運送会社への就職に有利な資格と運送会社で働く人におすすめの資格12選
運送会社でドライバーとして働くためには運転する車に応じて免許や資格が必要となります。
また、事業所で働く場合は運行管理者の資格もありますし、整備を行う場合は整備士の資格などもあります。
まずはどういった資格があるのかを知り、必要に応じて取得していくのが良いでしょう。ここでは運送会社で働く際に有利となる資格について紹介していきたいと思います。
Contents
1.運送会社就職に有利な資格
普通自動車運転免許
まず基本となる免許です。ドライバーの仕事をするのにあたって普通免許がなければ仕事ができません。18歳以上になると取得することができるようになります。
「オートマチック(AT)」と「ミッション(MT)」がありますが、まだまだトラックはミッション車が多いためミッションで免許を取得した方が良いでしょう。
中型自動車運転免許
「最大積載量6.5トン未満」のトラックを運転するのに必要となる免許です。街中でよく使われる2トン車、4トン車などがここに含まれるため仕事量も多いところになります。
改正が行われる前に普通免許を取得している人の場合は現在の中型免許の範囲が含まれる場合があります。
かなり前に普通免許を取得しているという場合は一度免許を確認してみましょう。中型免許を新規で取得する場合は「運転歴2年以上」「20歳以上」という条件があります。
大型自動車運転免許
「最大積載量6.5トン以上」のトラックを運転することができる免許です。
ドライバーの仕事は基本的には運転する車が大きくなるほど収入が良くなるため、高い収入を目指すのであれば狙っていきたい資格となります。
大きい荷物を運ぶ、大量に荷物を運ぶ際に使われ、長距離の運転も行う可能性が高い大型免許ですが、新規に取得する場合は「運転歴3年以上」「21歳以上」という条件があります。
運送会社でのスキルアップに役立つ資格
フォークリフト運転技能者
トラックは荷受け場で荷積み、荷降ろしの際にフォークリフトを使うことが多くあります。
荷受け場の人が積み降ろしをやってくれる場合があるのですが、混んでいる際には順番を待つ必要があります。
もしドライバーがフォークリフトの技能講習を受けていて、運転資格を持っているのであれば自分で積み降ろしをすることができるため非常に重宝されます。
給料アップや就職転職に有利になるというメリットが考えられます。
けん引免許
「2750kgを超える車両」をけん引する際に必要となる免許です。これを取得しているとトレーラーの運転が可能となります。
トレーラーはたいていが大型のものになりますので、大型免許と合わせて取得しておくと仕事の幅が大きく広がります。
港から工場までコンテナを輸送するといった活躍が期待できます。18歳以上であれば教習所で取得できます。
小型移動式クレーン運転技能講習
この技能講習を受けて運転資格を持っているとユニック車のクレーンを操作することが可能となります。
「1トン以上5トン未満」の荷物の操作をできるので、実際ほとんどこれで操作することが可能となります。クレーンで吊り上げる荷物は3トン未満のことが多いためです。
これは3トンを超える荷物を吊り上げる際には必要となる書類や手続きが急激に増えるため、それを避けたいという利用者が多いことが関係しています。
危険物取扱免許
危険物の取扱です。すべての危険物を運搬することができる「甲種」がもっとも便利ですが、実際によく使う石油系の燃料を取り扱うことができる「乙種4類」があれば、かなり仕事の幅が広がります。
タンクローリーを運転する場合にはほぼ確実に必要になると考えておきましょう。
運送会社で整備の仕事をする際に必要な資格
整備士
整備士(車両整備士)は1級から3級まであり、それぞれでできる仕事内容が違っています。
まず3級から取得して徐々に実務経験を積みながら2級、1級と進んでいくのが良いでしょう。
3級は基本的な車両点検、オイル交換などを行っていきます。ランクが上がるとそれだけ収入にも反映されていきますので、上を目指していきましょう。
整備管理者
事業用のトラックを5台以上所有している営業所、事業所は「整備管理者」を1人以上おかなければいけません。
これは会社全体ではなく、営業所、事業所ごとに必要となるため、この資格を持っていると非常に重宝されます。就職や転職にも大きく有利になります。
運送会社で管理職になる際に有利な資格
運行管理者
車両の運行をする際には「車両が29台までなら1名、それ以上は30台ごとに1名」運行管理者を配置する必要があります。
ドライバーの乗務前に「点呼」「体調確認」などを行い、適切に運行ができるように管理を行います。こちらも事業所に必要となりますので、資格があると給料アップなどが期待できます。
基礎講習を受けた上で学科試験を受けるのが一般的ですが、実務経験を積んでから取得する方法もあります。
運行管理経験が1年必要などの条件があり、基本的には内勤が多くなるので、高齢のドライバーがステップアップとして就く場合もあります。
倉庫管理主任者
倉庫業に必要となる資格です。倉庫はその性質上、荷崩れや火災などの危険性があります。倉庫内の安全管理、災害防止のために置かれるのが倉庫管理主任者です。
実務経験を積んで取得するか、講習を受講するという方法がありますが、非常に高い合格率となっていますので、それほど苦労はせずに取得することができます。
物流技能管理士
物流をマネジメントするための資格です。講習を受けて資格を取得するもので、90%という高い合格率ですが、取得までに半年ほど時間がかかります。
また、実技よりも論文、面接などの試験となるため、それらに対応できなければいけません。実務経験も必要となります。
運送会社を開業する際に必要な資格
運送会社を起業する、開業するためには色々な資格、資格を持った人が必要となります。
トラックやそれらを運転するための免許は当然ですが、上記の「運行管理者」「整備管理者」がいなければいけません。同じ人がどちらも兼ねることもできますが、事業規模が大きくなると別の人を立てた方が良いでしょう。
また、内勤では総務、人事、経理などが必要となってきます。税理士資格とまではいかなくても簿記検定や会計能力を持つ人は必要になってきます。
余裕があるのであれば運行管理補助者と整備管理補助者など補助できる人がいればなお良いでしょう。
まとめ
運送会社で業務を行うにはさまざまな資格が必要となります。それらの中には比較的簡単に取れるものから、かなり難易度が高いものもあります。
それらを取得していることで就職や転職に大きく有利になりますし、「資格手当」などによって収入アップも期待できます。
運送業界で働いていくのであれば、できるだけ多くの免許や資格を取得していくことを目指していきましょう。