大型トラックのタイヤの寿命/耐用年数を延ばすための方法とは?
大型トラックは車両重量や積み荷の重さがかなりあるためにそれを支えるタイヤは非常に重要な部品となってきます。そこでここでは大型トラックのタイヤの使い方、寿命などについて紹介していきたいと思います。
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消耗品である大型トラックのタイヤ
大型車のタイヤはかなり高額になるために少しでも長く使いたい、できれば交換はしたくないという気持ちはみんなあると思います。
しかしタイヤ「tire」という言葉自体が「使い果たす」という意味の単語でもあるように、結局タイヤは消耗品でしかありません。どうしても交換する時期がくれば交換しなければいけないのです。
もちろん少しずつ寿命を延ばすということはできますが、それにも限界があります。
限界を超えたタイヤで走行していると「違法行為」になることもありますし、「バースト」などを起こすと他車を巻き込んでの大事故となる場合があります。やはり交換時期がきたら交換するのが正解でしょう。
大型トラックのタイヤ寿命を延ばすためには?
適切な空気圧を保つ
タイヤの寿命を延ばしていくためにはまず空気圧を適正な数値で保つということがあります。
タイヤの空気圧が低くなっているとタイヤの性能を発揮することができずに燃費が悪くなるということがありますし、一部分に摩擦が強くかかることでタイヤの摩耗が早まってしまいます。
また、空気圧が高すぎるとこれもタイヤの一部分だけが地面に接することになって良くありません。適正な数値に保つということが重要なのです。空気圧は最低でも月に1度は検査をするようにしましょう。
タイヤのローテーション
タイヤはそれぞれ配置されている場所によって消耗する部分や度合が違ってきます。
そのためタイヤをローテーションしていくことでタイヤを平均的に使用していくことが可能となります。ずっと同じ位置で使用し続けるよりは寿命を延ばすことが可能です。
急のつく運転をしない
これは「丁寧な運転を心掛ける」というものです。急発進、急加速、急ブレーキなどはタイヤに大きな負担をかけることになります。
こういった運転をしているタイヤと丁寧な運転をしているタイヤでは消耗の度合いはまったく違ったものとなっていきます。「急」がつくような運転はできるだけ避けるようにしましょう。
大型トラックのタイヤはどこまで使える?
スリップサイン
スリップサインは「道路運送車両法」によって定められているサインのことでタイヤの寿命がわかる目安となっています。
タイヤには溝があるのですが、摩耗が進んでいくとその溝が浅くなっていきます。そしてこの溝の深さが1.6mmになるとスリップサインがあらわれるのです。
これが見えるとタイヤの交換時期ということになります。ちなみにスリップサインが出ているのに無視して走行を続けるとこれは「整備不良」として違反になります。
「違反点数2点」「罰金:普通車9000円、大型車12000円」となっています。スリップサインが見えたらすぐに交換するようにしましょう。
劣化によるヒビ
タイヤの空気圧が不足していたり、経年劣化であったり、大きな異物を踏んだりすることでタイヤにひび割れが入ることがあります。
走行面に小さいひび割れが入ることはよくあるのですが、これが大きくなってきたり、タイヤの側面にまで入ってきだすと非常に危険です。
バーストする可能性が高まっていますので早くタイヤを交換するようにしましょう。
5年以内
タイヤの交換時期の目安はおおざっぱに言うと3つあります。それは、
- 走行距離が3~5万km
- 使用年数が3~5年
- 溝の深さが3mm以下
というものです。使い方などによって多少の違いは出てきますが、これらの数字を目安に交換していくと良いでしょう。
交換時期をすぎて使い続けると…
周りも巻き込むバースト
交換時期を過ぎているのに使い続けていてもっとも恐ろしいのは「バースト」です。その名前の通りにタイヤが破裂するというものです。
大型トラックのタイヤはかなり高い空気圧となっているためにバーストすると破裂したタイヤで人を100mほども吹っ飛ばすほどの威力となります。
実際にタイヤがバーストしたことで歩行者や他車を巻き込んで大事故となった事例は数多くあり、運転手はもちろん周囲の人や車が非常に危険な状況に陥るというのがバーストの特徴です。
真っ直ぐ走らない
交換時期が過ぎたタイヤは偏摩耗している可能性が出てきます。これはタイヤの決まった部分だけが摩耗していくというもので、この状態が進むとまっすぐ思い通りに走行することができなくなってきます。
思うようにハンドルが切れなかったり、思いがけない方向にトラックが進むということになり非常に危険です。
大型トラックのタイヤ交換は早めにする事が重要!
大型トラックのタイヤは高額なためなかなか交換したくないということがあるかもしれませんが、交換時期に交換しておかなければ燃費が悪くなる、事故を誘発するということにつながり、
結局さらに多くの出費がかかることにもつながります。出費を抑えるためにも早めの交換を心掛けましょう。
まとめ
大型トラックのタイヤは永久に使えるというものではなく寿命がある消耗品です。交換時期はわかりやすくなっているために早めに交換することを習慣づけておきましょう。