オートマの中型トラックが増加中?人気が出始めている中型トラックオートマ車を特集!
トラックと言えば基本的にはミッション車が多いのですが、近年少しずつオートマ車が増加傾向にあります。
では中型トラックのオートマ車にはどういったメリットやデメリットがあるのでしょうか。ここでは中型トラックのオートマ車について紹介していきたいと思います。
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中型トラックにもオートマ車が増加中!
トラックは圧倒的にミッション車が多いという現実があります。それはミッション車とオートマ車の構造の違いも関係しています。
ミッション車の方が、構造がシンプルで部品も少なくなっていることから購入費用や修理費用が安いという理由があるのです。そのため運送業界ではミッション車が多く普及してきました。
また、ミッション車の方が一般的にブレーキの制御力が強かったということもあって慣れたドライバーからするとミッション車方が運転しやすいという意見が多かったのです。
しかし道路交通法が改定され、中型、大型車を運転するには中型免許以上の免許を取得する必要が出てくるとドライバーの数が不足するという事態が起こってきています。
それを解消するためにもオートマ車が増えてきているというのが現状なのです。また、これにはオートマ車とミッション車の性能や価格の差が縮まってきているという理由もあります。
中型トラックオートマ車の運転に必要な免許は?
普通免許では平成19年、平成29年の道路交通法改定によって運転できる車両が変わってきていますので、まずはいつ普通免許を取得したかということを確認しましょう。
普通免許の場合はオートマ車限定という制限がかかったものがありますが、中型免許以上の免許にはオートマ車限定というものはありません。
取得する際にはミッション車での試験を受けて免許を取得するということになります。これは現状、日本の中型車、大型車はミッション車が圧倒的に多いということも考慮されています。
オートマ車のメリットは?
運転が楽
まずよく言われるメリットがトラック運転初心者でも運転しやすいということです。普通車の運転に慣れている人はミッション車の運転が苦手だという人がいるのです。
しかしトラックがオートマ車であればギアチェンジをする必要がなくなりますので、問題なく運転できるということになります。またこのメリットはミッション車に慣れている人にもあります。
街中を走る小型トラックや中型トラックは信号や渋滞、発進と停止のたびにギアチェンジをする必要がありましたが、オートマ車ではその必要がなくなるため運転の負担が軽減されるのです。
エンストも無し
オートマ車しか運転しないという人はクラッチの操作がうまくいかずにギアチェンジの際にエンストしてしまうということがあります。しかしオートマ車ではその心配がありません。
渋滞中、坂道、荷物を積載している時にエンストしてしまうと周囲への迷惑がかかりますが、それを気にしなくても良いというメリットがうまれるのです。
燃費性能の向上
ミッション車の場合は運転の仕方によって燃料の使い方がかなり違ってきます。
しかしオートマ車であれば、それほど大きな差がうまれることなく基本の燃費性能を発揮できることが多くなっているのです。
オートマ車のデメリットは?
シフトチェンジのタイミング
オートマ車のトラックを運転するにあたってトラック運転初心者やオートマ車の運転に慣れている人ほどメリットは大きくなりますが、
今までミッション車のトラックの運転に慣れている人にはデメリットを感じることがあるかもしれません。
まず坂道などでギアを引っ張りたいときにミッション車では自分の慣れた感覚でチェンジを行いますが、オートマ車の場合は自動的にギアチェンジが行われてしまうために違和感がある場合があります。
自分の思うようなタイミングでギアチェンジしてくれないという悩みです。
微調整が難しい
細い路地、バック時などはクラッチを操作しながら運転することで微調整を行いながら走行することができるのがミッション車ですが、オートマ車はそれができません。
こちらも自分が思う微調整ができないというもどかしさがあります。
エンジンブレーキが使いにくい
ミッション車に慣れている人は停止する際にエンジンブレーキを使うことが多くありますが、オートマ車の場合はエンジンブレーキが使いにくいというデメリットがあります。
これもミッション車に慣れている人ほど強く感じるデメリットと言えるでしょう。
人手不足の解消にもつながるトラックのオートマ化
運送業界は深刻なドライバー不足に悩んでいます。少子高齢化が進む中でドライバーの高齢化も進んでおり、ネットショッピングの増加によって運送量も増加しているという現状があるからです。
しかしトラックのオートマ車が増えていくことで、運転初心者でもドライバーになることができると考える若年層や女性ドライバーが増加することが考えられているため、ドライバー不足解消につながると予想されています。
まとめ
中型トラックにもオートマ車が増加傾向にあります。ミッション車に慣れているドライバーは違和感を受けることがあるかもしれませんが、運転しやすいという大きなメリットがあるためさらに増加していくことが予想されています。