ダンプカーに必要な免許を種類ごとに紹介!免許の条件とできる仕事とは?
2019/06/06
荷台が傾くようになっているダンプカーは一見特殊な車両に見えますが、運転するにはどのような免許が必要なのでしょうか?
今回の記事では、必要な免許の種類やできる仕事について解説していきます。
Contents
ダンプカーに乗るためにはどんな免許が必要?
ダンプカーは土木建設現場で活躍することが多い車両で、土砂などの運搬を主に行っている車両です。そんなダンプカーに乗るにはどのような免許が必要になってくるのでしょうか?
まず、ダンプカーには大きさによって様々な種類があります。ダンプカーの種類の応じ必要な免許が異なってくるので注意が必要です。
特にダンプカーの運転のために免許をとったが、運転する予定のダンプカーには違う免許が必要だったなどといったことが起こってしまわないように気をつけましょう。
今回の記事ではダンプカーの種類ごとに必要な免許の種類を解説していきます。さらに、免許の取得のための条件や、免許を持っていることでできる仕事も紹介していきます。
ダンプカーの免許の種類について
ダンプカーは一般的な貨物トラックと異なり特殊な車両のように見えますが、どのような免許が必要なのでしょうか?
実はダンプカーには特殊な免許はいらず、一般的な貨物トラックと同じ免許で運転することができます。そのため、以下では「普通、準中型、中型、大型」の免許に分けて運転できるダンプカーを説明していきます。
普通
普通免許を持っている人の場合、「車両総重量が3.5トン未満」の車両を運転することができます。
ダンプカーの中でも小さい種類の小型ダンプは2t、3tと定められていますが、これは車両のみでの重さであり、総重量は5t未満となります。
荷物を乗せると総重量は3.5tを超えてしまうので普通免許では運転できなくなってしまいます。そのため普通免許での運転は難しいです。
準中型
準中型は最近できた新しい免許で、中型免許ほどの大きさの車両は運転できないが普通免許よりは大きな車両が運転できます。
準中型免許は「車両総重量が7.5t未満、最大積載量が4.5t」の車両が運転できます。そのため、上記した小型ダンプは運転することができますが、それ以上のサイズのダンプは運転することはほぼ不可能です。
例えば、最大積載量が 5t~8t のダンプは、荷物を乗せると車両総重量が7.5tを超えてしまうので運転することができません。
あまり大きなダンプを運転する予定がなく、小型ダンプの運転だけでいいという人は準中型免許で十分です。
中型
中型免許は「車両総重量が11.5t未満」の車両を運転することができる免許です。運送業界の中でも最も取得している人数の多い主流の免許の一つです。
中型免許を持っていると「総積載量が6.5t未満の車両」も運転できるので、最大積載量が5tの中型ダンプ最大積載量が6tの車両でも運転することができます。
中型免許を取得していると、普通免許や準中型免許では運転できなかったサイズのダンプカーが運転できるようになります。
中型免許を取得するには、普通免許または大型特殊免許を取得して2年以上が経過した20歳である必要があります。中型免許を合宿で取得しようとする場合は14万円~16万円ほどがかかってきます。期間としては最短で8日ほどです。
大型
大型免許は最も大きい車両を運転することができるようになる免許です。具体的には、大型免許を持っていると「車両総重量が11t以上、最大積載量が6.5t以上の車両」が運転することができます。
大型免許を有していると「最大積載量が11t」の最も大きいサイズの大型ダンプを含む、小型や中型といったすべてのダンプカーを運転できるようになります。
大型免許の取得には、普通免許または大型特殊免許を取得していて3年以上が経過している21歳であることが必要です。普通免許を持っている方が合宿で免許を取得しようとすると最短で30時間、費用は35~40万円ほどがかかってきます。
ダンプカーの種類を知ろう!
ダンプカーには大きさだけでなく、運ぶものに応じたダンプの種類があります。以下では種類豊富なダンプカーを紹介していきます。
リアダンプ
リアダンプは最も使われている種類のダンプです。形状は皆さんがダンプといわれて一番最初に思い浮かぶタイプのダンプで、後ろに箱型の荷台がついています。
運ぶものが特殊なものでなければ、単純に運転するダンプカーの種類の応じて免許を取得すれば大丈夫です。
深ダンプ
深ダンプはリアダンプの荷台が深くなったタイプのダンプです。深ダンプは基本的に落ち葉やごみなどのかさばるものを運ぶためのダンプで、逆に土砂などの重いものは大量に積むと過積載になってしまうので禁止されています。
サイドダンプ
サイドダンプは荷台が後ろではなく左右に傾くタイプのダンプです。サイドダンプは細い道でリアダンプでは荷物を思うように下ろせない場合などに真価を発揮します。主にリアダンプでは対応できない場所で使われることが多いです。
ファームダンプ
ファームダンプは名前の通り飼料や肥料などの農業のための荷物を運ぶためのダンプです。運ぶものは流動物になるのでこぼれないように荷台が深くなっているのが特徴です。そのため深ダンプと同じように土砂を積むのが禁止されています。
三転ダンプ
三転ダンプは荷台が後ろにも左右にも傾く、リアダンプとサイドダンプを組み合わせたようなダンプカーのことです。
重ダンプ
重ダンプは「オフロードダンプ」とも呼ばれていて、一般道路を走行することのない巨大なダンプです。主に鉱山やダム工事などの大規模な工事現場で使用されるダンプのことです。運送会社では使用されません。
ダンプカーの免許を取得するとどんな仕事ができる?
ダンプカーは通常のトラックとは異なり、荷台を傾けて荷物を下ろせるようになっています。そのため、荷物は手降ろしやフォークリフトでは下ろせない物が多いです。
この性質を利用してダンプカーは主に建設現場での土砂や、廃棄物の運搬で活躍します。ダンプカーを運転できると建設の仕事をやっている会社や産業廃棄物を運んでいる会社で有利に転職ができるでしょう。