中型タンクローリーの容量はどれぐらい?入る量を徹底解説!
タンクローリーはどれも同じ容量ではなく、実は用途によって様々な容量があるものなのです。
そこで今回は中型タンクローリーに限定してですが、タンクローリーの容量やサイズそして用途についてご紹介いたします。
Contents
中型タンクローリーの役割とは?
タンクローリーとは燃料など液体の輸送をするためのトラックです。中型のタンクローリーは何を輸送するためのものなのかについてご紹介いたします。
各石油製品の輸送
石油製品の輸送を行うタンクローリーは『危険物タンクローリー』とも呼びます。ガソリンや軽油や重油などを各石油会社系列のガソリンスタンドへ輸送したりするのに利用されているのです。
石油製品を輸送するタンクローリーの構造は化学反応が起こりにくい鋼材でできているので輸送中の危険はなく、よほどの大きな事故や災害に巻き込まれない限りは爆発などの事故が起こる心配もありません。
小口配送が基本職務
中型タンクローリーの仕事は異本的には小口配送です。例えば大きなガソリンスタンドへ石油製品を輸送する際には、大型のタンクローリーを使って石油製品を輸送します。
でも日本の各地には小さなガソリンスタンドも数多く存在しますよね。
こうした小さなガソリンスタンドには大型のタンクローリーが走れる道幅がなかったりします。そんな場合に中型のタンクローリーが活躍するのです。
中型タンクローリーは小回りが利くので小口配送用として中型タンクローリーは最適なのです。
中型タンクローリーの容量と車両サイズについて
中型タンクローリーと一言でいってもどのくらいのサイズなのかがわかりません。そこでここでは中型タンクローリーの容量、そして車両サイズについてご紹介いたします。
中型タンクローリーの容量
中型タンクローリーの容量は4kl~8kl程度の液体を収容できます。タンクローリーのタンクは実は仕切りで分けられています。
仕切られた一つの枠には4klまで入れることが可能となっています。というか定められています。
なので中型のタンクローリーの仕切りは一つで、一つのタンクに4kl収容できるので最低で4kl、最高でも8klの石油製品を輸送することができるというわけです。
これ以上の輸送には大型タンクローリーが必要になるというわけですね。
中型タンクローリーのサイズ
中型タンクローリーはどのくらいの大きさ、サイズなのかというと、全長5,080mm、全幅2,140mm、全高2,350mmです。
中型タンクローリーといっても意外と大きいと感じる方も多いのではないでしょうか。
基礎となっているのは中型トラックです。トラックの荷台の部分を輸送する荷物の種類によって変えるだけなのです。
つまり中型トラックを運転できる人じゃないとこの大きさのタンクローリーは運転できないということになります。
タンクローリーのサイズ別容量を紹介!
中型タンクローリーのサイズや容量はわかりましたので、ここでは大型タンクローリーの大きさと容量、セミタンクトレーラーの大きさと容量をご紹介いたします。
大型タンクローリー
大型タンクローリーのサイズは全長が9,210mm、全幅2,490mm、全高3,000mmとなっています。中型トレーラーに比べるとかなり長いことがわかりますよね。
ちなみに大型タンクローリーは長く後ろの方が下がっているように見えますよね。
これは車幅制限があるためなのです。車幅制限に引っかからないようにするにはタンクが長くなってしまうのです。そして大型タンクローリーの容量は12kl~20klまでとなっています。
それ以上の輸送にはセミタンクトレーラーを使います。
セミタンクトレーラー
セミタンクトレーラーというのはタンクがトレーラーになっているタイプのタンクローリーです。大型のガソリンスタンドなどに大量の石油製品を輸送する時に使われています。
よく石油会社のマークを付けた大きなトレーラーがセミタンクローリーです。
タンクには24kl~30klと、かなりの容量の石油製品を輸送することが可能です。全長は11,970mm、全幅2,490mm、全高3,095mmとかなり大きいですよね。
もちろん幅と高さは大型タンクローリーと同じです。
中型タンクローリーの運転に必要な免許と資格
中型タンクローリーの運転手として活躍したいと思っている方は、どんな免許を取得すれば良いのかや特別な資格が必要なのかが気になりますよね。そこでここでは免許の種類や必要な資格をご紹介いたします。
中型免許
中型トラックが土台となっているので当然ですが中型免許が必要になります。中型免許とは車両総重量が8t未満で最大積載量が5.0トン未満の運転免許です。
運転免許の取得条件は年齢が満20歳以上、視力が片眼で0.5以上、両眼で0.8以上、普通免許取得してからの運転経歴が通算で2年以上であることです。
免許の取得は教習所に通う方が取得しやすいかもしれません。
一発免許などもありますが、一度で合格する人は稀で数回チャレンジすると教習所の費用を軽く抜くこともあるからです。
危険物取扱者
タンクローリーのドライバーとして活躍するためには危険物取扱者などの資格の取得をした方が良いかもしれません。
もちろん資格を持っている方に同乗して仕事をするのなら必要はありませんが、一人で仕事をしたいなら必須です。
いずれセミタンクトレーラーのドライバーになるなら牽引の免許も必要です。輸送する荷物の種類によっては危険物取扱者『甲種』『乙種』『丙種』のいずれかを取得しましょう。
難しいですが甲種の取得を目指した方が良いですよ。
まとめ
今回はタンクローリーの容量、中型タンクローリーのサイズ、用途、大型やセミタンクなどの大きさや必要な免許などについてご紹介いたしました。
この記事がタンクローリーのドライバーに興味がある方のお役に立てると幸いです。