプロに任せるようにしましょう。